ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

なぜ利益率を上げる必要があるのか

2020年02月26日 15:40

赤字物件

大体どこの会社でもある赤字物件。
お客様から「ここは金額やすいけど他で埋め合わせするから」とか「物件数がたくさんあるから」とか頼まれるのはこの業界のあるあるですね。
そしてこれもあるあるなのが、他で埋め合わせされることなど無いということ。
さらに赤字物件がたくさんあっても要らないですよね。
ちゃんとした会社ならそんな物件は断るのです。



 

さらにさらに良くある話ですが、

赤字だけどスタッフさんの給料を払う為に赤字と分かっていても受注する会社。
そんな会社が安い仕事を受けてしまうから単価が下がっていくのです。
安く受けた単価はベースになり、次から頼まれる仕事は安い単価に統一されてしまいます。
赤字の物件を受注することは毒まんじゅうを食べているのと一緒で、長期的にそれを続ければ企業の健康度(利益率)に悪影響が出てきます。
とりあえずキャッシュを回す為に、一時的に受注されることは致し方ないと思いますが、早めに根本的な対策を打つ必要があります。



 

利益とは

税引後利益のことで、次期に繰り越せる金額のことを利益というのです。
いくら粗利が出てても販売管理費がそれ以上だと赤字です。
昔、尊敬する大企業の経営者から言われたことがあります。


「企業の売り上げは市場シェア、利益は企業の健康度を表す」



と。
つまり利益が出ない状態というのは、人間でいう病気な状態なんですね。
企業は人間と違って先天的な病気の要素はありませんから、病気になるのは生活習慣。
原因があって結果があるように、その原因を正していく必要があります。
赤字物件は病気の原因となるウイルスのようなもの。
健康な状態であれば耐性もあって大きな影響は出ませんが、弱った状態だと大きな影響が出てしまいます。
そしてその毒まんじゅうはだいたい会社が苦しくて弱った時に食べてしまっているのです。



 

経営が苦しい時は

なんとか目先のキャッシュを稼ぐ為に赤字の物件でも取って売上を稼ごうとします。
病人に鞭打って働かせても無理なのです。
少し休んだ方がいいのです。
経営が苦しい時は、まずキャッシュの外部流失を防ぐこと。
実は赤字で苦しいのではなく、キャッシュがなくなってしんどいのです。
意外にも倒産した企業のうち赤字の会社は52.2%(2018年東京商工リサーチ調べ)でした。
47.8%は黒字倒産ということです。
利益とキャッシュフローは別物ですから、キャッシュフロー管理ができていない会社は黒字倒産する訳です。
逆にキャッシュフローが回っていれば赤字でも倒産はありえません。(手形を振出さなければ倒産しないという現実はありますが。。。)

コストダウンはもちろんのことですが、金融機関からの借り入れがあればリスケして1年ぐらい利息のみに契約変更してもらうだけでキャッシュが内部留保でき楽になります。
リスクする時は金融機関の担当者からは大変なことになりますよと散々脅されでしょう。
しかし大変なのは返済がなくなって困るのは金融機関であり、リスク期間中の金利が高くなるのと新規融資ができなくなるくらい。
決算書から金利を計算しない限りリスケしていることは外部の人間にはわかりません。
新規融資で回していくのも一つの手ですが、借入金額が膨らんでいくだけで、苦しい時は新規融資も苦しいですから早めのリスケをお勧めします。
ネットを見ると色んなリスケするようなコンサルが出てきますが、そういったものは高額な手数料を取られるだけで余計に苦しくなるのでお勧めしません。
どうしてもしんどいという方は改善のフォローもさせて頂きますのでご相談下さい。



 

それと合わせて

赤字物件や利益率の低い物件を切り捨てて毒まんじゅうの毒を抜きます。
目に見えない経費(手間がかかるかかからないか)まで計算した上で切り捨てます。
売上が減るとそれに伴う経費も減ります。
経費が減ると運転資金(毎月の建て替え)が少なくていいので、必要なキャッシュが少なくて済みます。
そして利益率が上がるので健康度が上がります。



単価が下がりきった現代では気がついていない目に見えない赤字物件は多くあると思います。
それらを整理していくことで健康的な経営ができ、経営者も精神的に楽な経営ができるようになっていきます。
どこかの段階で販売管理費まで含めた物件ごとの収支を確認されてみてはいかがでしょうか?
結局は税金を払った後に残るお金のキャッシュフローが重要なのです。

2020年02月24日 10:00

HPのトップページは頻繁に変更しています

開発者コラムは月曜日・木曜日を基本の更新日として、それ以外のお知らせやタイムリーなネタがあった場合には間に差し込むようにしていますが、このHPのトップページや「洗浄ワックスの図解」のような資料の中身も実は頻繁に細かい修正をしています。
nano+は作った時点で完成ではなく、常に進化するもの。
時代によって価値観が変化するのに合わせて内容が変わることはもちろん、日々のユーザーさんとのやり取りとの中で新しい情報や内容の修正などをかけています。

変わった部分を教えて欲しいという声もあるのですが、かなり短いスパンで変更している部分があり、都度ご案内するとコラムが更新のご案内ばかりになるのと、このHPのトップページや図解などを1回見て全てを理解して経営も現場もバッチリという方はまずいないと思います。

お付き合いが長いユーザーさんでも現場作業を見ると、抜けや勘違い、自己流が入っていて悪い方向へ行っていることはよくあるのです。
なので、月1回くらいはコラム以外のところも確認して頂きたいなという思いも持っていてあえてご案内しておりません。

まずはトップページをご確認下さい。

2020年02月21日 23:22

AIやITの話

先日、あるところで出会った、とある経営者の「ITのことはよくわからないから」という話。
どのレベルでという話ではありますか、「まったく分からんと」言われて、そんなに歳も変わらない経営者なので、この会社大丈夫なんかいねと。
以前IT担当大臣がITに精通してなく、「Twitterは自分で更新しています」と発言し失笑というニュースも流れました。
専門の人がいてその指揮を取るなんて言われていましたが、知識がないので国益を考えた最終的判断ができる訳がないのです。

ちなみにうちの会社の採用基準の1つは、現場のスタッフでもスマホに勤怠のアプリを入れて使えるか、LINEで画像が送れるかです。
これができないと管理にコストがかかるので、どれだけいい仕事ができても採用することはありません。
むしろ現場経験はない方が変な癖がなく成長が早いということもありますが、スマホが分からない人にを教えるより、未経験者にnano+を使った現場作業を教える方が簡単なのです。



 

パソコンがオフィスに出回り始めた時代

パソコンを使えないと世の中についていけないよという話があり、みんな必死でパソコンを覚えた時代がありました。
現代ではパソコンが使えない人も少ないでしょう。(若い人でタブレットばかりでパソコンが使えないという、なかなか斜め上をいく人も現代にはいます)
経営者に至っては、パソコン、スマホができるのは当たり前で、経営には様々なことが関わってきますので、ITリテラシーを上げていくことも必要になってきます。
しかし現代では当時ほどITに関する危機感は持たれていないような気がします。
40代でもスマホは分からないという人もまだいます。
しかし70代でもバシバシLINEを送ってきたり、Amazonばかりで買い物をする友人もいます。
結局は本人の危機感とやる気ではないかと。。。
ITに疎いということは、情報の収集が効率的に行えないともいえ、情報社会と言われる現代では情報弱者という言葉もできました。
覚えることが能力で重視されなくなり、ネットでググる(検索する)能力(これはこれで奥が深い)が必要になってきました。
情報はネット上にあるので、必要で正しい情報をいかに引き出せるかの能力の方が重要なのです。
今までの経験は時代の進歩とともに古いものになっていきますので、新しい情報にアクセスする必要があります。
特に日本では、古い情報はテレビや新聞などのマスコミに広告を出す人にとって都合の良い情報で、全ては真実ばかりではありませんでした。
YouTubeがそれらに変わって台頭し、マスコミ離れが進み、真実の情報が見えてくる。
つまりこれも正しい情報を引き出せるという能力の一つなんです。

ITはただ使うことが目的でなく、それをどう活かして何をしていくのかが目的なのです。
私自身も昔のWindowsからMacに代わり、iPhoneを持ってクラウドによってネット上のデータが統合され、どの端末からも同じ情報が見れるようになったことで、仕事の処理能力は飛躍的に上がりました。
ITに疎い方には、この一文だけで意味がわからないかもしれません。
つまりはパソコンやスマホはただの情報を見にいく為の扉でしかなくなり、そこからネット上の自分のデータを見にいき、それがどこからでも見れるので、必ず事務所に戻る必要がなくなるというもの。
昔の携帯電話がない時代はそうでしたね。
今は電話ではなく、全てがそうなっているのです。



 

任せているから安心

スタッフや専門家に任せているからという話も聞きますが、知っている経営者と知らない経営者で経営戦略は大きく異なってきます。
どの会社でも昔からよく聞くフレーズ「お金と税金の関係は税理士に任せているから大丈夫!」
そう、数字に弱い経営者です。
でも本質的にどこまで任せているのかが理解できていないので、経営が思わしくなくなる時にトラブルになるのです。
税理士さんの仕事は納税に関わるところであり、資金調達などはまったく別なのです。
しかし経営者は全部任せているんだからとトラブルになるのは良くある話。

またスタッフがこう言ったから、これをやってみたというのは、そのスタッフの目線で判断している可能性があります。
経営者としての目線、株主としての目線、スタッフとしての目線、それぞれ立っている立場が違う以上、目線は違うのです。
ITのレベルにもよりますが、IT企業でもない限り経営者に求められるITリテラシーのレベルはさほど高くありません。
高いレベルは必要としない割に、企業の生き残りを左右するのはITリテラシーがあるかないかであったりします。
まずはやってみて慣れていくのがいいと思います。
会計ソフトにしても、昔から比べると、経理が分からない人でもできるようになっていますので。



 

AIを使う

AIによって様々な職種がなくなると言われている時代とは言いながら、そのAIを使う側が理解できていないという問題。
働き方は変わり、バックヤードオフィスはAIやITによってミニマム化されます。
つまり本社には人が不要になっていく時代。
本社に人がいないと、販売管理費が減っていきますので利益率が上がり、企業の競争力は高くなります。
一番の問題は人間がやっていることをAIやITにどうやって置き換えるとという話。
その業務をやっている人にそれを言っても、自分の仕事が奪われると思い、進むことはないのです。
だからこそ経営者はそれを判断できる知識を持たねばなりません。
2020年02月20日 10:00

現場のスケジュール調整の効率化

業務スケジュール
うちの会社の2月の恒例行事
4月〜3月の現場(年12回・年8回・年6回)スケジュールの決定をご案内
その他はほとんど年2回なので、それらは前月の初旬に現場をチェックした上で調整しています。


以前お客様と話をしていてびっくりしたのですが、会社によっては毎月定期清掃のスケジュール調整されている会社があるのですね。
確かに言われてみれば管理会社さんによっては、前月20日までに提出して下さいと依頼があるところもありますね。
毎月調整なんてしていると、業務量が増えて増えて仕方ないのです。
1回案内すればいいのが、12回になるわけで、1件ならいいですが、全ての物件でそれをするのは負担が大きいのです。
お客様にも毎月お伺いを立てるのは大変ですし、連絡を忘れるというミスをしてしまうことがある会社もあるようです。




 

これこそが管理者の仕事

これを誰でもわかりやすく無駄なく管理するのが管理者の仕事。
例えば毎月第1火曜日というように基本を決めておいて、祝日で作業がNGな場合などはその月だけ動かします。
年1回洗浄のみや3年に1回のリコート、他の仕事が増えた分は、そのスケジュールの間に入れていくだけ。
スケジュール調整もシンプル化することで無駄な労力を減らすことができます。

元々はGMS(総合スーパー)やショッピングセンターのようなエリア管理をするような建物では当たり前ですが、一覧で見ることのできる↑の画像のような業務スケジュールを作成しておくと抜けがなくなります。
これに金額の入ったものも作っておけば会社全体の数字が簡単に見えますし、その月の売上も見えて請求書作成も楽にできますね。

さらなる効率化を!
2020年02月17日 10:00

コモディティ化対策 オンラインサロン資料upしました

コモディティ化対策をしていないと差別化できずに埋もれていきます。
コンビニや牛丼チェーンなど価格も中身もみんな一緒になってきていますね。
どんな業種も最終的に同じになってくるのです。
5Gになればさらにそのスピードは進み、情報は溢れて情報自体に価値がなくなっていくので、この業界でも情報を提供する教育系の事業はその価値がどんどんなくなっていきます。
3月にupを予定している別テーマのコラムの内容とかぶる内容ではありますが、コラムでは書けないこともありますので、サロンメンバーのみの公開としました。
未来が見えているからこそ差別化して勝つ方法、差別化しないで勝つ方法の両方が分かるのです。
そう、サロンメンバーはこの時点で差別化されていますね。

nano+オンラインサロン参加ご希望の方はこちらから
オンラインサロンは無料です。
参加条件をご確認の上、ルールをご確認・同意頂き、会社名・氏名記載の上参加申請下さい。
記載がない場合は承認できませんので、ご理解の程宜しくお願い致します。

 
2020年02月16日 19:19

3月度nano+セミナー【無料】のご案内 東京・名古屋・大阪・広島・福岡

nano 講習会申込書

3月のnano+セミナーのご案内です。

・剥離清掃を無くしたい
・作業を楽にしたい
・現場の作業時間を短縮したい
・現場品質をさらに上げたい
・施工技術レベルを上げたい
・管理技術レベルを上げたい
・nano+を使った経営戦略を一緒に考えたい
などなど、様々な課題解決の為に多くの方が参加されています。


開催エリア以外のエリアでもご希望があれば対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

それぞれの会社の実情にあった内容で行いますので、1社もしくは1グループでの開催とさせて頂き、細かい部分まで対応させて頂いております。
申し込み状況によっては、日程の変更をお願いすることもございますので、まずは日程をご相談頂き、お早めに申し込み下さい。

申し込みはこちらをクリック頂き申し込み書をFAX、もしくはメール下さい。
もしくはLINE、こちらのお問い合わせフォームよりご希望の日程をご連絡下さい。
一度セミナーにご参加頂いた方が、内容を深める為に2回目をご参加される方もいらっしゃいます。


上記以外の日程でも対応させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

皆様のご参加お待ちしております。

2020年02月13日 22:52

nano+がプラットフォームになった理由

先日大分で開催したnano+ Boot Camp
場所を提供頂きましたcleanworkerさん、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
初めての開催でしたが、皆さんよく勉強されていて、基本作業がきっちりできていて、微調整するだけで良かったので、助かりました。
さすがに予習をしていない人にゼロから教えるのは大変なのです。
微調整したのは、ポリッシャーやモップハンドルの握り方が1番多く、そこで体力ロスをしていることがよく分かりました。
体力ロスは品質低下と作業効率低下につながります。
おそらくこれを読んでいる人の多くは体力ロスの有る無しが現場でどのような差になって出てくるのか分からないと思います。
この辺りは参加されたメンバーの今後のインスタの投稿を楽しみに待っています。
成功への近道は悪いところを修正していくのが一番近道なので、BootCampは効率的なのです。



 

常に情報は新鮮な状態で伝える

先日野球人である野村克也さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈り致します。
野村さんの功績は本当に大きく、自分の知識や技術を後世に形として伝えていったこと。
ヤクルト、阪神、楽天などの監督をして、多くの選手を育て、そこからメジャーリーガーになった人達も数人いました。
今度はその教えてもらった人たちがそれを伝承していく立場にあります。
しかし人から人への伝承は薄くなっていくもの。
ヤクルトの監督時代ノートがあったのは有名な話でこれが人から人への伝承ではなく、形での伝承なのです。
昔でいう忍者の秘伝の巻き物的なやつですね。
今では野村ノートはAmazonで本になって販売されています。
もちろんヤクルトの選手が受け取ったノートとは中身が違うとは思いますが。
本でもいいのですが、nano+はネットを選びました。
HPやYouTubeの良いところは、本と違ってお金がかからず、リアルタイムで上書きして情報が常に新鮮というところです。
今nano+がやっていて正しいと思っている常識は10年後にはすでに非常識となっているでしょう。
実際にnano+をリリースした約3年前と今とではかなり変わっているのです。
変わっていなければ進歩もしていないということなので。



 

なぜプラットフォームなのか

HPに書いてあるのは、現場の結果を提供するだけでなく、経営の結果まで提供しなければ業界の人は幸せにならないのでプラットフォームという形で様々な情報を共有できるようにしているとしています。
しかしもう少し掘り下げていくと、清掃システムから清掃業界のプラットフォームになり蓄積された情報をただの情報ではなく、将来のnano+ユーザーも含めたデータベースという資産に変える為です。
nano+を使われている皆様の経験や知識、技術は後世のビルメン業にたずさわる人にとってはかけがえのない大事な資産になっていきます。
資産とは積み上げていくことで新しい資産を増やしてくれると私は定義しています。
積み上げれないものはその人1人の使い捨てとなり何も生み出してくれません。
同じ情報であっても、1人の人がその情報を使い捨てればただの情報でしかありませんが、積み重ねて伝えていくことで資産になっていきます。
伝統工芸の匠の技なんかはまさにそれで、1人の匠がそれを伝えずに終わると名匠として終わりますが、後世に伝えていくことで伝統工芸となり、継続した資産となって人を育て、新たな資産を生んでくれるようになります。

ビルメン業界は伝承されない業界だからこそ何の進歩もしない未だに剥離清掃をやっているような業界なのです。
会社単位ですら伝承はなかなか難しかったりします。
そういったものが蓄積されていく仕組みができていないので、個人個人では勉強した人はレベルが上がっていきますが、業界自体がずっとレベル1なのです。
その進歩しない原因が判明したという、あまりに地味で誰も見向きもしてくれないような話でありながら、かなり重要な話なのです。

北斗神拳のような一子相伝なわけではないので、それらを今業界を生きる人々で共有して深めて後世に繋げていくことがnano+の使命だと思っています。
伝える内容も重要でありながら、それがどんどん学習して中身が濃くなり、もっと重要なのは伝える仕組みを作るということだからこそ清掃システムではなく清掃業界のプラットフォームなのです。
将来的にはAIの実装などにより作業中に次の工程を指示することもできるようになるかもしれませんね。
2020年02月13日 10:00

勝たなくても負けない経営

ほとんどの町でそうですが、その町で同業者がいないもしくは2、3社しかない町というのはなかなかないと思います。
ここでいう町というのは自社の活動するエリアでの話です。
近くの業者さんに敵対意識を持つ方がいらっしゃいます。
その会社本当に競合していますか?
いくら近くにあってもほとんどの場合においてその会社と直接的に競合していません。

先日、秋葉原の昭和通り口にあるマクドナルドが閉店し、バーガーキングの出したポスターが波紋を呼びました。
秋葉原は私が東京で初めて事務所を借りて、2年間生活していて、バーガーキングにはよく行っていたのでよく覚えています。
当時コンサル契約をしていた会社が秋葉原にあり、その顧客と秋葉原の町を歩いていて一番最初に気になったのがこのマクドナルドとバーガーキングでした。
間に1軒「立喰寿司」という寿司屋さんを挟んでハンバーガー店が並んでいるのです。
「ここはハンバーガー戦争ですね」と言ったところ、顧客から「競合していないから戦争になっていないよ、中を見ると分かるから」と返されました。
そう、満席で座れずに人が並んでいるのです。
つまりはキャパオーバーのお客さんが来ているということ。
当時から秋葉原は居酒屋難民と言われる問題がありました。
人の数に対して居酒屋が少ないので、4人くらいだと夕方予約なしでは居酒屋に入れない問題。
なので、銀座や上野まで移動する必要がありました。
ランチタイムも同様で食べるのが困難だったのです。
需要と供給のバランスが取れておらず、供給が追いついていないということですね。



 

戦わずして負けない

戦わずして勝つというのは孫子の兵法に出てくる話。
しかし戦わずして負けなければいいのです。
うちの会社では、メインは床の定期清掃ですが、お客様からの要望で総合管理もやっており設備管理があります。
自社でできるものは自社で管理しますが、資格などの問題から外注することが多くなっています。
その時に外注するのは、地元で競合したくない管理会社にお願いします。
床の定期清掃の技術という面では絶対的な優位性を持っていても、それだけで受注できるわけではなく、それ以外の部分で契約先が決まります。
一時期そういった大手管理会社のお手伝いをしていたのでわかりますが、やはり大手の信用力というのは絶大です。
営業もその信用力によって本当に楽です。
仕事を発注しておけば、よほどのことがない限りうちの物件を取りに来ることもないですし、間違ってあったとしても話し合いができるので戦いになりません。

敵に回したくない会社ほど味方になった時は心強いものです。
同じエリアで競合する会社もそう。
戦争状態より仲間になって平和な環境の方が経営も楽なのです。
その会社と仲間になってその会社の物件は取りに行けなくても、物件は他にいくらであり、エリアの全ての物件を受注したとしてもそんな物件量は1社でできないのです。
秋葉原のバーガーキングとマクドナルドと同じ状態ですね。

nano+を使う人が増えてくると、同じエリアで他にもnano+を使う会社が出てくることもあります。
その会社と競合するのではなく、仲良くしていくことで手伝ってもらえたり、情報交換ができたりと、1社ではできないことができるようになり、それ以外の競合に対して大きな競争力になっていきます。

勝てないまでも負けないというのは非常に重要です。
有名なアメリカのプロレスラーであるリック・フレアーもあまり勝たないものの負けないチャンピョンでした。
形勢が悪くなると、のらりくらりと引き分けに持って行ってしまうのです。
会社経営も一緒で、負けずに存在することに価値があるのです。
負けなければじっとチャンスを伺って備えることができますから。
2020年02月10日 10:00

専門と差別化

これが専門と謳う会社は多くあり、他社との差別化という理由でよく使われます。
この差別化の話、中小企業の勉強会でよく出る話ですね。
しかし専門や特化、一点集中というのはリスクも含んでいるのです。
東京のような大きなマーケットでやる分にはいいでしょう。
しかし地方のマーケットの小さい地域でこれをやると自らのマーケットを絞ってしまい、売上の頭打ちが起こります。

なので、ワックス清掃も専門、エアコン洗浄も専門、ハウスクリーニングも専門、、、、と専門ばかり謳う会社がたくさんあります。
もはやお客様も専門だとは思わないのです。
なんでもできるのが大手企業の強みで、専門がたくさんあるとその分それぞれのインパクトは薄くなります。
大手企業は専門を謳うリスクを知っているので専門とは言いません。
専門とHPに謳う場合は必ずある仕掛けをしておかなければ、マーケットを小さくするか、大手に負けてしまうかになってしまいます。
なので、正しくそれを理解できていない会社は下手に差別化してはいけないのです。

あれも専門、これも専門と謳いながら上記のようにならないやり方もあるのです。
具体的な詳細はオンラインサロンで資料をup予定です。
2020年02月06日 10:00