ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

福岡事務所開設のお知らせ

福岡事務所
この度博多駅前に福岡事務所を開設致します。
JR博多駅筑紫口より徒歩2分とアクセスの良いロケーションとなっています。


開 設 日:9月10日
開設先住所:812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目12-17
                                  オフィスニューガイア博多駅前 3F BASES内

今後、福岡でのセミナーはこちらで毎月開催致します。
引き続き宜しくお願い致します。
2019年08月15日 11:54

高すぎる品質を揃える均質化

均質化は品質を揃えるという意味。
低い品質を底上げするのはnano+が勝手にやってくれます。
しかし、本当の均質化は高すぎる品質をも下げて基準に揃えること。
高い品質があると、そのせいで基準とする品質が低い評価を受けてしまうのです。
なので、高い品質ですらバラツキになってしまうのです。
高い品質が出せるということは、基準品質までの差があり、そこには明確なコスト差がありますね。
ということは過剰コストがかかっているということです。
品質を少し下げていいのなら、作業時間は短くできるのです。



 

大規模な会社では、

必ずと言っていい程、外注先によって全国で品質のバラツキがでます。
そしてお客様がチェーン店だったりすると特定のエリアだけ高い評価が出てしまうという結果が見えています。
そうなると、元請けさんの会社のカラーでなく、施工会社の施工カラーが出てしまうのですね。
1万点規模のチェーン店になると、数字ではっきり出てきます。
そういった現場を管理する会社においては、できない会社は論外として、できすぎる会社も困るのです。
そういう会社に限って自己主張が強すぎて、その会社でなければできないような作業をしてしまう。
管理する側からするとそれはなかなか困るのです。
その会社が全国の物件で全てそれをやってくれるならいいのですが、1物件でそれをされて、お客様から全部の物件でそれをやれと言われると本当に困るので除外したりします。





 

小規模な会社では、

だいたい社長が一番仕事ができます。
しかし、社長が現場に行かないと品質面が⁉️ということありませんか?
いい仕事がしたい!その気持ちはよく分かります。
しかし社長のいい仕事は、自分自身が作業して高い品質を出すことではなく、自社のスタッフを教育してレベルの底上げを図っていくこと。
いくらすごい人でも1人で作業できることには限界があります。
それよりはすごくはないけど、平均点の作業がちゃんとできる人が数人いる方が、会社としての戦力は高くなります。



 

「どやっ!」という品質

昔は私も「どやっ!」という品質を出して威張っていました。
一つの現場を考えた際には、予算内でお客様に最高のものを提供したいという気持ちでやっていて、高い評価も頂いていたので嬉しかったのですが、その後に出たお客様からの一言が今はよく分かります。



 
「こんなに綺麗にしなくていから20%安くしてくれない?」



昔は「無理っ!」って突っぱねましたが、今考えると納得できます。
近隣の店舗ではそこまでの品質を出していなかったので、チェーン店としては過剰品質なんですね。
ただチェーン店だからこそ、価格を下げる訳にもいかないというこちら側の事情もあります。
つまり最初から品質を落としてローコストで管理して、利益ももっと出していれば良かったという話なのです。

立場によって色々な事情がありますので、それも考えて仕事をしないといけません。
大手になればなるほど、100点は求められません。
うちの会社ぐらいの規模でも、自分が現場に行かない為、また作業する特定の人がいなくなったら困る為、100点を求めなくなっています。
70点80点ぐらいを継続的に出せるレベルでいいのです。
この人じゃないとできない!というのも大事なのですが、替えが効かないというのは企業として一つのリスクなんです。
自分自身ならできる!けど、怪我をして現場に行けなくなった場合、誰かに頼んでもできないではお客様に迷惑をかけてしまいます。

人が少ない時代だからこそ、そういう意味での「均質化」も必要なんですね。
2019年08月14日 18:44

品質を統一するには②

--------------------前回の続きです--------------------

 

先日お客様と話をしていて出た話で、全国展開するの衣料品のチェーン店が昔は同じ時期に全国で冬物を出していたんだそうです。
もちろん全国ネットでテレビCM打ちますから。
しかし同じ11月でも北海道と沖縄ではずいぶんと違います。
清掃の現場もこれと同じ。
都道府県単位とまでは行かなくても、全国で同じ仕様というのはありえなく、数種類の仕様をエリアに当てはめて行く作業が本来は必要なんですね。

数年前1月31日の夜、宮崎県宮崎市の食品スーパーで作業研修をしたことがありました。
私が月の半分生活する広島では寒くて寒くて、できればワックスも塗りたくない時期。
しかし宮崎は暖かかった。
いくらでも塗れ、どんどん乾く環境。
そりゃプロ野球のキャンプインがあるはずだなと。
しかし2月に長野に行くとマイナス7℃‼️
店内は空調があるとは言え、ロングコートを着たまま洗浄機を押したこともありました。
当然床温が低すぎてワックス塗布はできません。
と、同じ作業は不可能ですね。
寒い地域では塗らずに光沢を戻すなら、夏の作業は塗る必要がなくても厚めに塗り込んでおかないと冬に被膜がなくなって塗るのはリスクしかありません。
いわゆる昔でいうところの北海道ドライというのに近いですね。

海外だともっと環境に差は出ますが、日本でも十分に差が出ますので、現場によっても変えるべきところは変えないといけません。
UAフィニッシュLを塗り込んでおけば数ヶ月は多機能還元水と黄色パッドでの洗浄でも、定期清掃は十分にこなしていけますから、最初から冬時期は塗らないという仕様でもいいのかもしれません。

 


 

 

選択肢を減らす

nano+では設計段階で選択肢を減らすことを取り組みました。

日常清掃では、多機能還元水を使うことにより、希釈と洗浄液は固定されます。

トレールモップで正しくウェットダスターできれば品質維持も十分可能。

定期清掃では、

・希釈 ・洗浄液の種類 ・パッド ・ワックス ・洗浄液の先塗り

これを固定してしまえば、品質に占める大きく影響を及ぼす部分はある程度抑えることができます。

そして選択肢もあまりなくなります。

気をつけることと言えば、ワックスの塗布量と塗布回数。

ワックスの除去量に余裕がありますから2層塗っても大丈夫ですが、1層の方が耐久性も出るので1層をオススメしています。

1層なら何らかの原因でビルドアップする確率も減りますので。

ワックスの塗布量は、特殊な環境を除き、送風機無しで10〜20分の間で乾燥する塗布量が最適です。

乾燥に30分以上かかっては、ワックスに含まれる融合剤が揮発し、正しい被膜ができませんので、やたらとヒールマークが入ったり、光沢低下が早かったり、被膜が汚れやすくなったりします。

そうやって選択肢を減らすことで作業する人が増えても現場品質はある程度一定水準以上になるんですね。


 

 

同じシステムを使うということは

大きな会社が水平展開しても品質が担保されます。

全国の外注先の品質を統一なんていうのは、担当としては考えたくもないことですが、これをやるのが仕事ではあります。

また使う人同士が仕事を頼もうとしても、どのくらいのレベルでできるのかという心配をしなくても、nano+によって品質が担保されていれば最低限このくらいというのが見えてきますね。

そういったこともあり、遠隔地や他県の仕事の依頼を受けたので、施工できるか会社を紹介してほしいという依頼を受けることもあります。

自社の仕事が手一杯になり外注化したい物件があった時も同様ですね。

自社の施工面積にも限界はあります。

スタッフさんや車両・機械を増やしてというのも一つではありますが、一緒に作業できる仲間を増やすというのも一つの選択肢。

やる以上は同じレベルの品質で施工できなければなりませんが、企業によるレベルの違いは必ず存在しますので、一定にならないのが実情。

5,000㎡ぐらいになって数チーム入るとチームごとに明らかな差が出てお客様からクレームを頂くなんてことはよくある話です。

nano+はフロアメンテナンスシステムの中でも選択肢が少なく、品質を均一化しやすいですから、そういった現場でも心配が少なくなります。

ワックスの塗布量の問題ですが、数チームいても洗うことだけに専念してもらい、ダスターをかける→ワックス塗布するだけの人を数人入れればいいのです。

ワックス塗布については、人数が少なければ少ないほどバラツキを減らすことができますからね。


 

そういった優位性を理解頂いているのか、出荷されている地域を見ていると、nano+は一緒に作業する仲間同士で共有して使って頂いているようです。

またそういった仲間内でのレベルアップをと言う声を頂き、現場研修をすることもしばしば。

お声がけ頂ければ訪問して研修致します。

nano+をお使い頂いている企業様から費用は頂いておりませんので、お気軽にお声がけ下さいね。

2019年08月13日 13:48

品質を統一するには①

これに重要なのは、現場での選択肢を減らすこと。
作業する人の数、現場の数、季節や天候によって、現場品質は左右されます。
本来それによって左右され幅をせまくするのが仕様であり、決まった洗剤やワックスなんですね。
ところが様々な仕様を見るとこの中から選んで使ってねというように選択肢のあるものが多く、洗剤の希釈の指定もなければ、ワックス塗布量の指定もない。そしてパッドやモップについては指定もない。

洗剤に種類があったり、現場の状況であれこれ混ぜたりなんてのは不可能‼︎

最終的には現場の判断でとなっているのが実情です。

実際に現場の判断でやらなければならないことは多くあります。

しかしそうなってくると選択肢は無限に広がります。
現場品質を安定させようと思うと、現場で選択肢を持たせないのが1番です。
そしてそれがシンプルかつ簡単で誰でもできること。

作業される方は自身の考えで色々考えて選択をするでしょう。
事件は会議室でなく現場で起こっていますからそれも正解ですが、本当に正しい判断ができているかというとそうではないから現場は長期的に美観を維持できません。



 

 

メンテナンスのコンセプト


仕様やフロアメンテナンスシステムには、明確なコンセプトがあることがあります。
nano+は当社のHPにあるようにコンセプトがはっきりしています。
重要なのは何を使うかでなく、そのコンセプトを達成する為にそれをどう使うか。
ドライ管理の流行った時期によくある話でしたが、このドライワックスはいいから全ての現場でこれを塗ればいいんだと。
トイレとか階段とかせまいところとか、バフの当たらないところにも塗ってしまうんですね。
ドライワックスというのは日常的にバフをかけてやることでその効果を発揮するワックスコンセプトです。

日常でバフがない現場や、バフが入らないところでは、値段が安いウェット用ワックスにはるかに劣ります。
適材適所というのがあります。

だからこそ、そのメンテナンスのコンセプトにあったものを使わないといけないのですね。
コンセプトのない場合は、無いもの同士を組み合わせて作り上げる必要がありますが、それは最も難しく時間のかかる作業です。

作業環境、洗剤のこと、ワックスのこと、パッドのこと、機械のことetc...

知っておかなければいけないことがたくさんあります。

運転免許で言うところの、全ての免許持ってないとできませんというやつです。

幸い私は、管理会社、施工会社、販売店、メーカー、コンサルタントと清掃の業界におかれた立ち位置の全てを経験したことがあり、20,000㎡の店舗の管理責任者にように面積も経験させて頂いたことがあるので、全ての免許を持っているのに限りなく近いというのが強みです。

そして実際に現場で検証して判断していくこと。

現場をやっていないと理論だけで組み立てたシステムは必ず破綻します。

現場では想定しないことが起こりますので。

システム開発者が現場をやらなくなったなというのは、そのシステムを見ていてよく分かります。

ので、私はいつになっても検証すると決めた現場だけは、どれだけスケジュールが厳しくても現場に行き作業するようにしています。

 

と長くなってしまいましたので、②に続きます。

 

2019年08月12日 19:50

多機能還元水とnano+クリーナーの被膜コントロール

IMG_9268
今日は少し上級者編のお話。


↑の写真はスーパーの店長から「物を動かしたくないので、このままで作業してくれないか」という要望を頂き、「それでしたらワックスは塗らずに洗浄で管理します」ということで了解頂き、金額そのままで仕様変更して今回がちょうど60日目。
そこそこの光沢を60日維持しているということで見ると及第点。
とはいえ元々被膜が薄いので、そろそろ洗浄作業もしんどいところ。
お店の日常管理や日々の扱いが良ければもっといい状態を保つことも可能。
次回の定期清掃の日は系列の新店オープンが重なって時間が十分に取れないので、さらにその次に塗り込むことに。
店長の要望は・・・


ワックス塗布は年2回、残りの年10回は光沢復元洗浄のみ


えーと、日常清掃のないスーパーの定期清掃仕様とは思えません。
事務所ビルくらいの定期の仕様ですね。

とはいえ、現在の技術ではできない仕様ではありません。
むしろ金額そのままでこれをやっていいのなら、作業時間もケミカルコストも削減できるので、じつは大歓迎だったり。
それを実現するには光沢復元洗浄のポイントになる、被膜のコントロールが必要になります。
被膜全体のコントロールもそうですが、塗らないことで細かい被膜のレベリングコントロールもしていかなければなりません。
UAフィニッシュLをちゃんと剥がしてUAフィニッシュLを塗りこむというのがセオリーです。
しかし塗らない管理をするということは、汚れはしっかり取りながら、UAフィニッシュLはあまり減膜させず、でも表面の傷は補修しなければならない。
文字にするとこれだけですが、これを達成するにはnano+の基本がしっかりとできていないと、見よう見まねでやってもできないのです。
だから上級者向けという記載を最初にしました。
道具を減らす為にポリッシャータンクから多機能還元水をまいて、その後もう1回洗うという工程で作業していますが、洗浄液の量がたっぷりないとうまくいきません。




 

nano+クリーナーを入れると

ワックスは数層剥がれていきます。
クリーナーを入れた場合、大きなレベリングを取る洗浄になります。
多機能還元水だけだと大きなレベリングは取れません。
多機能還元水を濃くしていけば洗浄力は上がります。
しかしクリーナーを入れたようにワックスを剥離することはできません。
その剥離量はごくわずか。
その分表面の細かいレベリングが取れるので、バフをかけたような感じで仕上がります。
nano+クリーナーを入れると減膜量は増やせますが、逆に細かいレベリングが取れなくなるので、UAフィニッシュLを塗らなければならなくなります。
なので、多機能還元水だけでメンテナンスしていきます。
多機能還元水を濃くしていけばいいかというと、それだけではありません。
もちろんクリーナーを添加するのに比べるとはるかにコントロールしやすいのですが。
なるべく薄い多機能還元水でたくさん汚れを落として、キズを消し込めるほど減膜する必要があります。
またパッドの選択でその後の洗浄周期も変わっていきます。
この辺りは洗浄のキホンが理解できていないとできないところですから、nano+の経験が1年くらいある方向けです。



 

自分自身が作業する時に・・・

当分UAフィニッシュLを塗っていない気がします。
被膜ができている現場が増えた今、もう塗る気はほとんどありません。
例えば1年に1回塗って管理するのなら、簡単な洗浄だけで年2回作業した方が被膜も良い状態が維持しやすく、日常管理もしやすいですし、洗浄する際も精神的にラクなので、可能な限り光沢復元洗浄で塗らずに引っ張っていきます。
UAフィニッシュLが残っていれば、多機能還元水250倍か500倍で洗うだけで維持管理はできてしまいます。

作業的には洗浄機やポリッシャーによるダブルスクラブ。
日常清掃で洗浄機をかける現場では・・・
と考えると定期清掃は要らないのかなと思ってしまいます。
2019年08月09日 20:35

洗浄液を濃くせず減膜量を増やす

減膜量を増やしたいと思った時に洗浄液を濃くする方は多いでしょう。
しかし洗浄液が濃くなると、作業性が落ちてしまいます。
nano+の強みは洗浄液が薄いこと。
薄い=水が多いので扱いやすく作業性が良いのです。
いわゆるこれも一般的に「評価されない項目」ですね。

減膜量を増やすのに一番手っ取り早い方法は、US SPPパッドの新品を使うこと。
下手に洗浄液を濃くするよりはるかに減膜できます。
しかしそれだと表面が荒れてしまうので1層塗布で作業を終わることができません。



 

考えるべきはトータルの作業工程

nano+洗浄液は500倍希釈だとリンス不要ですが、250倍にするとリンス作業が発生します。
リンス作業として、水を塗って洗って回収するということは、同じ面積を2回作業するということ。
トータルの作業時間が伸びています。
nano+の洗浄液は500倍ならリンスが不要です。
なので、500倍希釈を変えずトータル時間をあまり変えずにどうやってワックスを大幅に減膜できるかを考える必要があります。



 

その結論は2回洗い

2回洗ったら手間がかかるじゃん!と言われそうですが、洗剤塗布→洗浄→回収を2回するのではありません。
洗剤塗布→洗浄→5〜10分放置→洗浄→回収と、洗浄した後に5〜10分程度放置して、さらに下の被膜を反応させてそれを剥がすのです。
洗浄液に余裕があるからできる技で、これなら大した手間はかけることなく、減膜量を増やすことが可能です。



 

一般的な洗剤でこれをやると

洗浄液が飽和が進み、ワックスが洗浄液にうまく溶けて行かず、パッドが目詰まりする状態が起こります。
洗剤が濃いということは、相対的に水が少ないということになります。
洗っても洗っても反応したワックスが剥がれてこず、残ってしまう状態になるのですね。
また洗浄液の乾燥も進みやすく、ワックスを溶かしてしまっているので、洗浄液の量によるばらつきや乾燥から洗いムラができてしまい、うまく仕上げるのは難しくなります。
いちいち水を塗ってモップで伸ばして再度反応して洗うのがセオリーですが、そんな面倒なことはできません。



 

作業のポイントは

ポリッシャーや洗浄機から水を多めに出しながら洗浄すること。
乾燥させないように水を足しながら洗っていくと綺麗に仕上がります。
さらに減膜量を増やす方法として、1回目の洗浄はUS SPPパッドの新品を使って、2回目は使い古しを使ってと、パッド交換のひと手間かけて使い分けることで減膜量を増やしながら、表面を平滑に仕上げることもできます。
あと洗浄の方程式にもありますが、何回擦ったかというのも重要な要素。
新品のUS SPPパッドならポリッシャーや洗浄機をゆっくり回せばそれだけたくさん減膜できます。

とはいえ、自分自身で現場作業を行うのであれば使い分けも良いかもしれません。
しかしこれを広く展開していく場合には、なかなか現場の判断でこれをするのは難しいもの。
なので定期清掃であればある程度割り切って、何月に新品のUS SPPパッドを使い、その時はUAフィニッシュLを2層塗ると決めることで現場の均質化が可能になるのです。
年2回程度新品のパッドを入れることで、剥離清掃なしの仕様で広く展開しても、技術による差を考えず剥離が不要な状態で管理することは可能です。
2019年08月07日 14:00

角砂糖と粉砂糖

セミナーの時に必ずするこの話



 
「角砂糖と粉砂糖のどちらが早く水に溶けるでしょうか?」




「粉砂糖の方が早く溶けるよ!」と回答頂きます。
しかしなぜ粉砂糖の方が早く溶けるんですか?と質問すると、????
なかなかその理由を考える方はいらっしゃらないようです。
なぜ粉砂糖の方が早く溶けるかというと



 
「表面積が広いから」



つまり水に対する接触面積が広いからなんですね。
汚れもワックスも大きな角砂糖なのです。
洗浄液に対して溶けにくいので、粉砂糖に変えてやらねればなりません。
いわゆるそれが洗浄の方程式で言うところのアジテーションなんですね。
それがワックスの床であればUS SPPパッドは絶妙に細かく破砕してくれます。
ワックスも大きな角砂糖と一緒で、特に平滑になったワックス被膜は、洗浄液との接触面積は小さいのです。
だからワックスを剥がそうと思っても効率よく剥がせないのです。
傷が入るとその部分だけ表面積が増えますので、洗浄液が増えてワックスがより多く減膜します。
歩行による傷でワックスがなくなるのではなく、洗うことによってワックスがなくなっているのですね。
(正しく密着していない状況では歩行でなくなっていることもあります。)
減膜量を増やしたい場合や、均等に減膜させたい場合は、US SPPパッドを洗浄機に取り付け、1パス洗浄機を押して予備洗浄ワックス表面の傷を整えてやることで減膜量を均一に近い状態に持っていけます。

逆に隅などの人が歩かないところは減膜されにくく、スプラッシュホルダーで頑張って擦っても1㎡あたりの擦っている回数と単位荷重が足りないので効果的な減膜は見込めません。
なので、ポリッシャーの当たらないところはワックスを塗らないのが一番です。
塗る場合は薄めに塗りましょう。
うちの現場ではスーパーでも什器から10cmは開けて塗っています。




 

溶け込むスピード

人間がご飯を食べる時に食べ始めはどんどん食べれますけど、お腹が満たされてくると食べるスピードが落ちますね。
洗浄液や空気も一緒です。
洗浄液も汚れやワックスが溶け込んでいき、それが進むにつれて溶け込むスピードは落ちていきます。
ダスターをかけていない場合は論外で、土砂や埃が先に溶け込むので汚れもワックスもなかなか溶け込んでいってくれないのです。つまり汚れもワックスも取れる状態になっていながら除去できないのです。

洗浄液は水と洗剤で構成されているので、洗剤が濃いと、人間でいえば牛丼の並盛りを一杯食べてから寿司屋へ行く(私がよく食べるのでうちの実家ではそんな感じでした)ようなもので、そもそも汚れもワックスも溶け込みにくく、溶け込むスピードも遅いのです。
なので反応しても除去しきれなかったり、パッドが詰まったり。
nano+の洗浄液は希釈液が薄いので簡単に早く汚れやワックスが溶け込んでいき、容量にも余力があるので洗浄液がドロドロにならないのです。



 

空気も一緒です。

1㎥(1m×1m×1m)に含むことのできる水分量は気温によって決まっています。
小学生の理科の時間にやった「飽和水蒸気量」というやつですね。
そして吸い込む余力がなくなっていくに従って吸い込むスピードが落ちていく
→つまりワックスが乾燥しにくくなるんですね。
洗浄作業中に湿度はどんどん上がります。
その上った湿度を落としてからワックスを塗らないと、ワックスはなかなか乾きません。
そしてなかなか乾かないからと送風機をガンガン当ててしまい、正しい被膜ができず維持できないと言うのはよくある話。
1時間程度乾燥しないコーティングならまだしも、すぐに乾いてしまうワックスで送風機を使うことは特殊な状況を除いては不要なのです。
特にUAフィニッシュLは乾燥が早いので、乾燥しやすい現場ではレベリング前に乾かないよう、逆に注意することが必要です。
エアコンの風が直接当たると乾燥が早いので、風を上向きにしておいた方がいいですね。



 

ワックスを剥離する場合

洗浄機にハイプロパッドをつけて1パス洗浄してから剥離剤をまいてくださいと先日コラムにも記載しましたが、ワックスの表面積を増やすという作業をしてから剥離剤をまくことで、角砂糖状態のワックスを粉砂糖にしてより短時間で反応して溶け込ませ剥離ができます。
剥離剤の使用量も少なくできますから、ゆ〜っくり洗浄機を押して物理的にワックスを破砕して容積を減らし、表面積をしっかり増やしてから作業しましょう。
剥離剤を2回まいて作業するのと、洗浄機1パスで削り倒してから1回の剥離作業とどちらが楽かは考えるまでもありません。



 

カーペットだと

アップライトをかけずにポッド型の掃除機をかけてから洗う人もいますが、土砂埃が除去しきれず間違いなく汚れは取りきれません。
アップライトを丁寧にかけて土砂埃を取りきることがカーペット洗浄成功の秘訣です。
ドライの汚れはアップライトで!という基本は誰もが知っていても、実際に現場ではそういう扱いをされていないのはあるあるですね。
そして蓄積した汚れも角砂糖のままでは溶けにくいので落としきれない。
なのでアジテーションして粉砂糖にして水に溶かし回収する必要があるのです。
先般アップした墨汁のようなカーペットの黒い洗浄汚水もしっかりとそういう作業ができているからあそこまで汚れが溶け込んでいるのですね。

 
2019年08月06日 13:36

カーペット管理

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こちらの写真、先日カーペットのリセット洗浄を行った時の写真。
インスタのストーリーズを見たお客様からも綺麗になるものですね〜とメールを頂きましたが、綺麗にするのはさほど難しいことではありません。
重要なのはこの後汚れにくくなって、定期清掃のスパンが伸ばせたり、定期清掃が楽になったりとコストが下がっていくということ。



 

右側の汚水の写真

この日は1日で2現場やったのですが、右上は1現場目、右下は2現場目です。
右上はペール缶の底に3センチぐらい汚水を入れたもの。
墨汁のような濃さ。
ここまで汚れを洗浄液に溶け込ませることは一般的な洗浄液ではおそらく無理で、見たことがありません。
※ペール缶の上まで汚水を入れればこのように見えますが、3センチでこれは出せません。
ワックス床でも洗浄液がドロドロにならないのはこれと一緒で、剥離剤を使う時に100倍で添加するのもこれと同じ理屈です。

右下はタンクに入っていますが、泡がいっぱいですね。
多機能還元水500倍と重曹0.5%で洗っているのになぜ泡がと思うかもしれませんが、これはカーペットに残留した洗剤です。
重曹はシミ抜き効果を上げる為に添加しています。
油汚れの多い現場でも効果的です。
以前は5年程度コロイドの還元洗剤を使っておりましたが、どんどん汚れが取れなくなり、希釈も濃くなりどんどん残留し、恐ろしい速度で汚れていった現場です。
残留した洗剤と汚れが酸化して固着し取れにくくなっていました。
一般的な還元洗剤と多機能還元水の還元の仕組みと効果は違いますので、最終的に酸化して取れにくくなってしまいます。
多機能還元水で酸化し固着した洗剤分と汚れを還元して取れやすい状態に戻して洗浄して回収しています。
これまでは固着したものが取りきれないので、多機能還元水を噴霧して白パッドでメンテナンスという形にしていましたが、ようやく除去できそうな見込みがたったのでリセット洗浄です。
エクストラクターの中にも多機能還元水1000倍希釈を入れてカーペットに多機能還元水を残留させることで乾燥過程でのシミ抜き効果を上げることが可能です。



 

汚れの落ちる仕組み

近日中にコラムにアップしますが、どんな汚れであれ、細かく破砕して洗浄液中に溶け込ませるというのはカーペットでも変わりません。
そしてそれには、アップライトで極力土砂や埃を除去した後、汚れの量に見合った洗浄液の量が必要なのです。

1Lの決まった水温の水に溶けすことのできる固形物の量は決まっています。
だからワックス床ではトレールモップでウェットダスターをかけて洗浄液をまきます。
カーペットではそれをアップライト(テナントV-SMU36)行ってドライで取れる汚れはドライで除去します。
それをしなかった場合、洗浄液の中に汚れの全てが入って行かず落ちきらないのです。
そして汚れに見合った洗浄液、つまり、

 
汚れを取るきっかけになる洗剤と回収する水


が必要なのです。
洗浄液が↑であることを正く認識しなければなりません。
汚れの量に見合った洗剤と水の量がなければどちらが欠けても落とせないのです。

なので、ひどく汚れたカーペットを洗浄する場合は白パッドで表面を洗う時に比べてかなりベタベタに洗浄液をまきます。
実際にひどい場所は、カーペットの表面に洗浄液が浮いてくるぐらいまいています。
そしてエクストラクターをゆっくりかけます。
半分ずつずらしてかけながら、ひどい部分は2回かけています。
エクストラクターの幅は全面洗えるわけではないということと、1回洗っても100%回収できるわけではありません。
そして黒い汚水が残って乾燥するとカーペットは黒く染まります。
なのでリンスの意味も込めて半分ずらして2回洗いするのですね。
ゆっくりかけることで大量の水を吹いて回収しますから、リンス率は上がります。
早くマシンを動かすと1㎡あたりで使う水の量は少なくなり、リンス率は落ちて黒い汚水が残りやすくなります。



 

本来カーペット洗浄は手間がかかる

きちんとした作業をすると手間がかかりますから、リセット洗浄は単価を高く取らないといけないですし、リセット洗浄を行わないように管理して、作業コストを下げていく必要があります。
汚してしまってからでは遅いのですね。
リセット洗浄は下まで洗浄液を打ち込むので、乾燥過程で黒い汚水を下から吸い上げ、カーペットは黒く染まるリスクがあります。
乾燥後を見ずに帰るので、これでクレームになることは多いのです。
浮き上がりが起こっても、多機能還元水は乾燥過程でシミ抜き効果があるので、ある程度はそのクレーム防止が可能です。


写真のエクストラクターはテナント1200なので、リンスの水を噴射→ブラシで擦る→回収という工程を一台でやってくれます。
このマシン小型ですが軽くて持ち運びに優れ、100Vながら吸い口の幅が狭いので高い回収率が出せるのが魅力。
幅が広くなるとその分負圧が分散されますので、回収率は落ちてしまいます。
机の下まで全て入りきらないのだけが問題ですが。。。
ちなみにバキュームするホースも改造してあり、下半分は高剛性のバキュームホースで回収率をさらに高めています。
1本全て交換すると蓋が閉まらないので、上半分は純正のホースをいかしています。
ゆっくりかけることで、水をたくさん使い、たくさんブラシで擦り、たくさんの汚水が回収できます。
昔、いわゆる髙いじゅうたんの洗浄(銀行の頭取室とか)しかしない人の話を聞いたことがありますが、「単純にPタイルに比べ表面積と汚れの量が多いわけだから、それに見合った分だけ手をかけてやれば綺麗にできる」と。
それを理解せずに作業するからタイルカーペットでさえ綺麗にできない。という話でした。
なのでアップライト1つとっても丁寧に時間をかけてやるべきで、一般的に現場で使っているのを見るぐらいの速さでかけていては回収できるものも回収できないのですね。
特に入り口周りなどの汚れのひどい場所は本当にゆっくりかけます。
汚れがそうでもない場所はスピードを上げて全体的なバランスを取っています。



 

乾燥過程で汚さないことの重要性

これだけ水を使ってきっちり回収したとしても、洗浄後カーペットは24時間程度乾燥しません。
乾燥する前に人が歩くと土砂が持ち込まれ、乾燥していないカーペットの水分が黒い汚水となり、カーペットは黒く染まってしまいます。
今回の現場はお客様に事情を説明してエアコンをかけっぱなしにして帰っても良いという承認を取ってエアコンをつけて帰っているので、翌日には乾燥していますが、ショッピングセンターなんかだと作業開始が23時、作業終了が3時、開店9時ぐらいでしょうか。
乾燥前に多くのお客様が来店されます。
そうするとしっかり頑張って洗っても、汚れていくスピードの方が早いので、頑張れば頑張った分だけ汚れていくのです。
そして汚れがひどいから濃い希釈の洗剤を使うようになり、洗剤の残留が増えてさらに汚れるという悪循環に。

そういった問題を解決する為に、多機能還元水を噴霧して白パッドで洗浄して終了という手法が主流となっています。
テナントのR3や1610のReadySpaceのように表面だけを洗うマシンを当初より推奨してきたのもそういった理由からでした。
最終的にローラー自体の洗浄力がないことから、ローラーにマイクロファイバーをつけるという方法でメンテナンスに対する結論を出しました。
汚れの絶対量はエクストラクションのように取れなくても、乾燥が早く、汚れにくいので、汚れる量に対して汚れを取る量の方が多く、管理として成立するのです。
清掃という概念であれば、やった時だけ綺麗であればいいのですが、メンテナンスという概念では作業後のことも考えなければなりません。
実際に日常管理をしているとその差はよく分かりますし、定期清掃においてもバランスの崩れた現場を継続していくのは難しいのです。
だからこそ汚さない管理というのは重要なのです。
2019年08月05日 14:08

不純物が残らないと

ガラス清掃
HPに出しております↑の写真。
多機能還元水とnano+クリーナーの1000倍希釈でガラス清掃した写真。
(多機能還元水だけだとスクイジーが動きません)
建物の内側の暗い側から撮影していますので、普通は自分の姿が反射します。
なぜ反射しないかというと不純物の残りがほとんどないからですね。

そしてここから時間が経過して起こることは・・・


 
「汚れにくい!」


汚れにくいので、定期清掃の周期を伸ばしたり、同じ周期で定期清掃をやっても短い時間で作業を終わることができます。
日常的に清掃が行われているところではもっと差が出ます。


不純物とは界面活性剤(洗剤)のことですね。




 

汚れが残らないのは

多機能還元水は汚れの種類を問わないから。
ガラスでは水垢、排ガス、埃、土砂など、様々な汚れが付着しています。
一般的なガラス清掃で使用される洗剤は、中性もしくはアルカリ性ですね。
例えばそれで水垢が落ちるでしょうか?
落ちないので水垢は蓄積していきますね。
もちろんガラス透明感は落ちていきます。



 

洗剤分が残らないから

洗剤が残らないから汚れにくいのです。
界面活性剤が残渣しているから自分の姿が反射するのです。
そして汚れにくいのです。
汚れにくいと言われているコロイド洗剤であってもこれは同じことです。
汚れにくいという定義が、一般的な洗剤に比べて汚れにくいというだけなので。

これを床に置き換えると




 

ワックス床では

日常の洗浄機がけでも汚水は100%回収できません。
洗剤分が残渣すると、ガラスのような立面に比べて床面では汚れの絶対量が多いですからその汚れ方には大きな差が出ます。
一般的なワックスだとその汚れがワックスに侵食して黒ずんでしまいます。
そうすると定期清掃でなかなかその入り込んだ汚れが取れず洗浄液が濃くなり残渣が多くなり、リンス性が悪くなり、結果的にワックスを塗った時にワックスの密着率が落ちてしまいます。
密着率の低下は耐久性に直結します。
定期清掃では界面活性剤の残渣は大きな問題です。
それを多機能還元水とnano+クリーナーは500倍の洗浄液で残渣を減らすことができるので、リンス作業をしてなくてもワックスの密着への悪影響が出にくくなります。
結果誰がやってもnano+を使えば耐久性が上がる仕組みになっています。



 

カーペット洗浄でも

洗剤分の残渣は大きな影響を与えます。
洗剤分の残渣していないカーペットは本当に汚れにくいのです。
新品のカーペットはアップライトだけで綺麗にできますね。
結局自分たちで汚れやすい状態を作ってしまっているのです。
だからこそ洗剤を使わない管理は重要です。
アルカリ電解水も洗剤よりはいいですが、カーペットの油分が過剰に抜けてしまいます。
アルカリ電解水は安全!なんてことを言う人もいますが、半日ぐらい素手で作業していたら手の油分は抜けてしまいます。
多機能還元水はお風呂のお湯の水質改善でも使え、人肌にも優しいですから、カーペットに対しても優しくカーペットの油分を過剰に抜きません。
カーペットの油分が抜けるとパサパサになり、人間がハンドクリームでそれを補うように、汚れでそれを補うのです。
つまり汚れやすくなるのですね。




 

nano+のコンセプトの1つ

汚れにくくして、清掃周期を伸ばしたり、清掃時間を短縮することで、清掃にかかるコストを下げること。
汚れの付着量と除去量のコントロールです。
汚れやすい状況を作ってしまうと、綺麗にするのも大変ですし、綺麗にしてもすぐに汚れてしまいます。
そこまで計算して現場を作るのは一般的には不可能です。
その為にnano+のような清掃システムはあるのです。
それぞれで研究されるのも良いでしょう。
しかしそれにはベースとなる知識や技術も必要。
そして様々な現場で管理して検証もしていかなければなりません。
それは莫大なコストです。
正しい理論に基づき、自分自身の現場を、品質を維持したまま楽にしてコストを下げる為に研究をしていますので、そいのまま使って頂ければその時間を短縮できるのです。
2019年08月04日 16:01

コストダウンは現場だけではなく

スクリーンショット 2019-07-31 17.05.00

↑のスクリーンショットは7月31日の夜のもの。
7月分の給与計算が終わって会計の入力と給与明細をメールで配布するのが終わっています。
7月31日で締めて8月支給の処理が7月31日に済んでいるのです。
この処理をするのにわずか1分未満。
内容を確認して1クリック。
会計ソフトfreeeの日々の改良によって、本当に便利な時代になりました。
月末の入金の処理も結構な件数があっても10分かからずです。




通常だとタイムカード回収・給与計算・会計入力・給与明細配布・次月のタイムカード配布ということをしなければなりません。
しかし会計ソフトと連動したアプリで処理すると有給管理までスマホでできてしまうのです。
ITに敏感な会社は既に取り入れられているかもしれませんが、このコストダウン素晴らしいですよね。
日常清掃の現場を多く持っている会社では大変なコストダウンです。
銀行についてもそうです。ネット銀行が当たり前の世の中でも窓口振込をされている会社も。。。
ネット銀行なら24時間どこでもできるので、窓口に並ぶ必要もないのですし、振込手数料も安いのです。
当社の請求書の着締め切りは翌5日。
6日には月末の振込予約は終わります。
月末にバタバタしなくていいですから、精神的に楽ですね。

そして5日の夜には試算表も確定するので、早い判断と戦略が立てられます。

コストダウンというと現場でのコストダウンのことを考える方がほとんどだと思います。
しかしバックヤードオフィスのコストダウンもかなり大きいのです。





 

コストダウンはコントロールできる!

私の経営の師匠の口癖ですが、「売上はコントロールできないけど、経費はコントロールできる!」
そして一般的な販売管理費もそうですが、調達金利のコントロールや実効税率のコントロールも実はできるのです。
そうなってくると税引後利益率が高くなりますので、手元に残るお金が多くいなる分余裕ができ、効率よく仕事ができます。
昔から利益率が低いと言われている業種の某上場企業の決算書にある当期純利益ですが、3年前の数字のいい時で2%、直近では1%未満。
確かに売上はすごいですが、2%で計算しても、売上100万円に対して2万円しか残らないということです。
業種によってもこれは大きく違いますが、もはやひどいですよね。
これが10%だとどうでしょう?
100万円に対して10万円残ります。なんと5倍の効率。
つまり売上1/5でもいいということになります。
メンテナンス業においては、売上と人数がリンクしますし、同じ人数で2万円を分けるのと、5万円を分けるのでは、1人あたりの生産性は大きく違いますね。
売上が少なくても会社を維持できるようになれば、人数もそうですが、機械や車などの設備も少なく済み、さらに利益率は上がっていきます。
nano+を使ってコスト削減した上に、現場でさらに10%の削減をするのはなかなか大変なことです。
しかし販売管理費を10%下げることはさほど大変なことではありません。




 

重要視されない販売管理費

作業原価を下げるのはnano+を使えば下がっていきます。
しかし販売管理費は、正直なるようにしかならないという感覚だと思います。
販売管理費を下げるには、IT化していったり、税務・会計・財務を詰めていくしかありません。
特に人数が要らない、手間がかからないシンプルな仕組みにするしかありません。
お金のことは税理士に任せているからという経営者は多いですが、税理士さんは税務のプロですが、メンテナンス業の税務のプロという訳ではないのです。
そしてそれぞれの会社の詳細なことまで理解できている訳ではありません。
もちろん税務の専門ですから会計のことは専門ではありませんし。
なので経営者が勉強していくのは重要なことなんですね。
なかなか本業でないし、あまり数字は得意ではないからと億劫になりがちですが、結果的に利益率が上がっていきますので、現場の技術的なことを知るのと同じように知っていく必要があるのです。
自分の会社のプロは自分自身でなければなりません。

現場をこなしていくのももちろん仕事です。
しかし経営者は、経営者としてのそういった仕事もバランスよくこなしていかなければ、たくさん売上をあげてもザルの間から水が抜けて落ちていくような状態では、いくら売上をあげていってもしんどいだけ。
だからこそ経営者としての勉強をしていかなければならないのです。

ご興味のある方は、私が参加している経営の勉強会もご紹介させて頂きますのでお声がけ下さい。
メンバーの中には上場を目指す会社も数社。
非常に中身の濃い勉強会が毎月東京・名古屋・大阪で開催されていて、参加することができます。
2019年08月02日 12:53