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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

フロアコーティングの話

先日日本トップレベル(というか実際にNo.1の技術と管理能力を持つ人)と話をしていた内容.

この約20年くらい,床用ワックスではなく,フロアコーティングとして剥離できないコーティングが広まりました.
剥離できないので,黒ずみや割れなど,様々な問題が起こり,訴訟まで起こることもありました.
特にいわゆるガラスコーティング(シリカですが,ここでは皆さんの認識に合わせてガラスコーティングとします)の剥離は困難であり,物理的に削るという手段しかなく,コーティングメーカーや多くの人が,トライしたり,色んなブラシを作ったりという歴史がありました.



コーティングの経験
コーティングの類は一通り自分自身でも使って管理したことがありますし,剥離にもトライしたこともあります.
UV照射のコーティングに至っては,現在も過去塗った現場を,10年くらい多機能還元水を使った光沢復元洗浄で管理しています.(コーティングを塗り直したことは一度もないですが光沢復元洗浄だけで十分綺麗なままです)
硬化剤を使用する二液性のウレタンなんかもやりましたね.
いずれも剥離剤などで剥離することができない為,剥離は不可能です.
剥離できるという人もいますが,床の凹凸があるのと,剥離をしないといけない状況は,年数も5年以上であり,膜厚も厚いので,コーティングでなくてワックスであってもすんなりとはいかないレベルのものを剥離しにくいコーティングを剥離するわけですから難しいのです.



コーティングを使う場所
使わなくていい場所は使う必要がないのです.
昔,とある有名なメーカーさんに頼まれて,新しいコーティングを開発したので見て意見が欲しいとの依頼がありました.
有名なワックスメーカーさんで,私の立場を分かっていて,私が顧問をしていた管理会社さんに依頼をして,その会社から依頼という回りくどいものでした.
ダメなのは分かっていても,興味本位で見に行って,実際に研究所での施工と,それが管理している現場を見に行きました.
都内のGMS(総合スーパー)で,1階にはコーティング,2階はワックスでドライメンテナンスとのことでした.
誰がどこから見ても,2階の方が綺麗.1階はもののひこずり傷でズタズタでした.
明らかに使う場所を間違えていて,これは逆なんですね.



施工時の問題
スーパーだと食品売り場がメインなので,お客さんはそこに施工したがるのです.
しかし物のひこずりだけでなく,コーティングを施工する際の作業時間が短い(23時閉店で早いところは3時過ぎに納品)のです.
また冷ケースによりただでさえ冬は床温が低く環境が悪いのにさらに冷やされコーティングが乾かないという問題もあります.
そんな環境では,コーティングを塗る前の剥離作業も効率が悪くなります.
コーティングをベース1層+トップ1層塗布して,翌日ダスターと洗浄機をもう2層くらいが一般的でしょうか.
1層あたり乾燥時間と上に塗れるようになるのは環境に左右されますが,1時間くらい.
塗る時間も必要になりますし,塗る前の床材の乾燥時間もありますから,きっちりとコーティング被膜を作ろうと思うと,23時作業スタートで24時までに剥離とリンスを完了しなければいけません.
そんなことはいわゆる無理ゲーというやつなんですが,トップクラスはそれでも普通の会社の比ではない面積を作業されています.



本来は
GMSなどの2階以上のあまり痛まないフロアに使うべきなのです.
家電量販店やあとワックスが苦手な水が多く入るプールや銭湯の脱衣場など,場所が限られます.
剥離できなくても,傷が入らなければ傷の補修も必要ないので,日常の洗浄機だけで永久に剥離なしです.



対策は
コーティングを石材だと思って,石材用のもので研磨して減膜していきましょう.
下手にケミカルを使う必要はありません.
ある程度のところまでコーティングを減らして平滑にしたら,UAコーティングを2層程度塗布します.
UAコーティングはその手のコーティングにもある程度密着します.
あとは定期を年1,2回で日常の洗浄機だけでも十分です.
もし痛みがひどくなる場所があるようなら,UAコーティングの上にUAフィニッシュLを塗ってワックス管理にしましょう.



ゾーニング(エリア分け)の考え方
多くの方が勘違いされています.
痛みが激しい場所:耐久性が高い被膜
痛みが少ない場所:耐久性が高くない被膜
とこのように使い分けをされます.
これはメンテナンスをやる時点でしか見れていない人の思考パターンです.



正解は
痛みが激しい場所:耐久性が高くない被膜→UAフィニッシュL
痛みが少ない場所:耐久性が高い被膜→UAコーティング
になります.
耐久性が低い被膜は剥離性がいいので,傷んでも剥がしやすく傷の補修がしやすいのです.
塗って傷の補修ができるとまだ思っている方は,トップページの光沢復元洗浄の理論を見てください.
塗るより平滑に洗う方が傷が消し込めます.
傷が入らない場所は,作業をダスターだけや,洗浄機だけ,光沢復元洗浄で塗らないなど,間引けますので,その浮いたコストを痛む部分に集中できますね.
そのゾーニングが収益性アップになる,いわゆる管理技術なのです.



コーティング問題
おそらく現時点で有効な解決方法はありません.
削ることができるなんていう人もいますが,時間や労力をコストに換算すると現実的ではありません.
石材用のものとプロパントラッカーを使った方が圧倒的にコストに優れます.
そしてそういったものが使えないような現場では,タイルの追い貼り(既存タイルの上に重ねて貼る)や貼り替えの方が現実的です.
下手にコーティングの契約をしている現場は,単価だけは無駄に高いですので,貼り替えてナノプラスで管理した方が,5年や10年単位で見ると安上がりなこともあります.
美観的にも優れ,継続性もありますし.



上記にもあるように
コーティングの剥離という話が出た時点で,ワックスと違って既に手遅れなのです.
難易度が高いので,下手に手を出さない方がいい,特殊作業です.
なので,コーティングの現場でも,綺麗なうちにUAコーティングを上に塗っておくというのが最大の対策です.
会社が大きくなればなるほど,誰でもできるというのは重要なんです.
ワックスなら最悪失敗しても剥離が誰でもできるけど,コーティング管理というのは誰でもできないのです.
特に食品スーパーやコンビニなどの店舗では不可能です.
私も依頼されたことがありますが,責任が取れないので断りました.
以前某コーティングメーカーさんの施工をされている会社の方が,初期施工の段階からガラスコーティングの上にUAコーティングを塗って管理されていましたね.

ひどいことになる前に先手を打っておいた方がいいという話でした.
2021年04月05日 10:00

生産性の方程式

つまりはどう働けば生産性が向上するか,生産性を向上させる方法の話です.
本当はオンラインサロン限定でアップしようと思った記事なのですが,少しだけコラムでも少しだけ公開します.


生産性を簡単な方程式で表すと,この3つになります.
①y=x
②y=2x
③y=x2(2乗)

yは生産性
xは労働力



①の状態
インプット=アウトプット,つまり働いた分だけ収入があるよという状態です.
しかしそれだと自分の体にも限界があるので,収入は頭打ちになってきます.
だいたいここからスタートです.



②の状態
しかしこれでは限界があるということで,②の状態に変化していきます.
人を増やして,自分自身は作業せず管理して量をこなしていこう,ナノプラスを使って作業効率を上げていこうという状態ですね.
機械化して効率を上げようというのここに該当します.
この2xの2の部分を大きくしていきます.
しかしこれには問題があって,大きくした場合,それに伴う経費の拡大もあるので,実は思うほど利益は残らないのです.
機械化+ナノプラスの場合は,これでも5xとかになってしまうので十分と言えば十分かもしれません.



③の状態
y=x2
最初は数字が少ないのです.
しかし数字が1増えるごとに大幅に大きく伸びていきますね.
どの業種でもそうですが,これを目指さないと経営は楽にならず,これを我々の業種でどうやって成立させていくか.
ナノプラスを使えばいいという訳ではないのです.
どうやって使うかが重要なのです.
現場ばかりで経営とか難しそうだからあまり見たくないなんて人も多いでしょうが,現場は経営の一部でしかありません.
経営から現場を見なければうまくいくこともなければ,楽になることもないのです.
では実際にどうするか・・・


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年04月01日 10:00

RPGに例えると

仕事をドラクエやファイナルファンタジーのようなRPGゲームに例えると,リチウムのコードレスポリッシャーを買ったり,洗浄機を買ったり,これは武器や防具を買っているのとイメージ的に同じこと.
昔のゲームボーイ時代のSAGAなんかは,その武器に使用回数があり,使うごとに減っていく,つまりは武器が減価償却されているRPGでした.



経験値
事業をしていても,戦いに負ける前提でやっている訳ではないので,より有利な条件で戦えるよう,装備を整えることは必要です.
しかしそれよりもっと重要なのは,経験値をためてレベルアップして,基礎ステータスを上げていくこと.
レベル1ならスライムを倒していればそのうちレベルは上がります.
しかしレベル20ともなれば,いくらスライムを倒していてもレベルは上がらないでしょう.
レベルに対して,獲得経験値が少なすぎるのです.



10数年前は
ドライメンテナンスが流行り,アメリカから大型のマシンが導入され,プロパンのトラッカーやプロパンのバーニッシャー(高性能なバフのこと)が導入され,RPGでいうところの伝説の武器レベルの破壊力を持っていました.
剥離剤なんか使わなくても,トラッカーにハイプロパッドをつければ,水だけで9割くらい剥離ができそうなパワーだなと思ったり,バーニッシャーを見ても,これならどんなワックスでも復元できるじゃんと思ったモノです.
しかしその武器を使いこなすだけの経験値がない会社は,メンテナンスがまともにできなかったり,どの武器を上手く使って現場で結果を出せなかったりして,そのリース代の支払いが大変ということがありました.
つまりは高い伝説の武器を割賦で買って使っていたのに,途中で壊れてしまったり,使うのがしんどくなったりしたのに,まだ残債がある状態ですね.
毎日使うような機械でない場合は,本当に悲惨ですね.



ナノプラスは
RPGで例えるなら,装備することで基礎ステータスや獲得経験値が×3とかになるようなアクセサリーのようなものでしょうか.
どんな装備の会社が使っても確実のレベルが底上げされます.
今までの清掃システムは,それを理解して使わなければ結果は出ませんでした.
しかしナノプラスでは,理解しなくてもレベルは勝手に底上げされる仕組みで,理解できれば×3が×10と増えていきます.
なので,基礎レベルもそれに伴って増えていくのです.



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年03月29日 10:00

BASEおよびAmazonにおける領収書発行中止について

これまで何度かご依頼頂き、対応していた内容につきまして変更させて頂きたく存じます。
現在当社の製品を購入する際に、BASEもしくはAmazonで購入頂く方に領収書の発行を依頼頂くことがあります。

その際の決済方法は、クレジットカード、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振り込みなどです。
ショッピングサイトでのお金のやり取りは、購入頂く方と当社ではなく、購入頂く方とショッピングサイトになりますので、当社から領収書を発行することはできず、明細書となりますが、その詳細は表示されているのは購入完了画面や購入履歴の画面のスクリーンショットとなります。
但し書きに「クレジット決済による」という文字が入り、5万円以上でも印紙を必要としないもので領収書にならず、税法上の意味もありません。
ちなみにBASEは領収書発行という対応は行っておらず、Amazonも一定の条件があります。
直接お金のやり取りがなければ領収書発行はできず、銀行振り込みの場合は通帳が証明になるので不要という意味ですね
しかし税理士さんの中には、それでもレシートとして領収書の発行をと言われる方がいらっしゃるようで、ご依頼頂くことがあるようです。



これについて税務署とも協議をしましたが、やはり当社から発行する金額のみの領収書にまったく意味はないとの見解で、金額しかないレシートより購入画面のスクリーンショットの方が、購入内容、決済日時、決済方法などより情報量が多いので、税務調査の際もそちらとお金の動きを基準にするとのことでした。
つきましては、2021年4月1日以降につきましては、これまで対応しておりました領収書の発行につきまして、対応を中止させて頂きますので、購入完了画面もしくは購入履歴のスクリーンショットを帳票としてご使用頂きますようお願い致します。
2021年03月27日 10:00

空きペール缶お送りします

現場で数が必要なペール缶。
作業するのにいくつ必要でしょうか?
現場が大きければたくさんあればあるほど助かりますね。
ワックスを大量に消費する会社では空いたペール缶は余って邪魔な物でしかありませんが、あまり消費しない会社では数を揃えるのも大変との声も聞きます。
うちの現場でも、以前はそれなりに消費していましたが、現在はほとんどの現場が光沢復元洗浄だったり、定期清掃の回数自体を削減しているので増えていかない状態です。
鉄製のペール缶だとカラカラと運転中にうるさかったり、錆びたりという問題が出ますね。



例)事務所ビルで作業する場合に必要な数
建物の大きさにもよりますが、一例です。
清水用3、4個
汚水用2個
洗浄液のついたモップやスクイジーなど階移動に必要なもの1個
多機能還元水などのボトルを入れておくもの1個
合計7、8個は必要でしょうか。
スーパーのような広い現場では90Lくらいのゴミ箱で作った洗剤塗布機を使うので、ここまで数は必要ありません。



ペール缶が欲しい
という声も頂くことがありますので、数に限りはありますが、当社の空きペール缶を送料のみ(1200円)でお裾分けすることに致しました。
蓋も同数つけてお送り致します。
ショッピングサイトのBASEにて公開しております。



ご了解ください
・ペール缶の種類は選べません。
・洗ってはありますが、必ず洗ってからご使用ください。
・多少の傷や汚れはご容赦ください。(ひどく汚れているものは除外します)
・数に限りがございます。
・ご注文時には、数量を1で選択頂き、メモ欄に実際の数量をご記入ください。
 記入なき場合は1個となり、発送準備後の数量変更や数量を1にしていなかった場合は、説明を読んでいなかったことに起因する為、変更処理は対応致しません。
 送料のみで利益を取っている訳ではありませんので、その辺りはご了承ください。
・複数個の場合は、重ねて発送致します。
・発送時の梱包はありません。



BASEはこちらのリンクから飛べますので、ご確認ください。
2021年03月26日 10:00

清掃は化学?

半分正解で半分間違いです.
化学は一部でしかありません.
化学者は化学でなんでもできるんだ!と意気込みます.
そんなメーカーに乗せられて掃除屋さんが,新しい洗剤がどうとかこうとか無駄にお金を払っているのです.
メンテナンスにおいて,その洗剤がどうとか,そのワックスがどうとかという問題より,全体のバランスの方が非常に重要なのです.
そういう話はどの学問の専門家でも似たようなところがあります.
私の場合は「専門なし」
現代では専門なしが1番強かったりします.
その代わり,圧倒的な情報量と分析する基礎的な力をつけることで専門では見えない部分から総合的な判断ができます.
現代は情報の時代ですから,どこからどうやって情報を継続的に得るかというのも,重要な能力になります.



コロナ騒動では
特定の専門を持ついわゆる専門家はまったくことの真相が理解できていませんでした.
町のお医者さん,感染症専門家や自治体の首長,政府関係者でまったくバラバラの見解でまとまりがなく,結論を出せない.
専門を持ち,それに集中することで他の分野に目がいかなくなるのです.
つまりは見るべきモノが見えていない状態ですね.
逆に専門でない金融関係の人の方が起こっていることがよく見えていました.



ナノプラスは
化学だけで設計されていません.
色んな学問がそこには組み合わせれています.
そしてそこに新しい情報だけなく,これまでなかった学問も組み合わされていきます.
色んな視点があるからこそ,行動も現場も変わるのです.
おそらく清掃は化学と言っているレベルなら,ナノプラスの現場も大したことはなく,他の清掃システムとどんぐりの背比べだったでしょう.



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年03月25日 10:00

模倣から始まる異世界生活

流行りのラノベっぽいタイトルですが,ただの語呂合わせ的な感じで,異世界生活は内容にまったく関係ありません.
だいたいアニメでも〇〇から始める異世界生活的なタイトルは,昨今の異世界転生ものブームで受けるのです.



誰でも最初は模倣から始まります
それは以前のコラムで書いたように,スポーツや武道に型があるように,我々の仕事にも型があり,その模倣から始まります.
ナノプラスをはじめる時に,動画でやっていることを完コピしてください,それ以外のことはしないでくださいとお願いしています.
最初からその通りにやる人は,すぐに結果を出すのですが,どうやっても自己流をやりたい人がいるのです.
見た目だけ型だけ模倣すればいいのではありません.
その思想がズレていれば,型が同じに見えても着地点は異なります.
100km先を目指すのに,出発する方向が1mmズレていたら到着場所はズレてしまいます.



模倣や模造
これまで私が作ってきた製品や技術は,業界の先を行くものが多くありました.
最初の製品であるトレールモップのウェットダスターは14年も前からありました.
しかし見様見真似で同じようなものを作るメーカーがあっても,本質的なことが理解できていないと同じ結果は出ません.
最近では様々なメーカーがウェットダスターを真似するようになりましたが,表面的なもの真似しても,ウェットダスターの定義と達成すべき目的が正しく理解できていないので,残念な結果しか出ないのです.



UAコーティングもそう
ワックス以上コーティング未満ということの表面的なところだけ真似されて,実際にはその根底にあることがどうやら理解されていないっぽい.
正直真似をするなら,下位互換でなく,上位互換でやって欲しいところ.



つまるところ
真似をすべきは表面的な部分ではなく,その本質的な部分.
これは現場管理でもそうなのです.
作業するだけの人は,そこまで理解していなくても作業できますが,管理する人はなぜそれをやるのかを理解して具体的な指示を出していないと意味がありません.
その武器が強力であればあるほど,間違えた使い方をすればしっぺがえしも大きく,それを思うままに振り回すのには知識が必要なのです.



まずは何を模倣するか?
ナノプラスの場合は非常に簡単で,トップページに書いてあることを何度も読んで理解すること.
現場の何か一つも模倣しても意味がないのです.
モノを見たり考えたりする時は,大きなところから見ていき,その後で細かい部分を詰めていきます.
どういった考え方でそれをするのかが理解できていないと,現場でまったく違う行動になって出てきますからね.



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年03月22日 10:00

日本製品を使うことの意味

最近,縄文式経営という言葉をよく使いますが,それは人間が生きていく上での本質が見えやすいからです.
みんなで得意分野を持って役割分担をして狩りにいき,獲物をみんなで分け与える.
食べ物を分け与えることは命を分け与えることですね.
現代で言えば,仕事を頼んだり,スタッフを雇用するのに,誰に命を分け与えたいかということを指します.
長く続いた古き資本主義は一言で言えば略奪の歴史.
いかに人からお金を奪い取るか,自分だけが儲かればいいという時代でした.
その洗脳から抜け出すことはなかなか難しいかもしれませんが,そろそろ変わっていかなければいけない時期に来ています.


 


安いからと
中国や東南アジアなど,物価や人件費の安く国で物を作って仕入れをする.
というのがごく一般的でしょうか.
原価が下がり,国際競争力が高くなりますからそうでしょう.
しかしそれを行うことで,自分の身の回りの経済はいいにしても,日本国内全体の経済としては大きなマイナスになることにお気づきでしょうか?
原価が下がり,国際競争力が高くなっても,それを購入する日本人のお財布の中のお金が減っているのです.
輸入しなければどうしようもない資源は別として,日本国内でできるものを安いからという理由だけで海外で作ってしまうのは,自由経済とは言え,あまりに利己的ですね.
身の回りの経済をミクロ経済,大きな経済をマクロ経済といいますが,その2つは繋がっているので,長期的に見れば結果自分に返ってくるのです.



トレールモップも
中国で作ればもっと安くできるでしょ?
なんて言われたことはたくさんあります.
1/5とかの原価でできることは知っています.
しかしロス率や運送や大量の在庫や保管など様々なものまで含めて原価計算していくと実はそうでもありません.
それを知らずにやっている会社は多いですね.
大量生産ということはそれだけ変化に弱いということなので,時代の変化やニーズの変化に追従できなくなってしまいます.
まるでナノプラスの柔軟なワックス管理と,普通の硬いワックス管理のよう.



製造業が海外移転したことで
国内の製造業は干上がってしまい,雇用の喪失だけでなく,技術の伝承もされなくなってしまいました.
技術の伝承がされないから,生産性の低い仕事ばかりになり,低賃金の仕事が溢れていきます.
安ければ売れないから安くするということが安易なのです.
元々日本の製品は高いクオリティで世界でも評価を受けており,日本人にわかりやすく説明するとスイスの時計のようなものでしょうか.
そういった一番の強みを,グローバル化という言葉に騙されて手放ししてしまっているのです.
若い人の働く場所,成長するチャンスそういったものを目の前のお金に目が眩んで失っているのです.
自分の子孫たちのことを大きな目で考えていないのが,これまでの悪しき資本主義でした.



現代では
コロナショックによって多くの失業者が露頭に迷っています.
※これがアップされるころはもう終わっているかもしれませんが...
目の前で同じ国民が困っている状況です.
命を分け与えるのに,目の前の同じ国民の方が先ではないでしょうか?
何か物を買う時に少し高くても日本製品を買うことがそれになります.
トレールモップの加工は,当社の近隣の就労支援施設に依頼しています.
おそらく仕上がりの完成度が高くて,どこかの縫製工場で加工しているのだろうとか,中国でまとめて作っているのだろうと思われがちですが,そうではありません.
社会構造によって働きたくても働けない人たちに,働ける環境を作って頑張ってもらっています.
その技術やスピード,上達の速さはプロ顔負け.
彼らの弱みはコミュニケーションが広く取れないこと.
強みは特定の人とのコミュニケーションは強く,興味を持ったり責任も持ってやろうと決めたことに対する集中力や持続性は非凡であること.
つまりはある環境下では働くことができない人達でありながら,ある特定の環境下ではプロを凌ぐ天才集団に変わるのです.
働きたくても働けない人に働きやすい環境を作って,喜んで働いて,これまでのような税金の補填による最低賃金以下の研修手当という賃金より,やった分だけ給料が上がるんだと
就労支援施設に依頼する会社は,だいたい安くできるだろうという魂胆で依頼しますが,当社では普通に当たり前の単価を払ってお願いしています.
プロというのは,結果に対して報酬が決まるのであって,時間に対して決まるものではありませんし,自社の仕事に関してそういった制度を利用して利益を上げるということをしたくないので.
うちのスタッフがそれだけもらえるなら内職したいという声も以前ありましたが,あまりに技術のレベルが違うのでバツでした.
そもそも彼女達はお金がモチベーションになってなく,必要としてもらえることが嬉しいようではありますが.



失ったものを戻すのが大変
農業や文化的な物もそうですが,買い支えることが,そういった大切な物を継続させることになります.
このままグローバル化の嘘に騙されていては,日本は本当にもぬけの殻になってしまいます.
なくなったものを取り戻すのは非常に難しいのです.
普段の生活や仕事で使われている物も,少し立ち止まって考えられてみてはいかがでしょうか?
起業家は,自分だけが儲かればいいというレベルで仕事をする人が多いでしょう.
しかしそれで多くの人が幸せになるでしょうか.
1割くらい高くても国産のものを買うことで,長い目で幸せになる人が増えて,経済は良くなり回り回って自社もよくなるのです.


ちなみにですが,ナノプラスの製品はそういった理由からなるべく国産にこだわっています.
ケミカルに関しては鮮度や品質の問題もありますしね.


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
未来予測も含めたお話です

2021年03月18日 10:00

著作権の話

先日現場で著作権の話になったので,整理しておこうと思います.
一般的に,論文などを書く場合には,出典を記載しますね.
「〇〇さん著 作品〇〇より引用」と記載します.
これは論文の常識ではなく,一般常識ですね.
SNSなんかでも当然当たり前のマナーになってきます.

私もこのコラムで取り上げる時は,その人の名前を出すようにしています.
誰でも知っているようなことならともかく,一般的ではない,既知ではないのものだったりするとその方に敬意を称してそう記載します.
その人からすると悪い気はしません.
宣伝にもなっていますしね.
しかしあたかもそれは自分が考えたんだということを言われた時に,著者が聞いたらはどう思うでしょう.
実際に思いついたかどうかは分かりませんが,著者からするといい思いはしません.
著者以外の他の人が聞いた時はもっと最悪で,「はいはいあの人のパクリね」と白けられてしまいます.
芸能人やYouTuberを見ていてそんなことは何度もあり,元ネタこれねと失笑します.



引用します
岡田斗司夫さんが2011年に書かれた評価経済社会は,すでに10年以上前でありながら秀逸な未来予測から貨幣経済の終了を予測されました.
未来予測に関してはかなり高い情報分析力をお持ちの方です.
オタキングというあだ名で,本当にオタクの王様のような面白いおじさまです.
にこ動/YouTubeの岡田斗司夫ゼミでも解説されたことがありましたが,評価経済と著作権も大きな関わりがあります.
これ以上解説するとネタバレになってしまうので,ここでやめておきますが,以下の本質的なところにリンクします.



本題に入りますが
ナノプラスのユーザーさんより,ホームページの資料や写真,画像,ロゴなどをホームページや提案書に使用しても良いかというお問い合わせを頂きます.
製作者は私で,著作権に関しては当社が持っているので,事前に確認頂くのはありがたいことです.
オンラインサロンについては,基本的には内容の公開は禁止ですが,記事投稿者の承認を得れば問題ないとしています.
都度確認頂くのも大変かと思いますので,以下のようにルール付けをしたいと思います.
ホームページ自体が情報資産ではありますが,業界全体が良くなる為なら,基本的にはフリーにしていきます.


・ナノプラスのユーザーさん
当社ホームページやSNSおよびショッピングサイトにある画像および動画,記事やイラスト,ロゴなど都度確認頂くことなくご使用頂いて結構です.
何か問題が発生した場合は,当社の判断で使用を止めて頂くお願いをする場合があることをご理解ください.


・ナノプラスのユーザーさん以外の方
ご使用される場合は,お問い合わせフォームよりどの部分を引用してどう表現するのか,発表前に資料などをお送り頂き事前承認をお願い致します.
当事者の利益の為でなく,業界全体が良くなるのであれば,他のメーカーさんが使われることも承認する場合があります.


以上,ご理解のほど宜しくお願い致します.
2021年03月16日 10:00

予防清掃と言っていた時代

その昔バフマシンを使ったドライメンテナンスは,高速且つ高トルクのプロパンバーニッシャーによってUHS(ウルトラハイスピード)なんて言われた時代がありました.
昔よくやった通ってきた道です.
当時は1万㎡なんてドライじゃないと管理できないとも言われた時代でした.
今となってはわざわざバフを一工程入れること自体がハイスピードではなく,清掃すらしない時代にシフトしてきました.
ナノプラスの根本的な考え方は,汚れてから掃除する清掃ではなく,汚れないように清掃するメンテナンスでもなく,汚さないようにすること.
ドライメンテナンスは予防清掃とも言われ,この20年近く経ちますが,それでも未だそれを理解できていない人の方が多いのがこの業界です.
ここではバフマシンが削ったワックスの粉やパッドのカスが空気を汚すという話は,一旦横に置いておきます.



まずはドライメンテナンスの歴史
ここでは海外メーカーのものは除外して日本のメーカーのもので大きく区分けします.
ワックスを削っていたジョンソンのスプリントシステムの時代
ワックスを熱で柔軟にして削りやすくしたユシロのプライム時代
いわゆる熱可塑というやつですね.
これによってバフレスポンスが良くなり,光沢も上がりやすくなりました.
熱でワックスが溶けるなんていう人もいますが,それならバフをかけることでどんな傷でも埋まってしまいますね.
ドライメンテナンスは毎日を綺麗にすることで,定期清掃周期を伸ばそうという時代でした.



少し話はそれますが
汚れにくいを目指したナノコロイド洗剤
この10年くらい流行っていますが,実はもっと昔からあったのです.
高いのでなかなか清掃業界の実用には向きませんでしたが.
しかし汚れないのではなく,あくまで普通の洗剤に比べて汚れにくいだけでした.



ワックスからコーティングへ
この数年は,シリカ系(いわゆるガラスコーティング)や硬化剤入りの2液性のウレタン,10数年前はUV照射のコーティングなどもあり,定期清掃を無くす方向性が,コーティングとドライメンテナンスで2極化していました.
私も一通り経験しました.
そのくらいドライメンテナンスをやりながら,ドライメンテナンスに対しても日常清掃と定期清掃の総合的なコストや空気を汚すことに疑問も持っていました.
しかし剥離が困難であり,剥離ができると謳っているものの10年も経過すると完全剥離は不可能.
剥離できるワックスでも10年経過すれば,剥離するのにはそれなりに難易度が上がります.
酸化による硬化で密着率が下がったり,対薬品性が上がりすぎることから,ワックスを開発する人間から言わせると,2年くらいで剥離することが最適とも言われます.
多機能還元水はそれを伸ばしても大丈夫にする為にあるようなものです.



汚さない時代へ
現代は,汚れないものだけで構成して,汚さずメンテナンスを簡単にする.
しっかりとした被膜を作る.
これによって,定期清掃という概念をなくして,年回数を減らすことが普通のワックス被膜でもできるようになり,被膜の取り扱いがしやすいことから,コーティングのようなリスクや初期投資も,ドライメンテナンスのような機械や車の設備投資も不要になりました.
予防清掃からそもそも汚れなければやらなくても良いという考え方です.

これからの時代は,さらにこの業界の人手不足が進む時代にシフトします.
どれだけ大手企業であっても,無い袖は振れないのと同じで,人がいない限り業務はこなせず,売上も利益も立たない時代になってきます.
「うちは外注に出しているから大丈夫」なんてことをいう会社は多いと思いますが,その外注先に人がいなければ業務遂行は不可能であり,外注する会社すら減っていきます.
ナノプラスをリリースした時から,効率化を言い続けてきましたが,本当に早い段階で効率化を進めていかなければ,私が知り得る情報や未来予測からして厳しい時代になるかと思います.


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年03月15日 10:00