ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

メンテナンスは体でなく頭でする頭脳労働

という話をよくします。
現場に行く前にどれだけ利益が出るかは決まっているのです。
原因があって結果が出るように、何をどうすればどういう結果が出るかは決まっているので、現場に行く前から利益は決まっているのです。
なのに現場に行ってそれをなんとかしようとする人は多いのです。
もっと言えば現場に行く前から失敗するのが決まっていることだってあるのです。
管理者がいない会社は利益率が低く、成長率も低いと。
段取りができていないということになるので、つまりは行き当たりばったり。
管理者が1、2週間前に現場を見て、お客様の要望を聞いていれば、無駄な作業はなくなり作業人数は減って、お客様との思いの食い違いもなくなるのです。


ちゃんとお客様の要望や満足していない点を聞かれているでしょうか?
それをやらずに作業だけをしているというのは、飲食店においてお客様がカレーを食べたいのに、自分がうどんに自信があるからと勝手にうどんを出しているようなもの。
だからお客様は満足しておらず、相見積を取られたりするのです。
お客様は満足されていれば相見積なんて面倒なことはしないのです。
相見積を取るという行為はしんどいものなのです。
会社の規定でというのはあったりしますが、そうでないところではそれを取らせてしまっていることが問題なのです。


もちろん現場品質に問題があればそうですが、お客様はよほど酷い場合を除いては「だいたいこんなものだろう」としか思われていません。
なので、現場で作業で頑張ることより作業でない時に頑張る必要があるのです。
綺麗にすることは当然ですが、綺麗にすることが仕事なのではなく、お客様から要望を聞いた上でそれをクリアするのが大前提。
その上でプラスアルファができるかどうかが他社との差になりますね。
2019年12月19日 17:20

湿度と体感温度

現場では湿度が低い方がワックスの乾燥時間が短く済みます。
冬は湿度は低いのですが、気温が低い為、空気が水分を含むことのできる飽和水蒸気量が少ないのです。
飽和水蒸気量については小学校の理科の時間あたりに出てきましたね。
気温が高い方が、1㎥あたりに含める水分量が多いというもの。
その量を超えたものが結露となるので、暖かい部屋の内側と外側の境界のガラスでは、結露が生じます。
そのグラフについてはGoogle先生がたくさん教えてくれます。

今の寒い時期ですが、湿度が低いので体感温度は低く感じます。
絶対湿度が低い空気をエアコンや電気ストーブで温度を上げると相対湿度が下がりより乾燥します。
湿度が下がるので、実際の気温ほど体感温度は上がりにくいのです。
なので加湿した方が体感温度も上がり、保湿できて良いですね。

加湿するのには色々と方法はありますが、濡らして軽く絞ったタオルをブンブン回したり、それをハンガーに干したりというのが一般的。
空調の効いたホテルだと濡らしたタオルを干して寝ないと一晩で喉がやられます。
空気清浄機の上に濡らしたタオルをおしぼりのように丸めておいておくと、朝パリパリに乾燥して、ダランっとなることもないレベル。
ちゃんと菌の管理ができるなら、ペール缶に水を貯めて空気清浄機を作ったり、ペール缶に水を貯めて濡らしたタオルの片側を内側に入れて水につけて、反対側を外に出しておいて水を蒸発させていきます。
ちなみに次亜水とかは危ないので使ってはダメですよ。
インフルエンザウイルスも湿度が40〜60%では活性化しないと言われていますので、湿度を保つということはインフルエンザウイルスから身を守ることにもなり、肌にも良いのですね。

現場とはあまり関係ないネタかもしれませんが、良い仕事をするには良いコンディションあってこそ。
しっかり湿度をコントロールして、保湿の為にマスクをしておきましょう。
喉が乾燥しなければ風邪はひきにくいのです。
忙しい今の時期、喉の管理をしっかりして風邪に気を付けましょう。
2019年12月17日 15:46

良いものを作るのではなく悪いものを作らない

良いものを作るというのは大事ですが、いくら良いものをお客様に提供すると言っても予算に限りもあれば技術な機械にも限界があります。
そしてこの仕事では悪いものを作らないことが成功への第1歩。
悪いものを作ることによってクレームが増えるだけでなく、良い被膜を維持できないので耐久性も落ちて収益性も悪くなっていきます。
またクレームになるものは対応ができて良いですが、最悪なのはクレームにならずになぜか解約になってしまうパターン。
日本人ははっきり言わない人が多いので、こちらの方が怖いですね。



 

根本的に

何が悪いかが理解できないと良いものは作れないのです。
現場作業では、悪い(手抜きや理解できていない)箇所があると、良い品質も提供できないのです。
つまりは悪いところを全て直していけば、資機材と作業内容のバランスが取れていれば、良い品質を提供できてしまうのです。
nano+を使っている分には、バランスを考えなくてもバランスが維持されているので、その部分については担保されています。
頑張って良い仕事をしよう!というより、粛々と理論に基づいて作業の図解通りに現場を作っていくことが一番の近道。
その中に個人的な感情や好き嫌い、オリジナリティは必要ないのです。
その点については私自身も同様で、何かを試す時は別として、単純に作業として現場をこなす時には、何も考えず決まった作業をこなしていきます。
設備の立ち会いなどで待ち時間のある時には1人で音楽やAbemaTVで動画を聴きながら作業することもあり、いわゆるながら作業なので無意識で作業をしています。


どうしても個人的な思いやこだわりを入れがちですが、実は一番要らないのはそれらであったりします。
おいしく料理できるレシピがあるならそれをちゃんと計量して書いてある通りにしていく方が近道。
nano+においてHPに書いてあることはいわゆるレシピにあたるもの。
そこからアレンジもいいですが、実際に開発した私自身がアレンジしてもバランスが崩れてしまいます。
またそこに時間を割くより、営業的なことに時間を割いていった方がいいと思います。
どれだけ腕が良い洗い屋さんであっても、それに比例した仕事量や単価になっていく訳ではありませんので。
2019年12月15日 19:13

得意分野を伸ばす

ここでいう得意分野とは、その人にしかできないスペシャルな絶対的な能力というのではなく、好きだったり得意だったり、仕事をしていく上で武器になるもの。
なぜスペシャルな能力でないかというと、そんなものを持っているのは一部な特殊な天才なのであまり参考にならず、その能力を持つ天才については、能力の活かし方がまったくやり方が違ってしまうから。
なので、業界でNo.1とかいう能力でなくていいのです。
企業経営や現場作業において何が得意かを整理してそれを伸ばすことで強力な武器になります。
今の世の中、苦手なものは外注するなり、AIに任せるなりした方が良いのです。
私も労務関係が嫌いなのでソフトで処理しています。



 

大企業の生産性が高い理由

色んな仕組みが出来上がっていたりはありますが、結局はそれぞれが得意な専門分野しか仕事をしない為、生産性が高くなっています。
中小企業だと資本も人数も少なく、社長が全部自分でやってしまう良くあるパターン。
まさに自分がそうでした。
会社に必要な士業の実務が全部できるようになってしまう。
しかしこれが落とし穴。
自分でやればお金かからないじゃんと思いがちですが、それを人に任せて自分の得意分野やらないと低い生産性しか出ず、自ら魚を釣って、自ら農業をしてと全て自給自足の生活をやっているのと同じなのです。



 

それには大前提が

自分の得意分野でどれだけの生産性が出せるか。
人に頼むほどの生産性(=利益)が頼む金額以上出ないと、頼もうという気にはなりません。
頼むことを高いという感覚ですね。
最初は誰でもそうです。
それでは生産性自体が低いので得意分野を強化していく必要がありす。
量でなく質を向上させていきます。
量が増えても生産性は変わらず、過度に量が増えると、逆に生産性は落ちていきます。
生産性とは売上でなく、時間当たりの利益額で、これが増えないと収入は増えていきません。

例えばうちの会社で言えば、ガラス清掃ができない訳ではありません。
しかしガラス清掃専門の会社に頼んだ方がより面積も稼げて結果的に安いのです。
そしてガラス清掃専門の会社にとっては、慣れない床のメンテナンスを自社で時間をかけてやるよりは、うちのような床のメンテナンスに強い会社に頼んだ方が実は利益が取れます。
この業界の悪い考えは、自分でやれば全部儲けという考え方。
仕事が少ないうちはそれも仕方ないかもしれません。
しかしそれを続けていると全体的な生産性は落ちていきます。
特に個人事業だと、事業としての利益と自分の収入を混同しがちで、事業(法人)としての利益ベースで生産性を考えていかなければなりません。



 

件数で売上を稼ぐ限界

普通に作業する以上、稼働日数×人数による作業件数しか売上はなく、利益率もさほど変化がありませんから、売上も利益も限界が見えてしまいます。
飲食店でいうところの、客単価×席数×回転数(本来はもっと細かく計算します)で、客単価1000円で5席が5回転しても25000円以上の売上を上げることは困難です。
現場の作業も同様で、床のメンテナンスでは人数と機械に対しての限界面積が存在します。
12インチのポリッシャーで3人で作業したって、1日5000㎡の洗浄ワックス作業は努力と根性でもできません。
この仕事は管理現場に対して適切な人数と機械の構成によって決まります。
人数を増やして機械を増やしていけばどんどんこなせますが、同じレベルの人を増やすことは不可能で、増やせば増やすほど中身は薄くなり利益率が落ちるだけでなく、求人広告費に利益を喰われていきます。
何よりそんなに都合よく人は増えません。
つまり作業が得意で作業を伸ばしていってもそれだけでは限界があるのです。



 

管理で稼ぐ

なので作業でなく管理でも稼いでいかないと生産性には限界が。
管理で稼ぐというのは、

耐久性を出して年間の作業回数を減らしたり
作業面積を減らしたり洗浄作業で終わらせて作業時間を減らすこと


を意図的にコントロールしていくことです。
これができるようになると1人で稼げる面積が増えていく(生産性が上がる)ので、1人あたりの利益が増えていきます。


全員が全員管理が得意になる必要はありませんが、現場の施工が得意な人、管理が得意な人と社内でバランスが取れるといいですね。
2019年12月13日 21:50

1月度nano+セミナーのご案内 東京・名古屋・大阪・広島・福岡

nano 講習会申込書

1月のnano+セミナーのご案内です。

・剥離清掃を無くしたい
・作業を楽にしたい
・現場の作業時間を短縮したい
・現場品質をさらに上げたい
・施工技術レベルを上げたい
・管理技術レベルを上げたい
・nano+を使った経営戦略を一緒に考えたい
などなど、様々な課題解決の為に多くの方が参加されています。


開催エリア以外のエリアでもご希望があれば対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

それぞれの会社の実情にあった内容で行いますので、1社もしくは1グループでの開催とさせて頂き、細かい部分まで対応させて頂いております。
申し込み状況によっては、日程の変更をお願いすることもございますので、まずは日程をご相談頂き、お早めに申し込み下さい。

申し込みはこちらをクリック頂き申し込み書をFAXもしくはメール頂くか、こちらのお問い合わせフォームよりお願い致します。
一度セミナーにご参加頂いた方が、内容を深める為に2回目をご参加される方もいらっしゃいます。


 

皆様のご参加お待ちしております。

2019年12月11日 13:32

組織力から仕組み力

起業してすぐは社長の力で頑張っていく個人の力。
そして個人の力には限界があるので、そこから成長していき人が増えて組織の力が必要になってきます。
しかし組織力には、人だからこそ安定しないという問題があります。
ヒューマンエラーは人によるエラーなので、人による2重チェックでも解決できないと言われています。
そしてチェックが増えるとオペレーションコストが増えていきますので、それ自体が起こらない仕組みが必要なんですね。
Amazonのジェフ・ベゾスも「善意だけでは従業員は続けられない。仕組みの土台の上で善意は発揮される」と言っているように、仕組みを作っていく必要があります。



 

名コーチ・名監督に

会社も団体スポーツと一緒で、例えばバスケットならポジションは5つ。
それぞれに役割があります。
しかしそれはプレーヤーの話で、コーチや監督だっているのです。
社長は基本的に名選手だと思います。
そして選手兼コーチ兼監督の方が多いでしょう。
全てをやらないといけないということはそれだけ専門性の掘り下げができなくなります。
社長が本来やらないといけないことは会社そのものの仕組みを作ること。



 

仕組みができていると

本当にラク!なのです。
いちいち考える・注意する・チェックするというのはかなり精神的にもしんどいですし、コストがかかってきます。
例えば現場管理。
どんな状態でも関係なく、洗浄してUAフィニッシュLを1層塗るということにすると、剥離がなく光沢もある程度出る状態になります。
誰がやってもほとんど同じ結果が出てくる、品質を一定にする仕様という仕組みなのですね。

会社にはそういった仕組み化することでラクになり、無駄がなくなる仕組みがたくさん。
それはどうやってもその結果になってしまうというもの。
色々探されてみると面白いと思います。
2019年12月09日 00:40

捨てること諦めることの大切さ

最近はエッセンシャル思考という言葉も一部で流行っているようですね。
詳細はGoogle先生に教えてもらって下さい。
概略は本当に必要なもの以外は捨てて、必要なものに集中するという話。
本当に大事なのは全体の20%。


あれもこれもやろうとするとコストがかかります。
コストといっても単純にお金がかかるだけではなく、自分自身の時間が消費されます。
企業の経営としても効率が悪く、強い部分もあれば弱い部分もあり、弱い部分でも戦わないといけなくなります。
この弱い部分は戦って弱いだけではなく、収益率も悪い部分という見方もできます。
経済が拡大時期であればそれでもいいかもしれません。
しかし日本経済が縮小時期に来ている現代では無駄な投資を抑えて、会社をスリムにして得意な部分で勝負していかなければ生き残っていけないかもしれません。
今一番怖いのは、組織や設備が過度に大きくなること。
AIやブロックチェーン、5Gなどによって世の中は大きく変わっていきます。
1年でも大きく変わり、大きな企業は小回りがきかず窮地に立たされていて、業績は良いのにリストラを始める企業が多く見られます。
世界のトヨタ自動車でさえ、膨れ上がった自社の構造やサプライチェーンによって身動きが取りにくく、電気自動車の押し寄せる波にのまれまいと足掻いています。
外部からきて既存の構造に左右されず大鉈を振った日産のカルロス・ゴーンは自動車産業だけでなく、世界の自動車産業以外を見ていたおかげで、電気自動車への移行を早く行えています。
それでもGoogleやAmazonが来るとどうなることか。。。


 

なんでもできるは何もできない

ということの裏返しとも言えます。
要はこれという強みがないということ。
そんな分野の仕事であれ、超1流は自分にしかできないこれという物を持っています。
本来それをオンリーワンとも言います。
誰もがそうなるわけでないので、自分にしかできないことを見つける必要はないと思いますが、「これっ!」といえる自信を持って勝負できる強みが必要です。


 

捨てることによって見えるものの

無駄な物を捨ててそれに集中するとその技術の向上は早くなります。
ドラクエのようなRPGゲームでいえば、あれもこれもやる人は、戦士→魔法使い→僧侶とすぐに転職を繰り返しているようなもの。
いつまでも強みはできないのです。
その強みの部分では作業原価が下がり利益率が高くなります。
また無駄なものがないので無駄な経費もかかってきません。

起業してすぐはいろんな仕事をこなしていかなければ十分な収入を得ることは難しいかもしれません。
それを繰り返し会社は無駄に膨張していくのです。
どこかの段階で膨張したものを捨てたり諦めていく必要があり、特に今の変化の早い時代それが求められています。
清掃業界はそんなにすぐには変わらないよという人は多いですが、他の業界が変わればすぐに変わってしまい、変化に弱い業界ですからすぐに動かない会社は飲み込まれていくと思います。
2019年12月07日 14:13

時代の変化

〇〇社があんなことをやっていて進んでるわ〜なんて話を聞くことがあります。
現代は時代の変化がこれまでにないくらい早い時代。
社会が変われば自らも変わらなければならないし、社会の流れより早く変わらなければ置いていかれるばかり。
同じスピードで変化してトントンですから、変化しない清掃業界は置いていかれやすい訳で、そして業界内を見ていても仕方ないのです。



競合は同じ業界ではなく、違う業界から来ることもあったり、今やっている仕事が全く別のものに置き換えられたりすることも。
IT推進大臣がハンコ議連の会長を務めていることで話題になったハンコ業界。
その昔、シャチハタが出た時は、業界内での競合でした。
色んな圧力をかけてシャチハタは正式な印鑑として役所では認められなくなっていますね。
ダメな理由がよくわからないのですが、業界を守る為に政治家に働きかけているのです。
しかし昨今ではクラウドサインなどの電子契約が進み、押印すること自体がなくなっています。
電子契約だと印紙が不要(今のところは)なので、当社でも電子契約書にしています。
もはやハンコ業界以外からの競合で、どうやっても太刀打ちできないレベルになっていますね。
清掃の仕事をそんなことないよと言う人は多いでしょう。
しかしハンコを作る人たちもそう言ってきたのです。


我々の業界でも、セラミックタイルが出た時にメンテナンスは大きく変わりました。
毎月のワックス清掃がなくなり、売上は激減という会社もあったでしょう。
しかしそうなることが分かっていれば対策は打てるのです。
うちの会社もセラミックタイルになることを見越して、自動床洗浄機用のマイクロファイバーパッド「トレールパッド」をリリースしました。
当時はカーペット用のマイクロファイバーパッドはあっても洗浄機用のマイクロファイバーパッドはなかったのです。
トレールパッド1は、トレールパッド3に進化し、現在では多機能還元水と白パッドでそれ以上のパフォーマンスが出せることから廃番としました。
さらに次を見た場合、それはなくても良かったのです。
次の時代を見る、次の時代に対応していくこと。
今をどう見るかで会社の将来的は大きく変わっていきます。
2019年12月05日 14:50

洗浄のみの管理へ

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以前設備の立会いの合間に施工した現場。
まだまだ施工する必要はありませんでしたが、テストをしたいことがあって洗浄してUAフィニッシュLを取り除きUAコーティングを2層塗布。
高い作業精度を保つ為、誰も入れず1人で作業して、気温も湿度も良く、窓を開けてしっかりと換気ができる状況。
ある意味最高の状態での作業をして、現段階での最高の耐久性を実験しました。

この学校の他の校舎でも、UAフィニッシュLでは、年1,2回の洗浄と3年に1回くらいのワックス塗布で管理を標準としています。
この写真の建物はまだ初期施工から1年9ヶ月現在、リコート作業は行ってなく、通路は2回洗浄、教室は1回洗浄のみ。
学校の教室やショッピングセンターのフードコートの椅子のひこずり傷が気になりますが、正しい施工ができていればそんなものはほとんど入ることはありません。
そしてこれをUAコーティングに変えることでさらにリコーと回数を10年に1回くらいまで伸ばそうというもの。
UAコーティングはUAフィニッシュLと比べ、普通に管理する分には過度に硬化しないので、柔軟性が維持しやすく被膜の耐久性を維持しやすいというメリットがあります。
そしてUAフィニッシュLだと多機能還元水と黄パッドの洗浄でも幾分かは減膜されてしまうので、そのうち塗らなければならなくなってしまいますが、UAコーティングだと減膜量が少ないので、リコート周期をさらに伸ばすことができます。
しかしそれはちゃんと管理ができる人がいないと、できない人がやってもビルドアップさせてしまうだけになることもあります。



 

誰がやっても同じは素晴らしい

ワックス塗布周期が伸びるのは何がいいかというと、よく言われるのは資材費がかからない、作業時間が短く済むということが言われます。
しかしそれ以上に大切なことは、



 
洗浄だけなら誰がやっても同じ



つまり多機能還元水と自動床洗浄機1台があれば日常清掃のスタッフさんでもできてしまうということですね。
そしてその仕上がりはどうでしょう?
パッと見て分かるほど差が出ることはないでしょう。
技術も知識もさほど必要になる作業ではないのです。
そして作業する際もミスをする可能性が低いので、精神的にもかなり楽ですね。
技術も知識も持つ人が作業する場合でも、精神的負担が少ないので、作業はかなりラクなのです。


その状態に持っていくのが管理者の仕事。
誰がリコートしても一定の品質が出せるというのも重要ですが、一度きっちりと被膜を作って洗浄のみの管理にするのはさらにレベルの高い管理。




 

洗浄による管理の品質面の恩恵

食品スーパーでも毎月の洗浄のみ(年1回UAコーティングをリコート)というように当社の現場では変わってきています。
UAフィニッシュLを塗布すればその瞬間は光沢度は上がります。
しかし塗ってすぐの被膜と塗って1ヶ月経過した被膜のどちらが強いでしょう?
無論1ヶ月経過後の方が被膜は強く、洗浄で管理をしていくと、光沢度の変化がなくなり、年間を通じて同じ品質での管理を行うことができるようになります。
つまり月に1回汚れの除去と小傷の補修、被膜の柔軟性復元を行っている訳で、綺麗にすることが目的でなく、美観を維持する為に被膜のメンテナンスを行っているのです。
やったときだけ綺麗なんてのはメンテ屋としては価値がないと思っております。
2019年12月03日 13:53

ポジティブなマイナス

経営の勉強会に行くとだいたい付加価値。。。付加価値。。。と。
耳にタコができるぐらい付加価値。
しかし、付加価値にはコストがかかるので、提供するものによっては付加価値がなく、安くできる方が製品としての競争力があると考えています。
進んだ差別化の勉強会では、付加価値はNGとされていて、他の方法で差別化をしていきます。
洗濯機なんて、ハイアールの何も機能がついていない洗濯機が一番使いやすかったりしますね。
家電量販店に行くと、日本のメーカーの高いものばかり。
シンプルなもので安いものでいいと思うのに置いていないので、結局Amazonでハイアールを買ってしまう。
安い・日本製でない=粗悪品、は昭和の考え方。
無駄なものが付いていないから安いのです。
しかし日本のメーカーも似たような製品を持っているのです。
ググってみると日本のメーカーもそういったシンプルな洗濯機はあるのですよ。
家電量販店で売られていないだけで。
売る側の都合による気もします。

結局のところ、購入するお客さんからみたら、過剰スペック→過剰コストなのです。



 

ポジティブなマイナス

おかしな日本語ですね。
マイナス思考ではありません。
色々と言葉を選んだのですが、伝えたい気持ちに対して、これ以上の言葉がないのです。
いかに無駄なものを減らしていくかは、「メンテナンスにシンプルを+」というコンセプトのnano+には非常に重要でした。
いかに資機材を減らし選択肢を減らして結果を安定させるか、洗浄液から無駄なものを省いていくか、道具を減らすことで移動や準備片付けを減らすかなど、新しい製品を作ろうとすると、色んな物をプラスしていき作っていくという考え方ではなく、無駄なものをマイナスして作っていくというポジティブなマイナス。
人間で言えば、健康的にダイエットしている感じでしょうか。



 

スマートメンテナンス

シンプルで無駄がない洗練されたメンテナンス。
徹底的に準備と効率化して作業時間を短縮して、働く人にも会社にも優しい理想的なメンテナンス。
nano+が目指していくメンテナンスです。
将来的にはそのノウハウを誰もがさらに簡単に運用できる仕組みづくりへ。

今までの10年分が1年で変わると言われる現代では、それに対応できない会社はすぐに置いていかれます。
それに対応できない会社だけでなく、それに対応できないメーカーもそうでしょう。
「ビルメン業はそんなに変わらないよ」という人もいます。
確かに30年くらい大した変化を持たない業界でした。
ビルメン業界の中で競合同士は大きく変わらないでしょう。
しかしどの業界でも競合は別の業界から来て業界は変わっていくのです。
洗浄機メーカーにしてみれば、まさかソフトバンク参入は考えてもみなかったでしょう。
そしてそのソフトバンクと競合するメーカー、協業するメーカー。
AIに仕事を奪われる人、AIと協業して効率を上げる人。
そうやって生き残る企業と淘汰されていく企業が分かれていくのです。


未来が見えれば先に手が打てて生き残れます。
そして重要なのは変化し続ける勇気。
時にはポジティブなマイナスも必要なのです。
マイナスにすることは勇気のいることです。
マイナスするのは、道具だけではありません。
あれもこれも求める経営はうまくいきません。
売上をマイナスして利益を増やすことも重要であったりします。
その売上ほんとに最終的な利益になっているかどうか?
売上が伸びている会社はもっとマイナスしていくことが必要です。
売上の膨張により中身は薄くなり、利益率は落ちていきます。
経営者は売上の伸びと利益額の伸びで安心するものです。
しかし利益率の低下が一番重要視されるべき内容です。
粗利の1%は誤差であると考える人は多いのもの。
しかし粗利が1%変わると税引き後利益率が1%変わります。
規模拡大によって3%程度の粗利は簡単に変わるものです。
それをコントロールする為に、マイナスが必要だったりするのです。



また他の業務の邪魔になっていないかどうかなど、考えることはたくさんあります。
たとえば当社では定期清掃以外の仕事は全てマイナス(お断り)にしています。
定期清掃であれば時給1万円レベルが可能になるのに、時給2000円にも満たないくらいのスポットの仕事。
そのスポットの仕事に振り回されて業務に手を取られるのは、まさに↑にあるように他の業務の無駄であると考えているからです。
最初からそれができるわけではありません。
最初からそれをやると仕事がないですから。
しかしどこかの時点でマイナスしていって、こういった状態にしないとこの業種の会社として経営は安定しないのです。



今からの時代はコンパクトで変化しやすい体制の会社が生き残るのかなと思います。
経営者の考え方だけでなく、会社の体制が変化できる体制なのかというもの係わってきます。
小さいことでも変化する勇気。
自ら変化しない限り現状は待っていても良くなることはありません。
今の日本の置かれた状況では、悪くなることはあっても、良くなる可能性は低いのです。
少しで良いのでポジティブなマイナスを受け入れる勇気を。
2019年12月01日 18:40