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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

人件費9割の世界だからこそ②

前回からの続きです。

会社の規模や細かい経費は無視して、ざっくりと人件費9割と資材費1割と言われます。
資材費1割を頑張って1割削減しても全体の1%でしかありません。
人件費9割を1割削減したら9%になります。
当たり前じゃないかと言われそうですが、人件費は削減できないからとワックスを安いものに変えるなんて話はよくある話で良い結果にはなりません。
資材費もそうですが、人件費も含め、単価の削減は品質低下です。


ナノプラスを使ってしっかり利益を出されている方から言わせればUAコーティングは3倍の値段でも良いという方もいらっしゃいます。
ケミカルそのものの単価として見ているのではなく、それを使って現場の利益が大きく増えるという結果に対しての発言ですね。
業界にはいろんなメーカーのいろんな製品があります。
しかしそれを使って現場がどうなって利益がどうなるのかという具体的なことは書かれていませんね。
ナノプラスと他のメーカーの大きな違いはそこにあります。


人件費を削減する会社は働く人の給与や外注費を削減しようとします。
そんなことをしてもろくなことになりません。
人で9割な訳ですからその人の教育に時間とお金をかけなければいけないことは明白なのにこの業界はなぜかそこから下げていきます。
ナノプラスでは年間回数の削減と単価アップで年間金額を下げることをテーマにしてここまできました。
それを行うには汚れない床、耐久性の高い被膜管理が大前提です。
誰でもできるものとはいえ、最低限の教育もなしにできるわけではありません。
すこし学べば3人でやっていた仕事が2人仕事に変わり、単価が上がればそんなに頑張って件数もこなさなくてよく、回数が減ったところに同じような仕事を入れれば全体の単価アップが簡単に達成できるのになぜかこの業界の人たちは人を育てようとしませんね。
人件費が9割ということはそれだけ人の依存度が高いのですから、裏を返せば人が伸びれば企業も伸びるのです。
人を減らして単価を上げればそれだけ会社も働く人の収入も増えていきます。
そうでなければ持続可能とは思えません。



続きは次回へ
2024年06月17日 00:00

人件費9割の世界だからこそ①

この業界は人件費9割と言われ、人件費だからこそコストの削減は難しいなんて言われます。
でもこれは言い方を変えれば、人件費の削減さえできてしまえば利益を出しやすいとも言えます。
逆に資材費のコストが9割だったとしましょう。
コストの削減なんて誤差程度しかできませんし、資材費のコスト削減=品質の低下となります。


うちの会社でも毎年4月に昇給しますが、最低賃金上昇分の%は全員昇給になります。
管理物件のお客さんにもそれだけは譲れないので毎年見積に記載します。
(このように理由をかけばすんなり通ります)
それに加えて年間の平均で作業時間を短縮した人はさらに昇給があります。
時給だと作業時間を短縮すると減給になりますからある程度あげてあげないとかわいそうですからね。
しかしこの業界というか日本の企業のほとんどは早く終わったのに時間までに帰れない、遅い人の作業を手伝わされるなんていう理不尽なことがまかり通っていて、みんな頑張って仕事をしなくなってしまっています。


うちの現場でも昔高齢のスタッフが6時間くらいかけてやっていたのを今働いてくれているスタッフは一昨年は平均4時間、昨年は3.5時間まで詰めてきました。
無駄な作業を減らして本当に立派な数字です。
現場のクオリティもまったく下げず、むしろ高すぎるくらいです。
狭く歩行密度の高い専門学校の通路をウェットダスターだけで1年維持してしまうのですから大したものです。
教育やコミュニケーション、時間の短縮する仕組みを発見するのが仕事だという共通認識によって成り立っていると思います。


続きは次回へ
2024年06月13日 00:00

ヤマト運輸 置き配についての当社の対応について

ペール缶ダンボール
本日6月10日からヤマト運輸がクロネコメンバーズ会員限定で置き配などが対応開始となり、中には置き配をご希望されるお客様もいらっしゃると思います。

置き配は出荷元の当社で指定できず、お客様の方でクロネコメンバーズから受け取り方法を指定するというものです。
当社から出荷する製品については受け取り方法が選択いただけます。

ここでご注意いただきたい点として、

通常通り会社や自宅で受け取られない場合は、置き配やコンビニ払いではなくヤマト運輸の営業所での受け取りを推奨いたします。


それ以外のコンビニ受取や置き配などの場合は荷物に異常があった場合には、原因が当社でもヤマト運輸にもない為、補償対象外となり責任を負えない状況になってしまいます。
特にダンボールに入っていない18Lペール缶では、中身が凍った、ペール缶が膨張したということがあってケミカルとして使用不可能になった場合にも製造上や運送上の問題でなく、配達後の保管状況の問題となります。
とはいえ、それでも置き配を希望という方もいらっしゃると思いますので、可能な限りの対策としてペール缶用のダンボールを設定しました。
夏と冬については、置き配をご希望の方は今回BASEに設定した18Lペール缶用ダンボールを数量分ご購入をお願いいいたします。
こちらからご確認いただけます。
※こちらのダンボールに入れて何かあった場合も当社もヤマト運輸も責任は負えません。



これまで北海道の一部地域で寒い時期にペール缶をダンボールに入れて中身が凍らないように対応させていただいておりました。
昨今では極端に寒い日や暑い日があり、真夏の炎天下の直射日光のところに置き配したペール缶が膨張したということもあります。
また置き配で日陰においてくれれば良いからというご要望もいただくのですが、時間帯によっては日の向きが変わり日が当たってしまったりして基本的には置き配は推奨しておりません。
いつも言いますようにケミカルは生ものです。



夏:直射日光により中身の温度が上がります。
  周りの気温が高くても直射日光でなければ極端な温度上昇を抑えられますのでダンボールで梱包することで対策できます。
  車に乗せておくケミカルも同様に直射日光の当たらないようタオルなどでカバーしてください。

冬:ペール缶は中身の入っている部分がすこし浮くよう作られているものの地面にペール缶がついている状態だと凍りやすくなります。
  外部の冷気を直接触れさせないようにすると共に、ダンボールの底に緩衝材を入れ、そこを上げて地面から話すことで凍りにくくいたします。
  倉庫で保管する場合も棚などに乗せることで対策が可能です。



北海道でも寒い地域ではケミカル類を保管するのに冷蔵庫を使うという話を聞いたこともあります。
暖房のない倉庫より冷蔵庫の方が安定した温度なのだそうです。



皆様ご周知のほど、よろしくお願いいたします。
2024年06月10日 00:00

ナノプラスセミナー追加のお知らせ(6/12,21)

急遽日程が取れましたので、セミナー日程のご案内です。
大人数のセミナーではなく、1社のみ(4名様まで)のセミナーになり、参加される方の課題に合わせたオーダーメイドのセミナーとさせて頂きます。
導入前の方も申し込み頂けます。
尚、ナノプラス導入後3ヶ月以上経過されている方につきましては、実務的な経営の効率化などのご相談もセミナーで対応させて頂きます。
セミナー費用は無料です。



○6月12日(水)
1000〜1200 東京(日本橋)・名古屋(名駅)・大阪(梅田)
※いずれか先着1枠となります。
申し込み状況によっては午後にご案内することもあります。


◯6月21日(金)
①1000〜1200名古屋(名駅)・1300〜1500大阪(梅田)
※いずれか先着1枠

②1530〜1730大阪(梅田)




 
また以下の点、お願いいたします。
他日程、他エリア、オンラインでのセミナーもご相談に応じておりますので、こちらよりご連絡ください。


・先着順とさせて頂きます。
・ご参加の方は必ずHPを一読の上、お申し込みください。
・セミナー内容は参加される方の課題により決定しますので、セミナー参加への目的を明確にお願いいたします。


上記以外のエリアにつきましては、ご依頼を頂いてから別途日程を調整させて頂きます。
いずれもご希望の方はこちらから申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
2024年06月06日 14:44

組織品質と独自性の話③

前回からの続きです。


5月は組織品質の話をしましたが、前回の話がまさに組織品質なんですよ。
頭の良い人ほど組織品質や人に頼らない仕組みをちゃんと組み立てていきます。
その方が規模拡大もしやすいですから。
自分は一人でやっているからそんなものは必要なく独自性を出していくんだなんて人が多い業界ですが、最初は確かにそう思うのですがずっとやっていると疲れてくるのです。
そして楽で安全でリスクのないものがどれだけ精神的に楽なのかがわかります。
どんな人でも人間ですから、廃業するまでずっと自分が先頭を切って作業するわけではなく、どこかの時点で誰かに任せる必要が出ます。
その時に誰でも任せやすいものは本当に楽なんです。


独自性は現場ではなく経営や営業で出せば良いのです。
現場の独自性、特にワックスの光沢がどうのこうのは大多数のお客さんから見ればどうでもいいことです。
昔は光沢復元洗浄をしてワックス2層で光沢度98なんてこともやっていましたが、綺麗にしすぎるともうすこし光沢は抑えていいから単価を下げてくれというご意見をいただいてきました。
1週間しか持たない光沢度98よりある程度の光沢で年間を通じてずっと同じ美観という方が1日あたりの単価で見てもはるかに価値があり、お客さんの年間予算の中で年回数を調整し実現することの方が喜ばれますね。
↑これが営業の差別化です。


カーペットからハードフロアに出た時の足跡の話をしましたが、それとは逆の話ですごい利益を出すアイデアの話です。
東京都内のオフィスビルでは通路はカーペット、トイレやキッチンは長尺シートという建物が多く存在し、カーペットを通らないとハードフロアの作業に出入りできないということがよくあります。
実はここでUAコーティングが大活躍で、一度UAコーティングを塗ってあとはもうダスターしかいしないというやり方で大きな利益を出すことが可能です。
面積は少ないのに移動にかなり氣を遣いますし、道具の移動も大変です。
そもそもダスターだけなら足跡のことなんて考える必要もありませんからね。
フロアの入り口がカーペットでハードフロアに来るまでに土砂はほとんど落ちてしまいますから、UAコーティングが痛むはずがありません。
人の歩くところでも十分に耐久性があるUAコーティングですからビルが無くなるまでずっとそのままだと言われるユーザーさんもいらっしゃいます。
↑これは業務管理の差別化ですね。


どんな床管理を行うにしてもそれはあくまで全体の武器の一つであり、現場を綺麗にして喜んでもらうのは大前提で、それをどう活かして営業するかが大切なのです。
2024年06月06日 00:00

組織品質と独自性の話②

前回からの続きです。

油汚れが多い場合、重曹をお湯で解いて多機能還元水に添加しますし、希釈する水はナノバブルアダプターをつけてナノバブル水を使います。
それでショッピングモールのカーペットもメンテナンスできるのですから、それで綺麗に落とせないということは、噴霧量や反応時間など洗浄の方程式を理解して作業できていないと言えるかもしれません。
アルカリ電解水も今はph12台のものが100円均一で販売されていますが、精製する機械を」購入された会社も多いと思います。
アルカリ電解水は安全だという触れ込みも多いですが、素手で触るものではありませんから、安全とは言えないと思います。
あくまでアルカリ洗剤に比べて安全というのが正しい日本語です。
重曹でどうしても落とせなければアルカリ電解水を100倍くらいで添加するというように、素材に対して影響が少ないものから使う方が素材に対して優しくリスクを抑えることができます。
落とせば良いのだから強い洗剤こそ正義!なんてことはないのです。


素材の変質はその素材の持つphやORP(酸化還元電位)の大幅な変化によって許容範囲を超えてしまうから起こります。
多機能還元水の場合は、それらを大きく変動させずに汚れを落とすからリスクが少ないのです。
アルカリ電解水の場合はかなりphも高くなりますから20倍や40倍で使っていると大変で、カーペットが痛むのは当然のことです。
カーペットで例えましたが、他の建材でも同様のことが言えるのです。
多機能還元水を使ったいればリノリウムやラバータイルなどを知らずに洗ってしまっても事故はおきないのですから、そもそもの話でそういったものだけで現場を組み立てていく必要があります。
多機能還元水しかなければそこでリスクのある洗剤の選択はできません。


続きは次回へ。
2024年06月03日 00:00

組織品質と独自性の話①

前回まで組織品質の話をしてきました。
今回はそれに関連した話を行っていきます。
今回はカーペットメンテナンスの話から入ります。


ナノプラスでは多機能還元水でカーペットを洗浄しますが、これは多くの人があまり着目していない結構大きなポイントになるところです。
先日カーペット洗浄のことで相談いただきました。
現在アルカリ電解水で洗っているけど思うように汚れが落ちない。
希釈を濃くするとカーペットがパサパサになる。
そういったことでお困りとのことでした。
パサパサになったカーペットは油分を汚れで補おうとしますから余計に汚れやすくなります。
またアルカリ電解水では落とせる汚れの種類も限定されてしまいますね。


ナノプラスにおいても汚れの落ちが悪かった場合に多機能還元水の希釈を500倍から250倍に濃くするのではなく、なぜかnano+クリーナーを使われる方がいらっしゃいます。
これは間違えた方法です。
ワックスが反応してしまう洗浄液を使うとハードフロアに出た時に足跡になる可能性があります。
それは自分自身が注意していても、エクストラクションした場合は完全乾燥まで24時間以上かかりますからその建物を使う方が足跡をつけてしまいますし、洗剤の種類によってはワックスが反応して滑ってしまうこともあるのです。
ですからカーペットで使用する洗浄液はワックスに反応しない洗浄液で組み立てる必要があるのです。


ちなみにカーペットに残留した洗剤分は多機能還元水250倍で抜け始めます。
エクストラクターの中にも多機能還元水1000倍希釈を入れておくとより回収率が上がります。
多機能還元水はカーペットに残留させても問題ないからこそできる回収率の高いエクストラクションといえます。
ただの水道水でエクストラクションをするのとでは回収率が変わります。
いつも書くようにどれだけ汚れを落としても結局はどれだけ回収できるかです。
特にカーペットの場合は繊維が水分を含む為、ハードフロアに比べ元々の回収率が低い傾向にありますから大きなポイントとなるところです。


続きは次回へ。
2024年05月30日 00:00

組織品質が企業の力②

前回からの続きです。


そこで今回のテーマに戻ってくるのですが、我々の業界は個人の能力に依存した品質であり利益率です。
ただそれではいけないということになりますね。
つまりは組織としての品質ということが求められるのです。
ヒューマンエラーをなくすには人に依存しない仕組みを作るというテーマのコラムを書いたことがありますが、今回のテーマの場合人に依存しない仕組みではなく、人に依存しない教育の仕組みづくりが必要なのです。
この業界のあるあるですが、教える人によって教えていることがずれていることがよくあります。
入社時期によって教わる人が違ったり、技術の進歩で教えることが違っていてアップデートできていなかったりして発生するということはうちの社内ではあったことです。
つまり教育の方法が人に依存しているということですね。


当社の取引先さんでも数100人スタッフさんがいらっしゃる会社では、1現場が100人近い現場もあったりします。
そうなると1人ずつ教育なんて不可能と言えます。
かといって教育しないと現場は大変なことになります。
そういった会社では動画や図解を使ってうまく教育されています。
ナノプラスが動画や図解になっているのもそういった理由からです。
定期清掃のスタッフさんの教育に当社の動画や図解、コラムを使われている会社もあるようで、わたしも講師として招かれてセミナーをすることもあります。


いくらロボットAIマシンが作業をしてもそれを扱うのは人ですし、基本的にはほとんど人が作業をするのですから人の教育というのは非常に重要です。
製造業でいえば、1日100個の製品を作れる機械を1日200個の製品を高い品質で作れるように機械をアップグレードするのと同じです。
ところがビルメン業界は不思議とここに時間や手間をかけないのです。
経営者がそこに氣がつき進めている会社は利益率が高いですから、働く人の賃金も上げやすく、求人募集しても集まりやすくなります。


社会情勢の変化により、人手不足はさらに進みます。
ビルメン業界のように賃金が低い業界でなくても今はUberだったり、タイミーだったり、お手軽に働ける時代です。
ただ単に会社の利益を上げる為に利益率を上げる時代から、利益率を上げられない会社は人手不足倒産という時代へ変わっていきます。


1人の有能なスタッフさんによって成り立っている会社が多い業界ですが、その1人もずっと現役でいる訳ではありませんし、人間ですから病気や怪我で休むことだってあります。転職することもあるでしょうし。
うちのスタッフにもよく言いますが、うちのスタッフの仕事は作業をこなす人ではなく、作業しながら効率化の仕組みを見つけられる人だと言っています。
仕組みづくりができる人だから時間短縮でき1時間あたりの収入も上がるのです。
そういった効率化であったり教育を組織的だったり仕組みとして取り組めることが大切です。
2024年05月27日 00:00

組織品質が企業の力①

品質は利益率にも繋がります。
高い品質を出せるということはそれだけ耐久性の高いワックス管理ができるということであり、単価によっては抜くところは抜いて仕様や単価に合わせることができるからです。


ただワックスを光らせたいのであればワックスをたくさん塗ったりバフをかければ素人でもできますがそんなものは品質とは言いません。
すぐに光沢が落ちてしまうのならそれだけそれを復旧する手間がかかりますからコストはかかってしまうわけです。
長期的に安定した被膜を作ることができるからこそ高い利益率につながるのであり、それを高い品質を定義しています。


我々の現場の仕事は人に依存していると言っても過言ではありません。
しかし人に依存するからこそ不安定な訳で利益率も不安定とも言えます。
Aさんが管理する現場とBさんが管理する現場、同じチェーンの同じ面積の店舗だったとしたら同じ利益率にならなければいけませんが実際そうではないのがこの業界です。


例えば製造業で物を作るたびに利益率が異なっていたら大問題です。
自動車メーカーが車を作るたびに違う車ができていたら大問題です。
製造業であってもすべて機械ではなく人の手で作られていて一部のスポーツモデルのエンジンは機械ではなく職人さんが手で組んでいます。
そう考えると我々の業界は人による依存割合が大きいからなんていう言い訳は通用しません。
やるかやらないかの違いだけです。


次回に続きます。
2024年05月23日 00:00

ワックス塗布概論④

前回からの続きです。



ここまでくれば条件の悪いと寒い時期に作業することはまったくメリットがないことがわかってきます。
とはいえ、寒い時期にオープンする店舗もないわけではありません。
そんな場合は10分〜20分の間に乾燥させれば良いのですから、トレールワックスモップの特徴を活かした薄塗りをすれば良いのです。
塗布量が少なければ氷点下でもない限り寒い時期でも乾燥します。
ワックス塗布方法もそうですが、ワックスの塗布量のコントロールができることが非常に大切であることがよくわかると思います。
普段から訓練していけば決まった塗布量でワックスを塗布することはできるようになっていきます。
以前300㎡くらいの店舗で塗り込みをした時に1層目と2層目のボトル残量をほぼ同じで塗布したことがあります。
何も考えずに塗るのではなく、塗布量のコントロールができれば面積に対して必要なワックス量がわかります。
洗浄液は150cc~200cc/㎡ですからそこから逆算すれば簡単にケミカルコストを算出することができます。
算出できなければ正しい原価計算ができていないということですから、本来は当たり前のことです。


ただワックスを塗るだけでもおおよその注意点はこれだけあります。
詳細は図解に記してありますが、ただワックスを塗るのとこれらを理解して塗るのとでは結果は別物です。
白いご飯は誰でも炊けますが、白いご飯を美味しく炊くのはなかなか難しいのと同じで、簡単に単純に見えるものほど難しいのです。
前者はただワックスを塗るという1工程で見てしまっていますが、後者は何工程にも分けてワックス塗布というものを認識し作業をしています。
これはダスターでもそうですし、洗浄や汚水回収でもそうです。
また営業や管理、経営においても同じことで仕事のできる人ほどもっと細かい工程を早く処理しているのです。
1流ほど「そこまで細かいことをしなくても良いのに」と思うほど細かくきっちり最適のタイミングで実行できています。


ナノプラスをはじめられた時にこのHPや作業の図解や動画を見られる方は多いですが、その後ナノプラスを使い続けている時にそれを再度見る方は稀です。
でもその再度見る方こそが自分自身の作業とのずれの補正してちゃんと結果を残されているのです。
自己流の方も多い業界ですが、まずはそれら書いてあることをすべてやってみて理解されてから自己流をされた方がよろしいかと思います。
解れば解るほどその自己流にはなっていきません。
現在のナノプラスの作業の理論だったり、作業の方法だったり、わたし自身が色んな現場に行って色んな方の作業を見たり、研究者と議論を交わしながら積み上げていった業界の歴史そのものです。
自分自身のものというよりは業界の知識や技術の積み上げを残していると思っています。
この業界は知識や技術の伝承が業界としてほとんど行われていない業界です。
だからこそ仕事をする会社によってそれは非常に左右されてしまい、本来であればもっと短時間で知識や技術を習得して高いレベルの現場管理を行えるはずなのに業界慣習がそれを阻んでしまっています。
現在この業界にいらっしゃる方は当然のこと、これからこの業界に入られる方の為にもまだまだ知識や技術の研鑽を続けていき、次の世代に渡していきたいと思っています。
ナノプラスを使っていただいている方々はそれを継いでいっていただける方だと信じています。

 
2024年05月20日 00:00