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開発者コラム

ようやく理想のダクトファンを見つけました

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うちの現場では送風機でなくダクトファンがメインです。
とはいえ使う現場も少なくて、使わなくて良いなら使わないのが良いですが、洗浄で湿度の上がった空気は湿度を下げてからワックス塗布作業を行わないと乾くものも乾きません。
湿度が下がらない現場ではダクトファンで空気を引き抜き入れ替えてあげます。
そんな現場では洗浄作業中からダクトファンで換気をしておくと塗布できるタイミングも早くなりますね。
床材やワックス被膜もしっかり乾燥するので密着率が上がり、耐久性も伸びます。


送風機とダクトファンでは目的が違います。
送風機は風速で単位はm(メートル)
ダクトファンは風量で単位は㎥(立方メートル)
と違いがあり、その目的が異なります。
我々の現場での用途は空間の空気をどれだけ入れ替えるかですから㎥のダクトファンの方が正解です。


うちの現場でも8kgくらいの重さの直径230mmのパワフルでうるさいものをずっと使っていました。
重たくて持っていくのも億劫になってしまいそうなやつです。(そしてお値段も…)
性能面では文句なしなのですが、そこまで必要なのかというとそうでもなかったりしてもうすこし軽くて使い勝手が良いものはないかと思っていたらついに見つけました。


今回はこちらのの150mmのものを買いましたのでリンクを貼っておきます。
こちらからどうぞ
回し物ではありませんので、案件やアフェリエイトではありませんw
200mmになると風量は増えますが、ペール缶に入らないので150mmを選びました。
同じようなデザインのものもありましたがそちらは風量が少なかったのでご注意ください。
重さは2kg未満程度で指1本でも持ち上げられます。
ファンの周りにカバーがないので誤って指を入れないようご注意ください。
取手もないので、ちょっと移動しようなんて時は一旦スイッチをoffにした方が良さそうですね。
そしてお値段もお手頃なのが嬉しいところです。
送風機として使うと風量が大きすぎて驚きます。


元々は換気の配管でダクトにかませて使うタイプのようで、ゴムの足はついていませんでしたので、ゴムの足をつけました。
ホームセンターのゴムの売り場に行けばちょうど良いものがありました。
ネジのサイズは4mmでしたからそれに合わせたネジとナットのセットを購入し取り付けました。
ゴムの足を取り付けるとちょうど良い感じに斜め上向きにすることもできました。
ゴムの足をつけてペール缶にぴったり収まって動くこともありません。


100Vですからコンセントが必要ですが、コンセントに左右されたくない方は100V用コンセントがついたモバイルバッテリーを併用すれば場所を選ばず使うことも可能だということを発見してしまいました。
これってコードタイプのポリッシャーも使えるじゃないかと一瞬思いましたが、消費電力が大きすぎてモバイルバッテリーからは100Wくらいしか取れないので今回のダクトファン40W程度のものになりそうですね。

 
2024年10月03日 00:00

仕事の方向性と仕様での差別化3

前回からの続きです。


これまでの建物のオーナーさんから見れば経費、こちらから見れば売上の状態では、反対側に立って綱を引っ張りあっていました。
しかしの年間予算をすこし減らしてさらに結果を出している状態は、建物のオーナーさんと同じ側に立って同じ方向に一緒に綱を引いている状態です。
顧客と一緒に手を取り合って同じ方向を目指していく、プロはそれに必要な専門家であり、ビジネスとしては本来これが正しい状態です。
ややもすれば顧客の方が専門知識が高いなんてことがあるからおかしな業界なのです。


8月と9月の前半は何のために学ぶのかというテーマのコラムを書きましたが、顧客が営業担当に求める能力は何かというアンケートをどこかの会社がリサーチしたところ、「専門知識」が1位だったという話を以前書きました。
例えば車やパソコンを買いに行って質問に答えられないレベルの知識しかないセールスから購入する人は少ないと思います。
プロですからお客さんから見たら専門知識はあって当たり前なのです。
プロを超えるのはオタクで、プロは1日8時間の仕事の時間だけそれを考えていますが、オタクは24時間好きでそれを考えていますから3倍の速さで成長していきます。
石の上にも3年、10000時間の法則などと言われますが、何かをやろうとしてある程度できるようになるには3年程度かかると言われます。
好きでずっとそれをやっているオタクはだからこそすごいのです。
だからプロではなくオタクになれということをよく言っています。


実際にこの業界のケミカルメーカーやマシンメーカーの営業マンは会社の教育時間も足りていなかったり、知識の偏りもあって知識が少なく見られます。
特に現場のことを知らなかったり、ポリッシャーすらまともに回せない営業マンが増えた感じがしますね。
メーカーだからこそ、商品がどのように使われているか知っていく必要があり、その使い方が正しいのか正しくないのか、そのケミカルのコンセプトにあっているのか合っていないのかということがわからなければ、「良い商品です!」と言って勧めても使い方が間違っていたり、現場の仕様に合っていなければ使う側の満足度も低いものです。


良い営業マンだとどんな状況でどう使うのか聞いた上で「それはこう言った理由でやめておいた方が良いです!こちらの商品の方がお勧めです!」と言ってくれるでしょう。
昔担当だったあるケミカルメーカーの営業マンは「その用途ならうちのこの商品より他社のあの商品の方が良いよ。」と、その会社からしたらとんでもないことをいうことを言ってしまう営業マンがいました。
しかしあまりに誠実すぎて逆に信用してしまいますね。
その営業マンは自分自身の売上よりこちらが現場で結果を出すことを目的として考えてくれているわけです。
建物のオーナーのことを第一に考えてくれるメンテナンス会社か、自分の売上のことしか考えていないメンテナンス会社のどちらを選ぶでしょうか?


次回へ続きます。
2024年09月30日 00:00

10月ナノプラスセミナーのお知らせ

10月のセミナー日程のご案内です。
大人数のセミナーではなく、1社のみ(4名様まで)のセミナーになり、参加される方の課題に合わせたオーダーメイドのセミナーとさせて頂きます。
導入前の方も申し込み頂けます。
尚、ナノプラス導入後3ヶ月以上経過されている方につきましては、実務的な経営の効率化などのご相談もセミナーで対応させて頂きます。
セミナー費用は無料です。

今月は特にfinish+のお問い合わせが多かったので、finish+を深掘りしていくセミナーというのも考えています。


○10月15日
1300〜1500 大阪(梅田)
1400〜1600 名古屋(名駅)
1500〜1700 東京(日本橋)
※いずれか1枠


○10月16日
1400〜1600 東京(日本橋)


○10月17日
1300〜1500 東京(日本橋)
1400〜1600 名古屋(名駅)
1500〜1700 大阪(梅田)
※いずれか1枠


○10月28日
1300〜1500 東京(日本橋)
1400〜1600 名古屋(名駅)
1500〜1700 大阪(梅田)
※いずれか1枠


訪問しての開催も可能です。
他日程につきましては現在調整中です。
また以下の点、お願いいたします。
他日程、他エリア、オンラインでのセミナーもご相談に応じておりますので、こちらよりご連絡ください。


・先着順とさせて頂きます。
・ご参加の方は必ずHPを一読の上、お申し込みください。
・セミナー内容は参加される方の課題により決定しますので、セミナー参加への目的を明確にお願いいたします。


上記以外のエリアにつきましては、ご依頼を頂いてから別途日程を調整させて頂きます。
いずれもご希望の方はこちらまたはインスタのDM,LINEから申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
2024年09月27日 00:00

仕事の方向性と仕様での差別化2

前回からの続きです。


建物のオーナーさんから見れば経費、こちらから見れば売上です。
建物のオーナーは1円でもかかる経費を抑えたいのです。
ここが非常に多きポイントです。
極論何もしなければ0円です。
しかしそれでは様々な問題が出ますからなるべく安く頼みたいわけです。
他社と同じ仕様で見積を出せば単価の安い方になってしまいます。
しかし必ずしも同じ仕様で出さなければいけないわけではないのに不思議と同じ仕様で見積を出して単価競争になってしまっています。


その原因となるのは営業担当の専門知識の不足であり、現場を知らない営業担当だとそのようなことになりやすいです。
本来営業担当は自分で現場を見て最適な仕様と見積書を作れる人でなければいけませんが、なぜかこの業界はそうではなく、施工会社さんと一緒に現場調査に行って出てきた見積に利益を乗せて見積を作っているというところが多いようです。


ナノプラスのメリットは圧倒的な汚れにくさやワックスやコーティングの耐久性です。
つまりは他社と違う仕様で管理しても優位性があるわけです。
他社が年6回メンテナンスをしている現場であれば、最初に現場をしっかり作れれば極端な話年1回でも維持ができますね。
お客さんは単価で見ているのではなく、年間予算で見ています。
回数が減ればどうやっても年間予算は減りますから、こちらの利益率も上げやすくなり、利益率が上がれば1回の作業に時間も手間もかけることができて結果良い状態を維持しやすくなります。
プロだからこそ無駄を減らして効率的に予算を投下し最大の結果が出せるのです。


次回へ続きます。
2024年09月26日 00:00

仕事の方向性と仕様での差別化1

うちの会社はビルメンテナンス業としても現場を持って管理や作業を行っているので、建物のオーナーさんと話もしますが、基本的には我々の仕事はビルのオーナーから見ればコストでしかありません。
昔、某商業施設系の管理会社さんのお手伝いをしていた時に、ある店舗で店長と物件担当の折り合いが悪いようなので一緒に店舗へ同行して欲しいという要望から、店舗へ行き店長と会った一言目が「またお金がかかる話か!」でした。
色々店長から話を聞いているとその担当の普段からのやりとりがまずかったようで、ちゃんと筋道を立てて話をすれば理解していただけました。


とはいえ、物件を管理する側から言えばそのコストが売上そのものになります。
つまりは利益が相反する立場に立って仕事をしている関係といえますね。
だからこそそこで単価交渉が発生したりしているわけです。


なんだ当たり前のことを言ってと思われるかもしれませんが、当たり前すぎてではそれを解決しようと思う人は少ないと思います。
当たり前すぎることや日常的に起こっていること、通例や慣習については意外とそのまま疑うことなく受け入れてしまうのがこの現代人です。
ビルクリの実技試験でもそうですね。
あの作業がおかしいと思う人は全体の何%いるでしょうか?
誰かがおかしいと言っているのを聞かず、自分でおかしいと思った人はほとんどいないと思います。
当たり前すぎることほどそのまま通り過ぎてしまっているのです。


次回へ続きます。
2024年09月23日 00:00

予備洗浄の重要性②

前回からの引き続きの予備洗浄の話です。


減膜する場合に一番効率的なのは
①新品のSPPパッドを洗浄機につけて1パス
②洗浄液をまいてポリッシャーもしくは洗浄機に使い古しのSPPパッドをつけて洗浄
③洗浄機で回収する時に黄パッド(もしくは3Mパープルダイヤモンド※finish+や量子フロアメンテナンスでnano+クリーナーなどの界面活性剤がない場合に限ります)をつけて回しながら回収
というようにパッドを変えることです。
単純に減膜するのであればすべて新品のSPPパッドをつけるところですが、それではワックス表面が荒れて表面積が増えてしまい、ワックスをたくさん塗ることになり、結果的にトータルではワックスが減っていないということになります。
①で物理的に表面の汚れたワックスを除去すると同時に表面が傷の入った状態になります。
②でポリッシャーや洗浄機と使って洗う時に傷が入った状態だと、それを慣らすように洗えて減膜量が増えます。
(HPのトップページにも記載している通りです)


取れないワックスや汚れを頑張って洗うより、一度予備洗浄をかけてしまった方が良いような汚れのひどい現場もあります。
例えば東京都内の山手線の内側エリアには土砂そのものが少量ですが、畑が近隣にある地方の店舗ではワックスに土砂が押し込まれるなんてことは日常茶飯事です。
またこれまでワックスは塗らず光沢復元洗浄でなんとかしたいと落ちない汚れに対して頑張ることもありましたが、finish+や量子フロアメンテナンスによって界面活性剤がゼロになったおかげで洗浄液の滑りがなく、3M パープルダイヤモンドで洗浄できたり、finish+によってワックス塗るにしてもすぐに乾燥するのでもはやバフをかけるより作業が早く終わるようになりました。 
(nano+クリーナーなどの界面活性剤が入る場合にはパープルダイヤモンドを使うと失敗します。)


また油汚れの多い現場では予備洗浄は必ず必要です。
油汚れがある場所とそうでない場所を同じように洗えば油汚れのある場所は汚れの量が多いですからワックスの減膜量が少なくなり、光沢復元洗浄をしても減膜量が少ない分復元幅は小さくなります。
まずは表面の汚れを除去する予備洗浄を行うか、汚れの多い部分は2度洗いするかということが必要です。
finish+はUAフィニッシュLに比べてアルカリに強くなりました。
汚れにも強くなっていますから多機能還元水だけでも簡単に汚れは取れますが、それでも落ちない場合はアルカリ電解水を併用して洗え、アルカリ電解水のfinish+へのダメージも少なく使えます。


ひと手間かかるから面倒だと思う人も多いでしょう。
しかしそのひと手間を一度やって比較してみるとその違いもよくわかるというものです。
2024年09月19日 00:00

予備洗浄の重要性①

洗浄機1パスだけであっても予備洗浄は大切です。
予備洗浄あるなしでは明らかに減膜量が違います。
予備洗浄なしではそれだけワックスに刺さった土砂や汚れが洗浄液に溶け込み、ワックスが溶けやすい状態ではなくなっているということです。
汚れの少ない事務所ビルや病院、老人ホームレベルでは予備洗浄は不要かもしれませんね。
しかし減膜量が違いワックスが取りやすいと綺麗になるだけでなく、洗浄液を塗った後にポリッシャーや洗浄機で洗うスピードも上がります。
洗浄機1パス通すだけで結果的にトータルの時間が短くなるのです。


多機能還元水だけの洗浄液は一般的な洗浄液とは異なり、非常に汚れやワックスなどが取り込みやすい洗浄液になっています。
だからこそ普通の被膜溶解型洗剤では出せないくらいの灰色の濃い汚水が出せているわけです。
それでも青果売場から出た土砂をケースでひこずられワックスに押し込まれた土砂などのダスターでは取れないものがあったりで効果的な減膜ができていないと言えます。
一般的な洗浄液の中身は洗剤+水で、洗剤の割合が多い分水の割合が少なくなります。
被膜溶解型洗剤の場合は洗剤の希釈が濃いので割合的に水の量が少ないのに被膜の反応量は多いので、反応した被膜が除去しきれないという現象(目には見えないレベルです)が起こり、その上に塗るワックスの密着率を低下させます。
リンス洗浄をしても浸透圧の関係からそれは除去しきれません。
予備洗浄をしていればまだ良いですが予備洗浄なしでそれをすれば水が足りないのは明らかですね。


ワックスを減膜するにしても、洗浄機に多機能還元水250倍希釈液を入れ、清水を最大量で出して新品のSPPパッドで洗浄するとかなりのワックスを減膜できます。
それはその汚水が物語るように、汚れ(黒)+ワックス(白)→灰色の濃さでわかります。
カーペット床は立体的でワックス床は平面的という表現をカーペットメンテナンスする人は言いますが、ワックス床も立体的なものです。
その立体的な容積をどれだけで減らすのかワックスの減膜であり剥離です。
洗浄機1パスというのは非常に簡単な作業で効果的に減膜が可能ですから、減膜を目的としている現場に着いたらダスターをかけて予備洗浄をゆっくりかける作業をまずは先行させ、他の道具の準備などはその間他の人がやっていれば準備が整う頃には非常に良い洗浄表面が整います。


次回は具体的な減膜作業の話です。
2024年09月16日 00:00

何のために学ぶのか13

前回京都の老舗の話をしました。


事業はそういった経営の部分から組み立てるのであって現場から組み立てるのではありません。
うちの会社の場合だと「単発の仕事はせず、定期の仕事しかしない」をいう原則があります。
それは経営の安定もありますが何より利益率です。
本来1回かがりの単発の仕事は単価が高くないといけませんが近年ではさほどそうでもありませんし、はじめてやる現場といつも定期でやっている現場では作業した際の作業時間は大きく変わり、それは利益率に反映されます。
そして定期の仕事だと、ちゃんと維持してしまえばやればやるほど利益率は上がっていきます。
これはワックス床やカーペット床は顕著にでますが、マンションの共用部のノンスリップシートの洗浄でさえもそうです。
年2回作業していますが、水で土砂などを流して部分的な汚れを擦れば終わるのでもはや水遊びレベルです。
そうなってくると営業ターゲットも変わってきますね。


現代人はあれもこれもやりたがります。
仕事でなくても現代人はあれやこれやいろんなことをしてまるで視線誘導されているように本来集中すべきことや見るべきものに集中できていません。
ジョブズは毎日着る服も同じものを数セットにして服を選ぶことをやめたのも有名な話です。
人生は決断の連続です。
何を食べるか、どの服を着るか、靴は右足から履くか左足から履くか、あまり知覚できていませんが決断するたびに精神はすり減っているとも言われます。


我々の現場のそれを落とし込んでしまえば、定期の床の現場を多機能還元水で洗ってワックスを塗った方が良い状態ならfinish+を塗るという選択肢のない現場管理へ行き着きます。
とてもシンプルでわかりやすく、誰がやってもさほど品質のブレは出ません。
経営も営業も現場も本来やるべきことにフォーカスし、それ以外の部分はやらないことがこれからの時代は重要です。
そもそも本質的には自分にしかできない仕事だけをやるのが仕事であって、誰でもできる仕事は他の人にやって貰えばよいのです。
他の人にやってもらうために誰にでもできるというのがポイントになってきます。
そして空いた時間で自分にしかできない、自分がやりたい仕事に注力すれば良いのです。
これからの時代は自分がやりたい仕事、自分にしかできない仕事が注目される時代になっていきます。

 
2024年09月12日 00:00

何のために学ぶのか12

前回からの引き続きで経営を学ぶという話です。


私事ですが、先日実家の相続用として株式会社をひとつ作りました。
わたし1人なら必要なかったのですが弟がいるもので。
この会社はマイクロ法人どころではなく本当に何もしないナノ法人レベルで、すべてを仕組み化してあとは何もしないことにこだわったので、毎月銀行口座と同期された会計ソフトの仕分けを承認するだけ。
毎月定額で入金されて自動で支払いの振込され、まったく手間のかからず、給与支払いもないので源泉徴収や住民税の支払いも年金保険料も労働保険も要りません。
これは非常に極端な例ですが、いかに仕組み化して手間をかけないかということが目に見えない経費を圧縮し、実質的な利益率を向上させます。
手間もお金もかからないから利益が残るのです。



Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言で「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」という言葉があります。
会社や事業主はより売上を稼ごうとあれやこれややりたがります。
そして不況になると本業である利益率の高い部分のみ残してあとは事業ごと売却したりやめたりします。
それなら最初からそんなところに手を出さなければ良いのです。


以前京都の老舗の話を例に出したことがあります。
いわゆるそういった企業は本業以外に要らないことをやらず、無駄に拡大せず、その規模での利益最大化をしています。
例えば和菓子のお店だと、
・宣伝広告は一切しない
・作れるだけ作り売り切れたらその日は閉店(短時間営業)
・たくさん売れてもたくさん作れる設備投資はせず単価を上げる
と効率よく展開していきます。


次回は京都の老舗のやり方を我々の業界へ落とし込むとどうなるかという話です。
2024年09月09日 00:00

何のために学ぶのか11

今日はすこし話が違うところからはじまります。


このところマイクロ法人について何度か質問を受けることがありました。
近年ではマイクロ法人という個人事業主だと健康保険料が高いので法人をひとつ作って保険料を抑えるという手法がよく使われています。
実際のところはそんなことをしなくても建設系やフリーランス系の健康保険組合に加入し、人数に関係のない健康保険にしてしまえば良いのです。
マイクロ法人を作った場合、確かに年金保険料では恩恵がありますが、法人をひとつ余分に経営しなければいけませんから、個人事業主+法人の節税効果が大きいと言っても実際は手間の方が大きく、法人成りして事業に集中して成長させた方が良いと感じています。(昔やったことがあるので)
現在は会計ソフトのfreeeが法人決算用ソフトもリリースしていて簡単に決算できるようになっているので、慣れてしまえば1時間かからず決算や法人税納税関係書類ができてしまいます。
実はこの法人決算用についてはわたしも少し関わらせていただいたことがあり、ずっと使っている会計ソフトなので思い入れもあります。


これまで色々やってきて思うのは、あれこれやるくらいなら事業を伸ばして売上や粗利を増やしたり、財務会計労務などの業務を士業に委託せず自分でできるようにして経営コストを下げてしまうことに時間を使った方が経験にもなるので良いと考えます。
自分自身で納税までできるようになれば税務調査の際にも慌てる必要がありませんし、何より税引後利益率が飛躍的に向上します。
それは税務に合わせた経営になり実効税率が下がるからです。
8月に何のために勉強するのかという話を続けましたが、まさに経営の中の重要な部分です。
税引後利益率が3%変わったとしたらどうでしょう?
普通通りに仕事をしていても最後に手元に残るお金が3%増えるのです。
そしてそれはずっと続きます。
今の安くなりきった単価の時代に現場で粗利を3%詰めるのは絞り切った雑巾をさらに絞って水を出すようなものでなかなか大変です。


次回へ続きます。
2024年09月05日 00:00