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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

評価されない項目② 清掃とメンテナンスの違い

先日現場でお客様と話をしていて思ったこと。
いつも感じる清掃とメンテナンスの違い。
「定期清掃の現場では毎回100点を出さなくていいのですよ〜」と言ってはみたものの、なかなか納得頂けない。。。
臨時の物件だと100点出さないとまずいですけどね。


清掃とメンテナンスの違いは、人によって認識は異なりますので、nano+ではこのように定義しています。
清掃:汚れたものを綺麗にすること
メンテナンス:汚れないように維持管理すること
この考え方の違いから目的達成に対して使用するものも異なれば、どのくらいまでやるかという話も変わってきます。
受注形態としては、いわゆる臨時と定期という区分けです。



 

よく売れる洗剤

一般的によく売れる洗剤とは、「瞬間的によく汚れが落ちる洗剤」とケミカルメーカーでは言われています。
その方が瞬間的に効果が目に見えるから。
これは清掃という目線の考え方。
メンテナンスという目線から見ると、よく落ちる洗剤はその分素材やワックス表面を荒らしたり、残留が多くリンス性が悪い、汚れやすくなるという問題がついて回ります。
清掃と違い、汚れきってから清掃するのではなく汚れないようにメンテナンスするので、そのようなものを必要としてなく、一度で100点を出すという考え方も少ない定期清掃では、あまり落ちなくても汚れない洗剤の方が使いやすく、リスクも少なくなります。
結局は、汚れる量ー汚れを取る量=0以下にできるかなので、汚れる量が少なければ汚れを取る量も少なくていいのです。
だからワックスや素材を荒らさない多機能還元水と、汚れにくく汚れを剥がしやすいUAフィニッシュLが効果的なんですね。
汚れない洗剤なんてまず評価されませんが、必ずしも落ちる洗剤が良い洗剤ではないのです。



どうしてもという場合、ワックス床なら剥離が最強になります。
しかし剥離剤を使うことは危険であり、上記のような問題もついて回ります。
そして定期的に入るので、初回に剥離して後で楽をするのならいざ知れず、毎回毎回作業に手をかけて仕上げるなんていいうのは論外。
お客様がその違いを分かってくれて単価を上げてくれるならいいのですが、結果が同じなら早く終わる方がいいのです。
現場の美観が同じなら良いのではなく、お客様の満足度が一緒なら多少の誤差は良いのです。
プロが気がつく部分と、お客様が気がつく部分は大きく違いますので。
その差を埋めるために必要なのはお客様とのコミュニケーションですね。

実際に一般の資機材で一生懸命作業されている現場に比べ、nano+の現場は適当にやってもはるかに美観が高く、半分の時間で終わり、剥離がない管理ができているのです。
なので、1回の作業だけ見て云々というのは意味がないのですね。
多少の洗浄漏れがあっても年間で見ると大した問題にならないことが多いです。
年間を通じて黒ずまない管理とは、定期清掃の度にワックスを塗る以上にワックスを洗浄で剥がしています。
剥離が必要ないのは綺麗なワケですからそれでいいのです。
それを過剰に洗浄してワックスを剥がすことは無駄な作業ですね。



 

経営的には

1回限りの臨時清掃に比べ、継続性があり毎回の作業が大変でないメンテナンスの方が経営としては圧倒的に有利です。
うちの会社が定期清掃しかしないという理由はここにあります。
工事業のように1受注あたりの単価が高ければ臨時でも良いのですが、清掃の仕事は単価が安いのが難点。
そして臨時の仕事は、売上が安定しないだけでなく、利益率も低いのです。
関東のように物件量が多いエリアでは、臨時ばかりでも売上に困ることはないでしょう。
しかし時給1万円なんて仕事はまずありえないのです。
定期物件が多いと、毎年の売り上げも利益をやる前から全て見えているので、経営的な安定性は非常に高くなり、設備投資もしやすく、その分利益率もさらに向上していきます。
だからこそ1人あたりの生産性が大きくなっていくのですね。

nano+は清掃でも使えないことはありませんが、どちらかというとメンテナンスに特化しています。

2019年07月29日 14:33

評価されない項目① メンテナンスシステム

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↑の画像は私の好きなアニメの画像。
ただ好きだからという訳であげたのではありません。
このアニメがこのコラムのタイトルにぴったりの内容だったので。
今回から4シリーズで「評価されない項目」についてのお話です。
もしかしたら5、6と増えるかもしれませんが。

魔法科高校の劣等生というアニメ
魔法科大学付属高校に通い始めた4月生まれの兄と3月生まれの妹の話(なので同級生なのです)
あまりネタバレになるといけないので全ては説明しませんが、入学試験の結果、妹は首席入学で将来を約束されたエリートの一科生(優等生)、兄はその補欠である二科生(劣等生)の周りに起こる物語。
兄は実戦では負け知らずの魔法師(実は世界トップクラス)でありながら、魔法科高校の入学試験の内容は不得意な部分ばかりで劣等生とされてしまうという物語。
「最弱なのに最強」という、当時アニメ化された時代の流れの鉄板テーマでした。



 

前置きはこのくらいにして

世間の価値観では評価されないのに重要な価値観というのは多いものです。
そういった観点からこのシリーズはお話を進めたいと思います。

ジョハリの窓ってご存知でしょうか?
自分自身の特徴を4つの窓に分けて分析する心理学のフレームワークです。

①秘密の窓:他人は知らなくて自分の知っている特徴
②盲点の窓:他人は知っていて自分が知らない特徴
③開放の窓:他人が知っていて自分の知っている特徴
④未知の窓:他人も自分も知らない特徴

仕事においては、お客様がまだ知らない価値観に気付かせてあげることも仕事なのかなと思っています。
「おぉ!そんな考え方があったのか!」というのは感動的ですね。
上記をお客様に当てはめると、盲点の窓や未知の窓。
未知の窓が見つかると自分自身もレベルアップですね!
多様な価値観があることを認めることができるからこそ、その状況にあったより正しい選択を導くことができるので、未知の窓を見つける近道に。
「新しい価値観の探求」というのは私の経営者としての成長のテーマです。
会社は経営者の器以上に良い会社になりませんので。




 

清掃業における物の評価は

nano+のようなメンテナンスシステムだけでなく、人は新しいものを見ると良いところばかり着目します。
悪いところについてはどうでしょうか?
しかし我々のようなメンテナンス業では、良いところを伸ばすより、悪いところが少ない方が良い業種。
というのもお客様の評価は減点方式であり、加点はありません。
プロに頼んでいる以上、綺麗になって当然ですからね。
そして綺麗にすることは簡単で、一旦完全に剥離をして、ちゃんとリンスをしてたくさんワックスを塗り込めば光沢もしっかり出て美観はバッチリです。
それには多大なコストがかかるわけですが。

それでワックスや洗剤、メンテナンスシステムの評価はというと、非常に曖昧。
あまりに業界内での作業する人のレベルが違うので評価基準もまちまち。
もちろん仕事の内容によっても評価が変わりますから一概には言えませんが。



 

たとえばワックスの評価

一般的には、
・光沢
・耐久性
・耐ヒールマーク性
・バフィング性
・写像性
ぐらいでしょうか?
ワックスメーカーさんによっては、
・速乾性
・ボリューム感
・透明感
・塗布作業性
なんかも評価項目に入れられているところもあります。


何を重視するかは人それぞれ違うと思います。
私の主観ですが、現場をやっている人間としては、最初の5つなんて耐ヒールマーク性を除けば正直どうでもいい項目です。
あとの4つはそれは必要だなという項目。
ポイントになるのは、なぜその項目を選択するかという理由。
その理由は、1つしかありません。


日常清掃と定期清掃のコストが下がるから!


美観はなんとでも調整がつきますので。
​そして評価されていない項目ではあるけれどそれらより重要であるのは、
・汚れにくさ
・汚れの剥がしやすさ
・洗浄での剥離性

これらから生まれるのは、作業時間の短縮が可能になる項目。
そしてこれらを達成する為にワックスの設計上捨てなければならないものも。
それを別の手段で技術的に補っています。
これによって生まれる詳細の全てはノウハウな部分があるので、ここでは全ては語りませんが、概略はそういったことになります。



 

メンテナンスシステムだと

美観を謳っているメーカーは正直使う側としてもうんざり。
手間をかければ何を使っても綺麗になるので。
またコストダウンを謳っていても、日常清掃と定期清掃で長期的に見て本当にコストが下がるのかというのもポイントです。
いくら定期清掃で時間短縮ができたとしても、日常清掃で時間がかかってしまうのでは意味がありません。
よくある話で、日常清掃で時間がかかっている原因を分析していくと定期清掃に問題ありというのはよくある話です。
定期清掃を依頼する際に、日常清掃のことも考慮して提案してくれる会社の方がありがたいですよね。

nano+のコンセプトでは
・導入のしやすさ
・運用のしやすさ
・展開しやすさ
は現場で運用する側の感覚をしては重要だと思います。

先ほどの汚れにくさなども含めそういったものを謳っているメーカーってないのです。
汚れがひどい現場で、部分的にnano+の洗浄液とパッドで洗ってUAフィニッシュLを塗って、他は普段通りの作業をして比較して下さい。
1週間、2週間と経過を見るごとに、明らかな差が見えてきます。
ジョハリの窓のようにまだ気がついていないものってまだまだあって、それに気がついてもらうのが私たちメーカーの仕事なのではないかなと思っております。
既にある価値観を謳うのでは、ただのものづくりをする人であって、クリエイターとは言わないと思っていて、自分自身は常にクリエイターでありたいと思っております。

その①はこのあたりで。

2019年07月28日 21:06

新世代のドライメンテナンス

UAコーティング
ドライメンテナンスはもう10年以上前の話で、現代ではドライ管理の現場は減ってきました。
それは日常的なコストがかかるので、時代にそぐわないということもあります。
そして時代はコーティング管理の時代になってきています。

UVのコーティングやガラスコーティング(シリカコーティング)の研究をしていますと、一般的には長期にわたり運用は不可能という結論は明白。
土足禁止で痛みがないようなところで運用するのは良いかもしれませんが、食品スーパーでの運用はまず無理でしょう。
しかしそれを無理矢理成立させてしまうこともできない訳ではないのです。
それはリコートしていくと剥離ができない問題があったり、割れの問題など色々な問題からなかなか長期的に成立しないのですが、バフマシンがあれば長期に運用ができるという結論に至りました。
※バフを使えばできるという単純な話ではありません
でもそれを紐解いて本質を見極めていくと、UAコーティングのドライ管理の方が、
・簡単
・ローコスト
・最悪の場合剥離可能
・日常清掃でも手間がかからない
・誰でも施工できる
といったメリットも生まれてきます。
バフなしで運用しても長期間UAコーティング塗布なしで管理できるところにバフを週1回いれてやるだけ。




 

一般的なドライメンテナンスだと、

剥離周期が伸びる、リコート周期が伸びるというのがドライメンテのメリット。
しかし毎日バフを頑張らないとそれだけの期間維持ができないし、定期清掃の洗浄で時間がかかってしまうというデメリットも。
最大のデメリットは日常の清掃のコストが跳ね上がることや、作業スタッフの教育、現場の見極めが必要です。
月1定期で日常清掃がない現場にドライメンテ用のワックスを塗ると定期清掃の時にヒールマークや汚れの除去が大変で、洗浄に手間がかかってしょうがなく、バフの当たらないところでは維持管理不可能ですね。


これらを整理すると
・日常清掃でバフをあまりかけなくても維持ができる
・日常清掃で手間がかからない
・バフが当たらなくても維持ができる
ということを整理するとUAコーティングのドライメンテナンスという結論が導き出されます。



 

UAコーティングだと

バフがなくても維持ができるので、そんなに光沢が落ちることはありません。
なので毎日のバフは必要がなく、週1回でも十分。
週1回のバフだと、もはやウェット管理と変わらないコストレベルですね。
しかしUAコーティングはバフレスポンスが悪いという欠点があります。
その欠点は多機能還元水が補ってくれます。
多機能還元水が被膜を柔軟にすることでバフレスポンスは良くなります。

実は10年以上前これと同じようなコンセプトでドライ管理したことがありまして、日常を楽にして利益が出せるドライ管理として運用したことがありました。
日常清掃が楽なのでドライ管理の割にコストがかからないのです。
バフでは復元できない傷も、光沢復元洗浄で消し込めるのでずっとバフで復元ができてしまい、定期清掃周期も大幅に伸ばせるのです。



 

ドライメンテナンスを推奨しない理由

ワックスの粉とパッドのカス!
いくらダストパックが付いているから大丈夫とマシンメーカーさんが言ったとしても、バフマシンがそれらを被って真っ白になっている証拠が全てを語っています。



 
空気が汚れるので、推奨は致しません!



床のメンテナンスは、床を綺麗にすることで空気を綺麗にすることが主目的です。
が、それでもお客様にも事情があって、ドライメンテナンスをされているところもあるかと思います。
そんなところにUAコーティングと多機能還元水を使ったドライメンテナンスを導入することで、コーティングレベルの美観と手間のかからないコストで運用することが可能になります。
ちなみに多機能還元水を使うだけでもドライメンテナンスは改善されます。
そして、光沢復元洗浄ができるnano+は傷の消し込みが洗浄でできるので、バフをかける時間は大幅に短縮ができます。
最初にちゃんと被膜を作っておけば、商業店舗のような傷が入る店舗でも、10年以上ワックスやコーティングの塗布なしでの管理も十分可能です。(ゆっくりバフをかけるなんてことはしません)



 

コーティングのメンテナンスも

様々なコーティングが出て改良もなされていますが、最終的にこれなら管理できる!というものは存在しないのが事実。
傷が入らないようなところではコーティングの運用で定期清掃をなくすこともできます。
しかしそんな現場もnano+ならUAフィニッシュLでも十分ですし、UAコーティングを使うことで簡単に維持管理できます。
「誰でもできる」という面から見るとUAコーティングのドライ管理も、新世代のドライ管理として、既存のドライ管理に置き換わる選択肢になるのかもしれませんね。
2019年07月26日 17:06

8月夏期休暇中の出荷ご案内

8月の夏期休暇中の出荷につきまして、誠に勝手ながら以下の通りとさせて頂きます。


夏期休暇に伴う出荷業務休止日:8月10日(土)〜8月18日(日)


8月5日(月)以降のご注文で在庫がない場合は、納期が遅れる可能性があります。
連休前後は混雑も予測されますので、お早めにご注文頂ければ幸いです。

また先日ご案内させて頂きました通り、8月1日受注分より価格改定となります。
値上げになるものもありますので、7月中にご注文頂いた方がお得となっています。
宜しくお願い致します。



 

夏期休暇期間もセミナーは開催致します。

8月のセミナーも参加受付開始。
皆様のご参加お待ちしております。
2019年07月25日 20:46

多機能還元水とノンスリップシート

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お客様から「相性いいよ!」
というお声を頂いたので、多機能還元水500倍とトレールモップでテスト。
最近ノンスリップシートの洗浄をやっていなかったので気にしてなかったのですが、テストをしてみると瞬殺で落ちてしまう。
ここのノンスリはちょうど1年前にブラシで洗浄した場所。
1年間で酸化した汚れも多機能還元水の還元力によって、汚れがついてすぐの状態に戻り、剥がしやすい状態に戻るので簡単に除去できます。



 

実際の作業では

ジョロや洗剤塗布機で多機能還元水を塗布してトレールモップでゴシゴシ。
そのあとホースを水を流すだけの作業。
上下階移動を考えると塗布機よりペール缶とジョロで撒いた方が良いかも知れません。
そのホースは18mmの太い耐圧ホースを使うことで水が多く出せて作業時間を短縮できます。
ポリッシャーも必要ありませんし、汚水の心配もありません。
そして界面活性剤を使わないので、汚れにくく次回の定期洗浄も汚れの量が減って作業が速くなります。
排水を考えると、界面活性剤やきつい酸やアルカリを使うのは論外。
場所によっては下水道でなく、川に流れていく物件もありますからね。
しかしSNSなどを見ているとノンスリが泡だらけになっている写真を見ることも。。。
リスクでしかありません。


 

作業のポイントは

「多機能還元水をたっぷり塗ること!」
洗浄の方程式にもありますが、洗浄液の量というのはあまりに気にされていませんが、洗浄の中では重要な項目となっています。
CHAT理論では出てこない洗浄液の量ですが、それはカーペットで使う前提だから。
洗浄液の量が少ないと汚れが落ちないので、洗浄スピードが落ちてしまうのです。
これはワックスの床でも同様ですし、トイレの清掃でも同様です。
薄い洗剤を多めに撒いて放置時間を長く取って洗うのが本来のセオリー。
薄い洗剤の方がリンス性もいいですしね。
※剥離剤のみケミカルの構造上使い方が異なってきます。



もちろん汚れの程度問題はあるかと思います。
取れない場合は希釈を濃くするという選択肢ももちろんありますが、クオリティさんのぴかQやキューサスなんかを使うのも選択肢の一つです。
2019年07月23日 21:06

大きなパッドサイズの弊害

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床のメンテナンスの効率を求めると大型のマシンに変わっていきます。
15インチが一番バランスいいからと言われる方も多いようですが、幅が15インチあっても実際に洗えているので洗えるのは半分未満。
狭いところに入れないからという意見もありますが、その狭いところの為に全体の作業効率をスポイルするのはナンセンス。
15インチも17インチでも入れるところ入れないところの差はあまりないということもあって当社では17インチを使っています。
しかし大きければ大きい方がいいのかというとそういう訳ではなく、大きいからこそのデメリットもあったりするので、総合的に判断して使うものを選定しなければなりません。



 

回転スピードが上がって洗えない

例えば同じ220rpmの機械でも12インチと20インチでは外周の回転速度は直径が違う分、20インチの方が速くなります。
速くなると何が起こるかというと、「たくさん擦れるから効率が上がる!」ことはなくて、ワックス床で一般的な洗浄液で使用した場合、反応したワックスは滑りやすく、回転速度が速い場合は滑ってしまうのです。
この滑るという感覚は、なかなか感じてわかるものではありせんし、ワックス被膜を見ても普通の人の感覚ではわかるものではありません。
ワックス被膜で何が起こっているかというと、反応した被膜が除去しきれていないということが起こっており、この状態で汚水回収しリンスしてからワックスを塗っても必要な密着率は出ないのです。
洗浄して終わりなんて光沢復元洗浄の真似事をしたりすると次の日にはヒールマークの嵐に苦しむこととなります。
この辺りは光沢復元洗浄の研究の中で培ってきたものです。
一般的には17インチ180rpmぐらいが限界と言われています。
長年の研究で確かにそれは理想的な数字でした。



 

nano+では

洗浄液が一般的なものと違います。
洗浄液が滑らない(パッドも滑らない)ので、回転スピードが上がることによる滑りが起こりません。
リチウムのポリッシャーのハイスピード側240rpmを使っても滑ることがありません。
240rpmが使えるということになると単純に擦る回数が増えますので、洗浄スピードを上げることができるようになります。
そして何より光沢復元洗浄で仕上げてもヒールマークが入りやすくならないし、ワックスを塗る場合も密着率を十分に確保できるようになりました。



 

もう1つの問題:追従性が悪い

20インチもの大きさがあると、小さな凹凸でパッド台全体や車体全体が傾き洗えないところが大きく出てしまいます。
ポリッシャーはともかく小型の自動床洗浄機だと構造上前後しか追従性を持っていません。
床の凹凸でパッド接地面で影響を受けるだけでなく、車体の傾きによっても接地面が影響を受けてしまうんですね。
パッドサイズが大きければ大きいほどその影響は大きくなります。
そういったこともあり、当社では昔から20インチを使うことを推奨してきませんでした。



 

テナントの大型のマシンは

テナントの洗浄機は24インチクラス以上になると、車体の構造からパッドドライバーの取り付け部分が異なり、小型の洗浄機は前後のみの追従、24インチ以上になると360°の追従が可能になっています。
24インチになるとパッドが大きくなるので、12インチ×2枚となっており、360°追従できることから凹凸にも柔軟性を持って洗うことができます。
特にパッドドライバーがブラシタイプでT5レベルのパッド圧があるものは追従性がいいことから洗い上がりもよく、洗浄による光沢復元幅も大きくなります。



先日もお客様と話をしていたのですが、清掃業界は機械の構造を理解せずに使っている人が多いなという話がありました。
だからマシンメーカーごとにある特徴も理解できず、値段だけで判断したり、付き合いだけでその機械を選定したりということが起こってしまいます。
現存のマシンでも構造的にこれは現場で使いものにならないというのは結構あります。
構造を知れば運用も変われば作業効率も変わります。
こういった細かい部分につきましては、セミナーでお話しさせて頂きます。
2019年07月22日 22:05

契約書は大事

世間では吉本興業の話題で持ちきりとなっていますが、あの規模で口頭契約というのはすごい話です。
しかしビルメン業界の多くは口頭契約が多いのです。
「電話であそこの現場お願い!」なんてことはよくある話。
もちろん口頭でも契約は成立します。
しかしトラブルがあった際に証拠が残らないので、何に基づいて発注して、作業したのかがあとで証明しにくいですね。
最近はメールでのやりとりが増えているので証拠が残りますから、ずいぶんと証拠が残るようになってきています。
私自身も、ものが覚えられないのと、あとで検索ができることから、電話中心でなくメール中心になっています。
見積書をお客様のところへ持っていくことはありません。



 

契約書は自分自身や自社を守る為のもの

契約書(注文書も注文請書も契約書)というのはうまくいっている時には別段必要がないものです。
しかしトラブルが起こった時には、契約書が守ってくれるのです。
なので面倒であっても正しく作成しておいた方がいいのですね。
わずかな手間を惜しんだばかりに、大きなトラブルで痛手を被ることもあります。


この仕事をしていると契約書のほとんどは、お客様との契約書、働くスタッフさんとの契約書ですね。
お客様との基本契約書がない会社は結構多いものです。
そしてひどい会社になるとスタッフさんとの契約書がない会社なんてのも。。。
スタッフさんとの契約書がない会社は、お客様との契約書がない会社よりもっと危険だったりします。
働く人もそうですが、会社の方が危険なのです。



 

お役所は正しくやっている人の味方

労働争議などがあった際に、労働基準監督署は労働者の味方であり、企業の敵というのが一般的な見方です。
これ税務署なんかもそう思われがちですが、実は違って法律に沿って正しくやっている人の見方です。

当社にも大昔ブラック事務社員がおりました。
仕事もそんなに忙しくなく残業なんて存在しない頃、契約書は9〜17時で固定だったのでタイムカードも要らないやとしていました。
しかしそのタイムカードがないのが問題でした。
その社員は辞めた後、内容証明で残業代を請求してきました。
残業の許可はしていないのだが。。。
当時ネットで会社からお金を取る方法というのが流行っていた時代で、調べるとその手法も書いてありました。
残業なんてありえないのに、、、と思って調べてみると、残業している時間に会社から10分にあったお店の領収書が出てくる出てくる。
小さな金額の事務用品だったので、あまり気にしていませんでしたが、出るわ出るわ。。。
明らかにうちの会社にそんなに事務用品ないし、完全に私物。
結局その辺りから残業していない証拠を集めて労働基準相談所に相談した結果、担当官が怒って元社員に電話したということがありました。
詐欺で刑事告訴できるレベルですね。
今考えれば、パソコンの起動とシャットダウンのログを見れば簡単にわかると思ってしまいますが。

ちゃんと契約書やタイムカード、就業規則などは整備しておきましょう。



 

印紙税

お客様との契約だと金額によって印紙金額が変わり、金額記載のない基本契約は4000円にもなってしまいます。
そうなるとなかなか基本契約を交わさなかったり、印紙税を減らすように記載金額を年額から月額で記載したり。
ちなみに契約期間がある場合は、契約期間での金額で計算しますので、その手段は税務調査の際に指摘が入り否認されます。
税務調査では、契約書の有無と印紙が貼ってあるか必ず確認する項目ですからすぐにバレます。
最近ではクラウドサインのような電子契約が主流となっており、紙に印刷しないことで印紙税もかからなくなっています。
当社でも紙での契約にこだわらないお客様とはクラウドサインでの契約をしています。

正しく契約書を揃えて安全に仕事をしていきましょう。
2019年07月21日 12:20

8月度nano+セミナーのご案内 東京・名古屋・大阪・広島・福岡

nano 講習会申込書

8月のnano+セミナーのご案内です。

・剥離清掃を無くしたい
・作業を楽にしたい
・現場の作業時間を短縮したい
・現場品質をさらに上げたい
・施工技術レベルを上げたい
・管理技術レベルを上げたい
・nano+を使った経営戦略を一緒に考えたい
などなど、様々な課題解決の為に多くの方が参加されています。

開催エリア以外のエリアでもご希望があれば対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

それぞれの会社の実情にあった内容で行いますので、1社もしくは1グループでの開催とさせて頂き、細かい部分まで対応させて頂いております。
申し込み状況によっては、日程の変更をお願いすることもございますので、まずは日程をご相談頂き、お早めに申し込み下さい。

申し込みはこちらをクリック頂き申し込み書をFAXもしくはメール頂くか、こちらのお問い合わせフォームよりお願い致します。
一度セミナーにご参加頂いた方が、内容を深める為に2回目をご参加される方もいらっしゃいます。


 

皆様のご参加お待ちしております。

2019年07月18日 18:08

管理者の現場組み立て能力

現場を施工する人より現場を管理する人の方が生産性が高いという話をよくさせて頂きます。
もちろん正しい施工ができる人がいるという前提ですが。

作業研修の時に多いことですが、日常清掃や定期清掃の段取りを変えたり、仕様を変えたりして収益率を上げるということをよくします。
5人の日常清掃現場で1人削減場合や、4人のワックス定期清掃現場で2人削減した上で品質は向上させたり。
それはいわゆる管理者の仕事になるのですが、4人の現場を2人にすると、管理者は作業しなくても2人分の仕事をしたのと同じ生産性を向上させています。



 

得意分野

多くの会社は、似たような物件を管理する傾向が強いですね。
飲食店なら飲食店、スーパーならスーパー、病院なら病院と。
そうすると管理している物件のノウハウ蓄積はできるのですが、それ以外の物件ではノウハウ蓄積ができません。
ただの洗浄ワックス、ただのカーペット洗浄でも、それぞれ特徴があるのです。
しかしそれのいいところを組み合わせていくと・・・
もっとコスト削減ができるんですね。
だからこそ色々な建物の用途の現場を管理することは重要です。
とはいえ、大きく分けると、総合スーパー・病院・工場をやってしまえば、あとは管理できてしまいます。

当社でも、スーパーから事務所ビル、工場、病院、老健施設、学校、と建物の様々な用途を管理することでそれを研究してきました。
それぞれにノウハウはありますが、基本となるのは汚れや土砂を建物の中に入る土砂を減らすこと。
当たり前のことじゃないかと言われますが、それを徹底的にできている現場はほとんどありません。
はたして管理物件全てに土砂取りマットの設置ができているでしょうか?
そして重要になるのは、そこから何を使ってどう清掃し、清掃頻度を減らしていくか。
日常での資機材の選択と、定期清掃の作業内容をどう決めるか。
つまり、多くの現場ではまだまだ改善の余地があるのですね。

例えば、洗浄ワックス作業が3人で3時間の現場を2人で3時間に変えたらどうでしょう?
nano+の導入でそのくらいの作業時間は減るでしょう。
しかし、そこからさらに作業時間を短縮するとなると、内容を詰めていかないと、同じように洗浄してワックスを塗っていたのでは作業時間は短縮できません。
短縮する為には、洗浄作業のみで作業が完了できるかの組み立てを行っていかなければならないのですね。

そこに持っていく為に、日常的なメンテナンスも含め、どう組み立てていくかが現場管理では重要です。
2019年07月16日 20:50

汚水の色からわかる作業内容

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ワックスを塗る前に、ワックス床を正しくダスターをかけて洗浄して汚水を回収すると、↑のような灰色の汚水が出ます。ワックスを塗らない場合の洗浄は薄い灰色になります。
黒い汚水が出る場合は、正しく減膜ができていませんので、その上にワックスを塗っていくとビルドアップします。
汚水の色には多くの情報があり、それを見ることで判断ができます。
ペール缶の底に1cm程度(上まで入れると正しい色が見れない)汚水を入れると正確に判断ができます。

ワックスは元々白色ですので、本来白が出ますが、ウェットダスターでも取りきれないわずかな土砂や、ワックス被膜に踏んで押し込まれた土砂が混ざりますので灰色になります。
黒い汚水の場合は、ワックスが剥がせていないという見方ができます。
カーペット洗浄でエクストラクションする場合は、ワックスの白が入らないので、落とせた汚れの量を黒の濃さで判断します。こちらもアップライトを使わないのは論外。普通のバキュームでは除去不可能です。
そういったこともあるので、ペール缶の底に1cm程度いれて判断します。
カーペットでも正しく作業できていれば濃い黒い汚水が出ます。



 

ワックスを洗った黒い汚水の原因

・ウェットダスターをかけていない
あとで洗浄液と一緒に汚水を取るからダスターはかけないという人もいますが、汚水回収の際にスクイジーが汚水を残す原因となり、壁際の隅に埃を残したりという問題もあります。
しかしそれ以上に問題があります。
ダスターで取っていない土砂や埃が先に洗浄液に溶け込み、反応したワックスが剥がしきれていない。→密着率の低下の原因
溶け込むことのできる洗浄液の状態でないと、水がなく洗っているのと同じ→取れない
・洗浄液の量が少ない
100cc/㎡の洗浄液を撒けていないので、剥がしたいワックスに対して洗浄液の量が足りていない。
100cc/㎡洗浄液を撒いた上で、ポリッシャーで真ん中に洗浄液を集めるように洗います。
正しいポリッシャーの使い方ができていれば、勝手に洗浄液は集まります。
そうすることで洗浄する時には部分的に200cc/㎡以上の洗浄液になります。
洗浄液の量が少ないと汚れもワックスも簡単に剥がすことができません。
しかし洗浄液の量が増えることで洗浄スピードは格段に上がります。
・油汚れが多い場合の対応ができていない
油汚れが部分的にひどい現場の場合、全てを同じように洗浄すると、洗浄液が油汚れに反応する分、ワックスを剥がす量が減ってしまいます。
一般的な洗浄液だと先に油汚れを落とさないと、ワックスの減膜量が変わってくるので、先に油汚れを落とす予備洗浄が必要です。
UAフィニッシュLが塗ってあって、油汚れの量が知れていればnano+の洗浄液は気にすることはありません。
しかし油汚れがひどいようだと予備洗浄が必要です。
毎月定期に入るUAフィニッシュLが塗って飲食店だと、多機能還元水500倍と白や黄パッドで洗浄するだけで十分だったりします。
UAフィニッシュLは油に反応せず、付着しにくく、付着した油汚れが剥がしやすいことからそれが可能になります。
一般的なワックスだと油汚れとワックスが反応してしまうので、ワックスに侵食した油汚れを落とすのが大変ですね。



 

動画で見る作業

ポリッシャー洗浄動画はこちらをクリック
・正しくウェットダスターをかけ
・洗浄液を100cc/㎡以上塗布して
・ポリッシャーから水を出しながら縦に洗浄
することでこちらの洗浄動画のような洗浄が可能になります。
こちらは撮影用にスピードを落としており、普段はもっと洗浄スピードは早いものです。
そして床の汚水に着目下さい。
洗った黒いタイルの部分を見ると、きっちりと灰色の汚水が出ていますね。


作業の際は、必ず通路1本程度洗浄して汚水を回収して正しくできているか確認し、できていなければ点検を行って下さい。
正しい洗浄ができていないとnano+であっても遠い将来剥離は必ず発生します。
そして正しい作業ができていないと、洗浄スピードが落ちるので、結果作業時間は遅くなる。
慣れた作業を変えることは習慣ですからなかなか難しいものです。
しかしそれを変えることによって作業時間の短縮はできます。
一度騙されたと思って、作業されてみると宜しいかと思います。
2019年07月14日 15:02