「ケミカルは生もの」 とお詫び
まず最初にお詫びから
昨日よりUAフィニッシュLのご注文が急に増えており、在庫が不足していることから、数件のご注文が発送待ちとなっています。
すぐに増産の段取りを行っておりますが、準備出来次第順番に発送させて頂いております。
10/9の今現在でご注文頂いたものは12日(金)もしくは15(月)発送予定となりますので、大変ご迷惑をおかけしますが、ご注文際はご了承頂ければと存じます。
今日の本題ですが
ケミカルの管理はどうされていますか?
きっちりされたお客様は必ず直射日光の当たらないところで保管されており、真夏の現場でも必ず車から降ろして日陰に置かれています。
私も同様に倉庫でも1番奥のシャッター開けても日が入らない場所で保管していますし、現場についたら必ず建物の光が当たらない場所に移動します。
真夏の車内は考えられない温度になり、車内に放置された子供が熱中症にという、ひどいニュースが夏にはありますが、何も暑い時期だけではありません。
寒すぎてワックスが凍ってしまったらどうでしょう?もう使えません。パウダリングを起こしてちゃんとした被膜になりません。
暑くても寒くてもワックスにはいいことはありません。
ワックスや洗剤は生もの扱い
ワックスも洗剤も大半は水でできています。
野菜や人間と一緒ですね。
野菜を炎天下の中、直射日光が当たる締め切った車に入れておいたらどうなるでしょう?
しかも1日ではなく数日ですから、悲惨な結果が見えています。
だからこそワックスや洗剤もなるべく直射日光の当たらない暑すぎず、寒すぎないところで保管する必要があります。
セミナーをするとそんな細かいことまで気にするのかと言われますが、ある程度より上のレベルを目指すには必要なことです。
PM2.5やワックス1層の厚さが2ミクロン前後(2/1000ミリ)のものを扱っている我々の仕事は細かくあるべきなんです。
その細かさや高い精度の積み重ねが耐久性につながり、耐久性=利益率に直結しますから。
そういったことから私は海外のケミカルを使用しません
昔は結構好きで使っていた時期もありましたが、遠い遠い海を数ヶ月かけてコンテナに積まれ渡ってくれば、どれだけ素晴らしい商品でも性能は落ちます。
それが日本に到着し、通関され販売会社の倉庫に入り在庫となり出荷、現場で使うまでどれだけの時間が経つでしょう?
入ったものがすぐに出荷されて在庫がなくなると困るので、余裕を持って在庫しますから数ヶ月は在庫になります。
日本で生産すればもっと性能が上がるんだろうなと思うこともあります。
太平洋を数ヶ月コンテナの中で生活をと思うと恐ろしいものがありますね。
野菜や果物のように冷蔵庫のような定温管理されていれば別だと思いますが、ケミカルにそんなコストをかけていると高くなって大変です。
やはり鮮度命
特にワックスは酸化が進むと、伸びが悪い・乾燥が悪いなどの症状が出てきますね。
耐久性も当然のことながら・・・
いつの塗っているワックスで同じ現場なら、塗り比べると目をつむっていてもモップの重たさが変わるのでわかります。
一般的なレベルだとそれでも現場品質には大差は出ないでしょう。
nano+の場合、密着率が正しく出ますので、そういった誤差のようなものを詰めていくと明らかな耐久性の変化が出ます。
だからこそnano+のケミカルは常にフレッシュです。
一度にたくさん生産して在庫を積めば、1本あたりの単価は下がります。
がそれとは裏腹に鮮度が落ちてしまうのでそれはしたくないんです。
いくら安くてもダメな製品は、結局現場コストが上がりますので欲しくありません。
鮮度が関係ない製品は一度に材料をたくさん購入してなるべく安くするようにしています。
現場コストにかかわるケミカルコスト
当社の現場管理では、新開発の洗剤やワックスが製品化されますと、これまでの用途が被る古いケミカルは洗車用や洗濯用に転用となります。
そういった転用が効かないものは容赦無く廃棄となります。
先日とある魔王様がブラック企業の経営者になったらというマンガに、
「戦いに行くのに十分な装備で行かないと勝てないだろうから、勝つ為にできる限りの装備を持たせてやる」
という経営者になったら魔王様の言葉がありました。(前社長の人間の方が魔王より超ブラックという、最近流行りの悪魔正しいマンガです)
人事を尽くす=できることは全てやるからこそ結果も出るのであって、できる限り最高の状態で勝負しなければ、勝率は上がりませんし、お客様にも失礼です。
だからこそ洗浄機やポリッシャーなどのメンテナンスも普段からしっかりとし、万が一故障した場合のバックアップも必要だったりします。
nano+導入先でよく言われますが、「まだ前に買ったケミカルがあるからなかなか切り替えが進まない。。。」と。
確かにケミカルを捨てるのはもったないと思います。
しかし経営者としてみれば、コストが一番大きな人件費を削減(ケミカルコストは金額が人件費に比べて小さい)したくてnano+を導入したのに、
以前のケミカルを使用すると人件費が削減できたはずなのに、残ったケミカルを使い切るまでは削減できないのですね。
この辺りはそれぞれお考えがあると思いますので、私個人の意見ではありますが。。。
話は戻りますが、ケミカルは生ものですから、大事に保管下さいね。
特に洗剤に比べワックスは洗剤ですので。