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【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
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開発者コラム

ワックス塗布概論②

前回からの続きです。


このレベリングをさせるのに重要なのは10分以内に「乾燥させないこと」です。
決して早く乾燥させるのではありません。
とにかく早く乾かしたいのか送風機を直接当てる方もいらっしゃいますが、それだとレベリングしないのは簡単にわかりますね。
直接でなく空気を動かせば良いだけです。
冷たくて湿度の高い空気は重たいので床面付近に溜まり、暖かくて湿度の低い空気は軽いので天井に溜まります。
つまりは床面付近の空気は乾きにくいのです。
送風機を上に向けて使うと空気の循環が起こりますので乾きやすくなります。
1番良いのはダクトファンでその空間の空気を引き抜いて外から湿度の低い空気を入れることです。
湿度の低い空気になれば乾燥しますから。





そうやって感想が良い状態になるということは10分以内に乾かないようにするにはそれだけワックスの塗布量を増やします。
レベリングがよく写像性が出てボリューム感も出ますから1層塗布でも十分すぎる仕上がりになりますね。
当社の現場ではよほどの悪条件でなければ基本的に1層の多めの量(20cc/㎡以上)の塗布量で、8月の天気の良い日で寒気が良ければ40cc/㎡くらいの塗布量になることもあります。
毎月塗るのであれば20cc/㎡は塗りすぎかもしれませんが、ワックス塗布からワックス塗布までの間に光沢復元洗浄で何度か作業を逃げてしまいます。
これまでの研究で痛いほど良くわかりましたが、下地のUAコーティングに汚れや傷を入れない為にUAフィニッシュLを適度の厚みに保つことが重要です。
痛みのひどい食品スーパーなどで光沢復元洗浄で終わってUAコーティングだけになっていることに気が付かず帰ってしまうと、UAコーティングはUAフィニッシュLほど減膜性が良くないので、UAコーティングに入った傷や汚れがあった場合は除去が大変です。
UAコーティングだけで管理する現場は基本的に傷が入りにくく、汚れが押し込まれることにないような現場で、美容院だったり、通路がカーペットの事務所ビルの水まわりやショッピングセンターのテナント部分のような場所です。
特に通路がカーペットの事務所ビルの水まわりはカーペットを通っての作業になるので、洗浄液の垂れなど資機材の移動だけでも神経を使います。
土砂は通路のカーペットが止めてくれますから、UAコーティングを塗っておけば次回からは拭いて終わりです。
実際に東京都内中心部の事務所ビルでも結構使っていただき、一度UAコーティングを施工したらビルを壊すまで永久にやらないという声を頂いたこともあります。



またワックスを塗る前に湿度を落とすのもポイントです。
環境にもよりますが、洗浄作業で湿度は10%くらい上がります。
洗浄の場合150cc/㎡ほど洗浄液を塗布します。
ワックス塗布は10~20cc/㎡程度です。
洗浄液の方がはるかに多く撒いているのです。
洗浄作業中に空気はしっかりと洗浄液の水分を吸い込みます。
そして湿度が上がれば上がるほど水分の吸収は遅くなります。
湿度が低い方が乾燥は速いのです。
ナノプラスを基本に忠実に使われている方は温湿度計を必ず使われています。
わたし自身も明らかに乾燥の悪そうな日にワックスを塗らなければいけない日は温湿度計で確認しています。
洗浄で一度上がって湿度を洗浄前の湿度に戻してからワックスを塗らなければワックスが乾きにくくなっていることはすぐにわかりますね。
湿度がちゃんと下がっているということは床材や下地のワックスがちゃんと乾燥していることを示します。
床面を乾燥させることがワックスの密着率にも関係しますから、非常に大切なことなのです。



次回に続きます。
2024年05月13日 00:00

ワックス塗布概論①

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↑の写真はワックス塗布する際にタイマーを仕掛けておき、乾燥時間の目安にしたスクリーンショットです。
既に歩けるようになって18分58秒でしたので非常に理想的な乾燥時間と言えます。
光沢がありすぎてまだ乾いていなかったのでしばらく様子を見ていたら既に乾燥していたパターンでしたので、触った感じだと14,15分くらいで乾燥していたようです。


前回までは完全密着するワックスというテーマでしたが、今回から4回に分けてワックス塗布についてのポイントです。
塗り方は作業の動画や図解に記してありますので、まずはそちらをご覧ください。
全体を同じ塗布量で塗ることで乾燥時間が揃うだけでなく、写像性や光沢度も変わります。
実際に比較して光沢度を測ったことがありますが、7ポイントほど差が出たこともありました。
塗り込むというよりは、垂らしたワックスを同じ量になるように塗り広げていくというイメージです。
なので、垂らしてモップをくるくる回して縦横に塗っていくという方法ではそうはならないのです。
わたし自身の作業の癖で動画のように塗布しているのではなく、すべて理由があって塗り方が決まっています。


そしてこのHPにある作業動画や作業の図解にある作業方法にすべて意味がありますから、自己流でそれを変えると当然そこから問題が発生します。
1つ変えるだけで大きな変化にはなりませんが、そのわずかな変化1つが1年、2年、3年とどんどん大きな変化というより大きな差になって広がっていくのです。
踏み出す目の前の一歩が5センチずれていると100km先ではとんでもない差になっているのと同じことです。


塗り方についてはそのくらいにしておいて、重要なのはレベリング時間と乾燥時間です。
昔は薄塗りの方が早く乾燥し硬化も早いので耐久性が高いと思っていました。
そしてそれは確かに事実でした。
ただしそれは最初の1週間程度の話です。
1年以上持つ被膜になってくるとレベリングが非常に重要であるということがわかってきました。
目にはほとんど見えないレベルでモップの線が出てしまっていて、当社のトレールワックスモップは目が細かいのでそれが非常に見えにくくレベリングも非常に良いですが、それでも微細に表面が波打っていますから歩行の衝撃を波の頂点で受け止めるので単位あたりの荷重が大きくなってしまうのです。


大根をおろすのに角を立てておろしているような状態で、1m平方メートルあたりの荷重が大きくなりますから結果弱いのです。
1年以上維持できる被膜はこのレベリングが最低条件で、1年以上維持できるということはそれだけ利益率が上がることを指しています。
一般的なワックスモップは思いっきりモップの線が出てしまいますから非常にレベリングは悪いのです。


次回に続きます。
2024年05月09日 00:00

完全密着するワックス④

前回までの工程を丁寧にしていくと時間がなくなりますから、硬化時間を待てずに2層目を入れて失敗する事例がよくあります。
作業において早く帰りたいから早く終わらせたいという気持ちが働きますが、そんな気持ちでUAコーティングの被膜を作ろうと思うならやらない方がマシです。
最初からUAフィニッシュLだけで管理しましょう。
乾燥も硬化も早いですし、失敗しても洗浄で剥離ができるので誰でもできて簡単です。


午前中から作業をはじめてUAコーティングの1層目が乾燥する時間は15時すぎくらいですから、ちょうど気温も下がってきます。
冬の寒い日や雨の日にそういったことになりますが、その場合は無理して2層目を塗らないことです。
UAコーティングはトップコートとしても使えるように作っています。
基本的にはUAコーティングの上にUAフィニッシュLを塗ることを推奨しており、メンテナンスとしてのバランスが1番優れます。
UAコーティングだけの管理は非常に高い管理レベルが要求されますので上級者向けで、そもそも汚れないところにUAコーティングを塗って2度と手を入れない場合に使うものです。
汚れるところはUAフィニッシュLを保護として塗っておきます。
UAコーティングの上にUAフィニッシュLを4、5層塗り込んでおけば食品スーパーでも毎回の作業は光沢復元洗浄で終わらせることは可能ですし、こういった内容を正しく理解して実行できていれば椅子のひこずりがあるような学校の床でも1年〜3年程度はUAフィニッシュLで年1、2回の光沢復元洗浄十分管理できます。


洗って汚水を取ってUAコーティングを塗れば、洗ってUAコーティングを塗ったと言えるでしょう。
しかしそのできたUAコーティングの被膜の質は耐久性のない低レベルな被膜であり、傷も入りやすく長期間維持はできません。
そしてUAコーティングは剥離はできますが、UAフィニッシュLのように洗浄で簡単に剥離はできません。(だからベースコートとして最適)
他のワックスでもそうですが、長期で維持のできない被膜は毎回ワックスを塗らなければいけませんから作業時間が伸び、ワックスコストもかさみますから利益が出ません。
何より1週間も綺麗な状態が続きませんし、やればやるほど黒くなって剥離なんていうメンテナンスはお客さんにたいして汚すことしか提供していませんからやる意味もありません。
こういったこともしっかりと学んで実行し、その精度を100%に近づけていけば今持っている物件の利益率は何倍にもなり、より短時間で高い利益が出せて短い時間で仕事をして、可処分時間を大幅に増やすことができます。


たかがワックスの密着率ですが、そこまで考えていくとワックスを完全に密着させるということは非常に重要なことなんです。
量子フロアメンテナンスになると界面活性剤自体を使いませんのでワックスの密着率はさらに上がります。
しかしそういった量子技術の活用についてもこれまでに述べた基本的な知識を持って実行しているから効果が出るのであって、それがなければ活きてきません。
量子フロアメンテナンスのセミナーについても随時受付をしていますので、ご興味のある方はこちらをお読みいただき申込ください。
2024年05月06日 00:00

完全密着するワックス③

ここまでは剥離してUAコーティングを塗る前段階の話です。
そこから床材をしっかり乾燥させてからUAコーティングを塗りますが、天気の良い夏でも最低30分は床材の乾燥時間を取ってほしいものです。
冬で床温が低いとエアコンをつけますが、室内の気温と床温の温度差で結露します。
つまりは床材が乾かないのです。
これは剥離でなくワックスがある状態での洗浄も同じですから冬はワックスを塗るなということになっています。
2階のように地面から離れていたり、1階でも地面から浮かせてあれば別ですが、地面に直接床が貼ってあるような床だとそれは顕著です。


18Lのワックス缶の話になりますが、極端に寒い日だと床に直置きしていると未開封でもワックスが凍ってしまうことがあるのです。
ダンボールが敷かれてあったり、棚にのっているだけで違うのですけどね。
凍ったワックスはもう使うことはできません。
塗ってもちゃんとした被膜にならない部分が出てくるので、結果剥離しないといけなくなります。
北海道向けには冬季にダンボールにワックス缶を入れて出荷という対応になっていましたが、最近はそれ以外の地域でも極端に寒くなって大雪という今季の冬でした。
それも踏まえて来季は北海道以外の地域でもそういったことが想定される場合にはワックス缶をダンボールに入れて出荷することを検討しているところです。


話を戻して、ちゃんと乾燥させて上にUAコーティングを20分以内に乾燥する量で塗ります。
UAコーティングの場合は乾燥時間の2倍硬化時間が必要です。
15分で乾燥して柔らかいけど歩けるようになったら硬化時間を30分取ります。
床温が低いと硬化時間は長くなる傾向にあります。
そうして硬化して表面のベタつきがなくなり、さらさらになって初めてその上にUAコーティングなりUAフィニッシュLなり塗ることができるようになります。
剥離→リンス2回→乾燥→UAコーティング塗布乾燥硬化の工程を考えてみてください。
ちゃんと密着率を出そうと思うと意外と時間も手間もかかるのです。


次回へ続きます。
2024年05月02日 00:00

完全密着するワックス②

先日ナノプラスは洗剤分の残留量なども考慮してシステム設計していますというコラムを書きました。
剥離剤を使った場合、ちゃんとウェットバキュームや洗浄機で剥離汚水を回収するのを前提で考えても、多機能還元水1000倍希釈をたっぷり塗って洗浄回収(パッドやモップは綺麗なものに変える)を2回行います。ポリッシャータンク出しだと水の絶対量が少ないですから、リンス率は下がります。
1㎡を50ccでリンスするのと150ccでリンスするのとでは残留量が変わりますね。


あわせてリンス率の話もしましたので復習です。
頑張って回収して90%と仮定しましょう。
剥離剤の希釈は10倍、そこに水を打って洗浄機やポリッシャーから水を出し薄めながら洗浄し、回収する際も洗浄機から水を出しながら回収して回収した剥離剤の希釈は15倍としましょう。
15倍希釈の剥離剤が90%回収されます。
そこに水を塗って回収すれば、15倍→150倍となります。(塗布する水の量にもよります)
最近の剥離剤は溶剤系でphはすこし低めとはいえ、リンスの水を塗った時点では9〜10くらいでしょう。
そこからもう一度リンスして150倍→1500倍でphは7まで落とせます。
多機能還元水1000倍を使うのは回収率を上げる為です。
また多機能還元水1000倍によってphが7にならなくても、残留した多機能還元水1000倍希釈のアルカリがワックスへ悪影響を及ぼしませんから問題ありません。


クエン酸などで中和する手法もありますがこれは非常に悪手です。
アルカリと酸が反応して塩(しおではなく化学用語でえん)ができ、それを除去するのにもう一度リンスする必要があります。
またphも必ず全体が7になりませんから結果もう一度水でリンスする必要があります。
同じ2回リンスするのであれば最初から水の方が良いわけです。
phが酸性に傾いた状態でワックスを塗るとワックスが被膜になりません。
すこし話が逸れますが、剥離汚水や洗浄汚水からワックスのポリマー分などを回収するとともにphを下げる手法として洗浄機やバキュームの汚水タンクにクエン酸を希釈した水を入れておくとそういった成分が固まってネットなどに濾して回収できます。
クエン酸そのものを入れるとガムのように粘って除去が面倒なことになります。
つまりはそういったものですから床面が酸性の状態になるというのはそういうことなのです。


次回へ続きます。
2024年04月29日 00:00

完全密着するワックス①

よく質問のある話からはじまります。
「今あるワックスの上にUAコーティングを塗っても良いですか?」
これ何度か書いたことがある話です。
やっても意味がありませんし、ナノプラスをはじめられる方に多い質問ですが、まだ何もわからないはじめてだからこそUAコーティングを使わない方が良いのです。
ちゃんと剥離をして密着率の高いUAコーティングの被膜から作っていくのにどれだけの知識が必要かという話をしていきます。
これはUAコーティングだからではなく、UAフィニッシュLであれ、他のワックスであれ同じ話です。
(UAコーティングだからすこし注意が必要な部分も出てきます。)


今回はこのワックスの密着率について4回に分けて述べていきます。
洗って汚水を回収して塗れば一緒だなんて思っている人も多いようですが、まったくの別物です。
これを知っているか知らないかでは、F1ドライバーと仮免許のドライバーくらいの違いが内容でも利益率でも差になって現れます。
すごく簡単に言ってしまえば、床の管理においてワックスの密着率はそのまま利益率になります!
つまりはここをどれだけ極めるかで利益率はどんどん上がっていくのです。


HPにも書いてありますが、剥離してUAコーティングから導入するのは意味がありませんから、既存のワックスを剥離してからUAコーティングを塗る必要があります。
今回のテーマの話になるのですが、ワックスの密着率は床材と1層目でほぼ決まります。
家で例えれば、泥沼の上に家を立ててその上で何をやっても1番下は泥沼ですからどうにもならないですね、それと同じことです。
そもそもこれまでのワックス管理とナノプラスの密着率は大きく異なります。
それはUAコーティングの密着率の話ではなく、洗剤分の残留や作業過程でのリンス率や乾燥時間での違いです。
ですので剥離してUAコーティングを塗るのに、リンス洗浄を2回しなかったり、ポリッシャータンクから水を出してリンスしているようでは話になりません。
もちろんパッドなどの道具も都度綺麗なものに交換する必要があります。


次回へ続きます。
2024年04月25日 00:00

対ヒューマントラブル③

前回からの続きです。
前回は社長自身がヒューマントラブルではという話で終わりました。


社長が現場から抜けたいのにいつまでも抜けられない問題はこの業界の大きなテーマです。
生涯現場で現役で活躍したい人はそれで素晴らしいことだと思いますが、年齢とともに体は動かなくなりますからどこかで考えなければいけない問題です。
でもそれは自ら仕組みを作ったり、人を育てることを放棄して目の前の仕事をこなすことしか考えていないから起こっていることです。
先日からのコラムで手前から見るのではなく、奥から見るという話をしていますが、それができていない人はそういった傾向にあります。


経営者でなくどこかの会社にお勤めの方でもそうです。
昇進しようと思ったら、自分の上司の分以上の仕事をできてかつ、部下に自分の仕事をさせることのできるよう育てることのできる人こそ昇進するのです。
以前もコラムに書いたように、課長は部長の仕事ができ、部下の主任に課長の仕事ができるように育てるから課長から部長になれるのです。
どれだけ部長がポンコツで古株だからという理由で部長でも、課長で部長の仕事までこなしてしまっている人を評価しない会社はあまりありません。
わたしが昔勤めていた会社は5部門の責任者を兼任して取締役相当の仕事をしていたのに主任だったのでその会社に見切りをつけて起業したという珍しい会社もありますw
会社の経営者自体がヒューマントラブルだったのでその対策は起業でした。


我々の仕事は労働集約型なんて表現をされますが、人がいて成り立つ仕事で、どれだけAI化や機械化が進んでも当分はさほど変わらない業界です。
確かに一部では徹底的にAIロボット洗浄機などを駆使してコストを下げている会社も存在します。
でもそれができるのは一定の条件がある建物に限られ全体から見ればごくわずかです。
まだまだ人に依存するこの業界で、人に依存しない仕組みをどれだけ作るかというのが管理者としてそれぞれの仕事だと思います。
現場で作業をすることが仕事ではなく、その現場での経験を元にそれを考えるのが仕事です。
2024年04月22日 00:00

対ヒューマントラブル②

前回からの続きです。


話は変わりまして、繊細な素材と知らずにきつい洗剤を使って素材をダメにするパターンがあります。
リノリウムやラバータイル、ウールの絨毯にアルカリ洗剤なんていうのはいまだに話を聞きます。
5,6名くらいの洗い屋さんの社長ならそんなことはわかりきったことだと言われますが、現場で作業されている方全員がそうではありません。
特に今の若い世代の人はリノリウムなんて見たこともありませんし、見てもただの長尺シートにしか見えません。
知らずにいつもどおり作業して大変なことになります。
ではどう対策をするか?
先ほどの業者さんのようにその社員を首にすればいいんだ!なんて話にはなりません。
次に入った社員さんも同じことをする確率が極めて高いです。


1番効果的な対策は多機能還元水のようにどんな素材に使っても事故にならない洗浄液だけで組み立てることです。
本来は素材のことをちゃんと理解して作業に望むべきですが、現実的にそれは難しいでしょう。
社長からしたら、自分が現場に行っていれば・・・なんて後悔するでしょう。
実際に昼も夜もすべての現場に行くなんというのは規模が大きくなればなるほど不可能です。
だからこそヒューマントラブルを防ぐ為の仕組みが重要になるのです。


企業規模が拡大することだけが良いことではありません。
しかし拡大した時に通用しない仕組みは非常に脆いです。
次の世代に渡すこともできません。
そしていつまで現場で先頭を切って作業をするのかという問題にもなってきます。
社長自体がヒューマントラブルの元になっているかもしれません。


次回へ続きます。

 
2024年04月18日 00:00

対ヒューマントラブル①

SNSを見ていると、今の時代にポリッシャーのハカマ(飛散防止カバー)をつけていない人がいることに驚きます。
うちの会社だと、というかまともな管理会社ならその時点で取引停止です。
トラブルを起こす為にわざとやっているのかと思ってしまいます。
今回も長いので3回に渡って書いていきます。


現場で起こるトラブルはほとんどヒューマントラブルです。
事故が起こり再発防止で指差し確認をすることにしたり、作業前のミーティングを行うことにしたり、一般的にはそういった流れになり、やることがどんどん増えてがんじがらめになっていくのが大手管理会社の常です。
それでもヒューマントラブルに終わりはありません。
ミーティングをしても指差し確認なんて毎回やっていませんから。


ではどう対策をするのかというとそもそもそのヒューマントラブルが起こり得ない仕組みにしてしまえば良いのです。
つまりは人側をなんとかするのではなく人に依存しない仕組みにしてしまいます。
最初に書いた飛散防止カバーですが、付けない人は飛び散ったら拭くから良いよと大体言います。
どれだけ作業前にミーティングしても飛び散りに気が付かず(そんなものを気にしていたら作業になりません)拭かずに作業終了し翌日クレームとなります。
そんな会社に作業をさせることがヒューマントラブルの原因そのものですから、極端な話、飛散防止カバーを付けない会社は取引停止にすればトラブルの発生を簡単に抑制できます。


次回へ続きます。
2024年04月15日 00:00

回収率の重要性②

前回の続きです。


ある大手管理会社のお手伝いをしていた時、店舗を巡回していて、床を見た瞬間にテナント製か他社のものかすぐにわかるなんてことがありました。
今でも洗浄機の後ろをモップで拭いて歩く光景を見ることがあります。
カーペット洗浄と同じで黒い水を作って床に黒い水を残せばどんどんワックス床もセラミック床も、石材床、木床とどんな床材でもその黒い水を吸い込んで床は黒く染まります。


モップで水拭きすると床は黒ずみます。
ダスターをかけずにモップ拭きなんて論外です。
床を濡らさずにモップが濡れている状態が正しい状態なのでウェットダスターが必要なのです。
床の汚れにスプレーして水拭きするのが一般的ですが、本来は乾拭きです。
だからこそ元々モップは綿素材で親水基となっており水を吸いやすいようにできています。
テーブルを拭く場合は、汚れを洗剤で水に溶かしてタオルで回収しますよね。
タオルで拭く場合だと乾拭きなのにモップはなぜか水拭きというのは謎なんです。
ちょうど先日セラミックメンテナンスのことでこの話をすることがありました。
そもそも汚れのない場所を日常的に水拭きする必要はまったくないのです。


ナノプラスではワックス床の洗浄作業において汚水回収後のリンスは不要としています。
これは前提条件として、汚水回収率がありますし、元々使用するnano+クリーナーの希釈割合なんかも計算して設定していますから、多機能還元水とnano+クリーナーの希釈を250倍だったり、100倍にした場合にはリンス作業が必要になります。
汚水がベタベタ残っているところを水拭きするような低い汚水回収作業をしていては話は別です。
清掃システムはそこまで考えて設計しなければいけませんから、リンスをするといっても本当にそれは1回のリンスで良いのかということです。
希釈が濃くなればリンスは2回必要なこともあります。


こういったことを正しく理解できていれば、機械や環境によってリンス作業ですら変えていく必要があることがよくわかると思います。
2024年04月11日 00:00