ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

経済は回る

すごく当たり前のことですが、経済は回っています。
しかしそれを意識して普段から生活している人はどれだけいるでしょうか?


海外のものより国産国産でもより自分自身の地域のもの。
特に口に入れるものは身体に合うのは地域のものです。
水が合うという言葉がありますが、水の合う合わないは地域によってありますね。


その地域のものを買うことがその地域の身近な雇用を産み、それが身近な仕事を作ることにつながります。
仕事をする人がいなくなればその技術や文化は廃れていき、一度無くなった技術や文化を取り戻すのはすごく大変なことです。
海外産のものは確かに安いものも多くあるかもしれません。
しかしお金は天下の回りものと言うように回っていて、それが海外に流れしまっていては


これからの時代の長期的な大きな流れでは通貨がすべて1対1、つまりは1円=1ドル=1ルーブル=1元=1ペソと変わっていく時代であり、安いから輸入という概念がなくなります。
人件費の安い国で作って入れるという考え方自体が植民地時代の名残の搾取でしかありませんから、当然の流れと言えます。
それを見据えたビジネスモデルの展開ができていないとなかなか厳しくなっていきます。


目の前しか見ていないとそこまで考えませんが、少し遠くを見ると見え方はそのように変わっていくのです。


 
2023年10月02日 05:55

現場は経営の一部

2020年8月6日の記事のアーカイブです。


しっかりした良い現場をつくれば良い!と思う人も多いようですが、現場は経営の一部でしかありません。
しっかりした良い現場を作るのは最低条件です。
飲食店で例えれば、どれだけ経営が素晴らしくても料理が美味しくなければどうにもなりません。
ちゃんとした商品やサービスがあった上でそこがスタートラインとも言えます。


現場の収益率が上がれば利益は上がりますが、経営の収益率が上がればあまり売上を上げる必要もなくなり、あまりたくさん仕事をする必要もなくなりますね。
経営者が現場に出っ放しというのが多い業界ではありますが、経営のことも学んでいかなければ、年齢とともに体力が落ちていくのに体を動かして量でカバーしていかなければならなくなるのです。
これは昔からある業界の大きな課題です。
分かってはいるけれど…という話はよく効きますが、同じ原因からは同じ結果しか出ません。
どこかの時点で行動を起こさなければならないのです。


セミナーではそういった相談にも対応させて頂いていますので、是非ご参加くださいね。




↓ここから過去記事

nano+では現場の施工技術だったり管理技術の話がメインになりがちですが、それ以外の経営的なこともHPやコラムに書くようにしています。
この業界はとにかく現場をキレイにすることを頑張ります。
それももちろん重要です。
しかしいい仕事ばかりしていれば仕事が集まってきて利益がたくさん残って、みんな幸せという昭和の時代は終わったのです。
もう平成を通り越して令和になっていますね。

企業であり事業であるので、正しい企業の形や正しい事業の形というのがそこにはあるべきで、現場も営業も財務も会計も税務もその他諸々、経営という大きな枠組みのうちの1つなんですね。
そしてトランプのゲームのルールのように、それぞれにルールがあります。
例えばポーカーをやるのにルールを知らずに勝負するとどうなるでしょうか?
熟知したプロが相手だと勝てませんね。
この業界だけでなく、ほとんどの企業には全てを熟知していないプロでない人の方が多く、一部のプロだけが大企業となっていて、プロ経営者と言われるプロの雇われ経営者がいたりします。
誰も最初からプロではありません。
しかし事業を進めていくうちにプロになる努力をしなければ勝てる確率は低くなってしまうのです。
これは経営者に限ったことではなく、なんとなくその日その日の仕事をしている人は多いのではないでしょうか?
逆にプロになれば効率的にラクに仕事が行えるようになり、時間にも余裕ができ幸せな人生を遅れる確率も高くなります。
だいたいある程度のプロになるには、以前のコラムにも書きましたが、10000時間という目安があります。
10000時間/8時間→1250日→実稼働日数で5年くらい。
本気で働く人なら3年くらい。
石の上にも3年ということですね。
それはその人の覚悟や本気度によって変わっていきます。



知るべきルール
現場作業のルールを知らないといけません。
しかし経営層の人はそれ以上に経営のことを知らなければなりません。
実際に税務会計財務を知るだけで利益率は上っていくのです。
税引後利益率が5%上がるだけでもかなり大きいですが、その部分だけで5%以上上げることは難しいことではないのです。
つまり同じように仕事をしていても、ルールを知っているか知らないかでそれだけ変わってしまうのです。

この業界はそういったことを勉強されない経営者が非常に多く、現場レベルで見た生産性を上げることはできても、経営的な生産性を上げることができない経営者も多いのです。
「自分は地域でNo.1の掃除屋さんだ!」なんて話をあちこちで聞きますが、それが得てして大したことしかないというのは置いておいて、いくら現場ができても経営者の方はそれだけでは幸せにならないということです。
作業する人としてどこかに勤めるのならいいかもしれませんが。。。

我々の仕事のメインなのは現場と思う人も多いでしょうが、現場も経営の一部でしかないのです。
近代では専門職という考え方が色濃かったのですが、最近ではそうではなく、個人の希少性というのが重視され始めましたね。
もちろん一流になれば専門職の方が強いですが。。。
この辺りはドラクエはファイナルファンタジーの職業で考えてみるとわかりやすいと思います。

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このコラムを編集し、投稿予定をしていて気がつきましたが、今日で当社も設立14年が終わるのかと。
現場の営業もナノプラスの営業も全くしない会社が生き残れたのは、それでも声をかけてくれたお客さんのおかげと、徹底した経営力の研鑽だったように思えます。
現場だけでなく、施工会社・管理会社としてのノウハウもどんどん残していければと思っております。
2023年09月28日 05:55

送料減額改定、ケミカル価格改定について

202311価格改定

この度11月1日出荷分(10月31日受注分)以降につきまして、原料高騰の関係からケミカル関係の価格改定を行わせて頂くこととなりました。

原料によって変動幅は異なりますが、おおよその目安として、
・多機能還元水17%
・UAフィニッシュL/UAフィニッシュL13%
・nano+クリーナー9%
・浸透剤(仮)8.5%
程度となります
つきましては、価格表およびBASEにつきまして10月31日に価格を改定させて頂きます。
尚、新しい価格表はこちらになる予定です。


価格改定に伴い4つの対応をさせて頂きます。

①定期便の価格据え置き
BASEおよびFAXでのご注文で毎月決まった数量のご注文を頂いている多機能還元水の定期便につきましては今回の改定では価格を据え置くことと致しました。
定期便では最低1年間継続が条件となっていますが、現行価格でさらに送料分が安くなっています。
(途中で停止はできませんが、停止になった場合は通常の価格との差額が請求されます。)
こちらに合わせてUAフィニッシュLも定期便も設定いたしました。
極端な物価変動がない限りは1年間定期便の価格を据え置きで対応させて頂きます。
またこれを機会に年間の数量契約も行います。
具体的に数量をまとめられる方はご相談ください。


②スターターセット価格の据え置き
スターターセットについては価格を変更せず現行価格を継続し、導入しやすさを維持することといたしました。
浸透剤(仮)スターターセットについても同様です。


③11月分の事前発注分の対応
10月20日までにご注文頂く11月分の予約発注分は改定前の価格で対応させて頂きます。
・会 社 名:
・住   所:
・電 話 番 号:
・発注予定日:
・発 注 内 容:
をFAXください。
BASEでのご注文の方はHPのお問い合わせフォームかメール、インスタDMで事前にお知らせください。


④送料の減額改定
5月分より送料を1,000円/個口から1,200円/個口とさせて頂きましたが、おかげさまで発送量も増え、運送会社との協議も進み送料を抑えることができましたので、11月分から送料を1,000円/個口に戻させて頂きます。
ただし皆様ご存知の通り、運送業界には2024年問題があり、その時に運賃はあらためて変動があるものと思われますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
また日付・時間指定も可能となっておりますので備考欄に記載ください。(※北海道を除く)


⑤量子フロアメンテナンスへのシフト
ケミカル価格の高騰によってよりケミカル使用量を減らしていくメンテナンスへのシフトを進める必要がある時期なのだと思っております。

量子フロアメンテナンスは量子技術によって、界面活性剤ゼロのメンテナンスは洗浄液のコストは結果的に変わらないとはいえ、ワックスの耐久性が3倍以上伸びることでワックスコストと作業時間の大幅な削減が可能になります。
ひと昔前のUAコーティングの耐久性は剥離が簡単なUAフィニッシュLで出せてしまうということで、光沢復元洗浄もより簡単になっていきます。
ぜひこれを機に取り組みをご検討ください。

量子フロアメンテナンスのセミナーの詳細はこちらをクリック

よろしくお願いいたします。
2023年09月25日 05:55

カーペットの洗浄液噴霧量②

前回からのカーペットの洗浄の話の続きです。


エクストラクターの回収率は高くて70%と言われています。
つまり水に溶かした汚れの30%は残留しています。
黒い水を作る訳ですから繊維はそれを吸って乾燥し、黒く染まるというのがカーペットメンテナンスの問題点です。
2回かけることでリンスできれば、100×70%×70%→残り9%となります。
このくらいであれば許容値であり、多機能還元水が乾燥過程で脱色してくれますから、よほどアップライトが下手でない限りは黒く染まるリスクも少なくなります。
逆に言えば2回かかるように作業しないとどうにもならないとも言えますね。


汚れが多いとカーペットの洗浄は大変です。
なぜ汚れるのかというと、洗剤を使うから界面活性剤が残留し、汚れの量が増えるのです。
アルカリ電解水も40倍や20倍のように濃く使うとカーペットの油分が抜け、カーペットはその油分を汚れで補います。(使い続けるとパサパサになっていくのが分かります。)
多機能還元水のようにカーペットに優しい洗浄液ならその心配もありません。
油汚れがひどい場合は、重曹を添加したり、アルカリ電解水を100倍くらいで添加することもあります。


多くの方が汚れを取ることに注力しますが、汚れなければあまり多くの汚れを取る必要がないのですから、うまくバランスをコントロールしながらメンテナンスすることがポイントで、汚れが少ないことは作業時間の短縮やメンテナンス周期の延長を意味し、それは利益率の向上を意味します。
これまで洗剤で洗ってきたカーペットに残留した界面活性剤は本当に大変です。
特にコロイド界面活性剤は通常のものより除去が大変です。
しかしすこしずつ抜けていくごとにカーペットは汚れにくく、メンテナンスは楽になっていきますので、エリアを絞って順番に界面活性剤を抜く作業をされるのをお勧めします。
その場合は、カーペット表面に洗浄液が浮くほど噴霧する場合もあります。
残留した界面活性剤の量に見合った水の量が必要になりますからなかなか大変です。


また残留した界面活性剤を抜くとなると泡もすごいですね。
消泡剤は各社ありますが、うちの現場では消毒用のアルコールを消泡剤として使っています。
安いのはもちろんですが、シリコン系のようにベタつきが残ってマシンが汚れないのが良いです。
2023年09月18日 05:55

アーカイブ ナノプラスのユーザビリティ

2020年8月3日の記事のアーカイブです。


ナノプラスはただ汚れ落ちが良いとか、ピカっと光るとか、そんなことに重点はおいていません。
それより結果の出るものだったり、収益性が上がるものだったり、建物のオーナーにとってメリットのあるものだったりします。
それには使いやすさ、運用のしやすさは非常に重要なところです。
洗剤にしてもワックスにしてもそんなところが変わるのかという話ですが変わるのです。
売る以前に自分が使う為に作っているという前提がありますから。


多機能還元水にしても、値段がどうとか、性能をああだこうだという議論もそうですが、ポイントはそこではなく希釈や運用が簡単でオペレーションコストが下がるということの方がはるかに大きなポイントになるユーザビリティです。
そのユーザビリティは目に見えないコストを大幅に圧縮します。
だからこそ導入先として病院で多く使われているのです。
病院だと、ケミカルの数×汚染エリア分け(5色のスプレーヤー)で10数本のスプレーヤーが清掃カートには乗っています、
使う時にそれぞれ色とケミカルを確認して使う必要があり、それを判断する時間、教育する時間、希釈する時間など、様々なコストがかかっていますが、多機能還元水だと5色のスプレーヤーで多機能還元水を1プッシュして希釈すれば良いだけですから非常に簡単です。


そういったところに着目できるかどうかが、ただの作業をする会社なのか、管理もよく考えて仕事をする会社なのかを分けていて、それが収益性に結びついています。



↓ここから過去記事

以前ナノプラスのユーザーさんと話をしていて、
「そんなこと考えているんですか!」と驚かれた話。
自分としては当たり前のことだと思ってやっていましたが、確かにこれは他のメーカーは全く考えていないことだなと。
一例として、


・安全であること
・洗浄液で手や素材が荒れない
・洗浄液が滑らない
・養生が不要であること
・汚水の産廃処理が不要であること
・剥離剤がなくても剥離ができる
・ワックスの乾燥時間が早いこと
・ワックスの耐久性が伸びること
・汚れにくくなること
・作業時間が短縮される
・疲れにくい作業で効率的
・カーペットからワックス床に出ても滑りにくいこと
・セラミックタイルでの転倒事故が防止できること
・モップの洗濯が楽で乾燥時間が短かい

                          などなど


これらは全て現場作業及び現場管理においてストレスになるものですね。
ナノプラスでは、これを排除して楽に作業できるようにしています。
ストレスが減るから本当に注力しなければならないところに注力できる。
そうなればクレームの発生率も下がれば、普段手の入らないところに手が入ったり、普段見えていないことが見えるようになります。


なぜこういうことを追究しているかというと、ナノプラスは売る為のものではなくて自分自身が使うものという前提があります。
売るものとして考えると、↑に挙げたものは非常に評価されにくい項目で、洗剤はガツンと落ちるもの、ワックスはやたらと光って汚れやすいもので設計してしまいます。
つまりは物を売るという感覚ではなく、自分自身の現場の成功体験を売っているとも言えますね。
私自身、物を提供するメーカーという感覚はもうほとんど持っていない感覚です。
実際には物を提供しているのですが、それ以外の現場での成功体験であったり、情報だったり、技術だったり、経営のことだったり、時代の変化に対するモノの見方だったり、ナノプラスを使う仲間を繋いだことだったり。
それもユーザビリティだと思うのです。
2023年09月14日 05:55

カーペットの洗浄液噴霧量①

カーペットの洗浄液を吹く量について質問を受けることがあるのですが、実際のところ作業内容によって変わります。
表面だけを洗う場合としっかりと中まで洗って残留した界面活性剤を抜く場合では、そもそもの考え方が異なります。


表面だけを洗う場合
表面をオーボットやポリッシャーに白パッドなどを付けて洗う場合ですね。
マイクロファイバーのパッドを使う方も多いですが、現場で洗うことのできないマイクロファイバーパッドより現場で洗って何度でも使える白パッドの方が運用に優れています。
当社でもトレールパッドというマイクロファイバーのパッドを作っていましたが、白パッドの運用の良さから廃番にした経緯があります。
中まで洗いませんから洗う部分に最適な量を噴霧する必要があります。
少なければ早く乾燥しますが、少ない分汚れも落ちませんし、回収もできません。
あくまで白パッドで汚れを擦って、汚れた洗浄液を吸い上げるイメージです。
寝癖なおしをするスプレーヤーで例えれば、髪はしっかり濡れるけど、頭皮は濡れない感じです。
細かい霧の状態の洗浄液を大量に噴霧するイメージで多めに撒ければ汚れも落ちやすくなり、洗浄スピードも上がります。
ここの噴霧量を間違えると汚れ落ちが悪く、作業時間が伸びてしまいます。



中まで洗う場合
ポリッシャーやオーボットで回した後にエクストラクターですすぎながら回収します。
中までしっかり洗うとはいえ、1番下まで洗浄液を打ち込むことは稀です。
蓄積した界面活性剤を抜く場合には多機能還元水250倍希釈をしっかり下まで打ち込んでゆっくりとエクストラクター(こちらには多機能還元水1000倍希釈)を引いてすすいでいきます。
エクストラクターは半分ずつ被せながら使うことで、
①洗いながらすすいで回収
②2回目のすすぎということになります。

カーペットの表面積はPタイルの200倍以上とも言われており、アップライトをどれだけ丁寧にかけるかでも変わりますが、土砂や埃の汚れが多いことには違いありません。
それはエクストラクターの汚水を見てもわかることです。
Pタイルで言えば、ダスターをかけずに洗っているような状態ですから、1回目の洗浄は予備洗浄、2回目で残った汚れの回収といった感じです。
エクストラクターに多機能還元水1000倍希釈を入れておくことでより回収率が上がります。
この1000倍希釈はハードフロアでも同様ですが、結構ポイントになるところだったりします。


②へ続きます。
2023年09月11日 09:55

アーカイブ 負のスパイラル

2020年7月30日の記事のアーカイブです。


以前、ワックスモップを作っているワックスメーカーさんから

「おたくのワックスモップは薄く塗れてワックスもあまり含まないから洗った時に捨てる量が少なく困っている」

という半分冗談のような話をされたことがありました。
おおよそ250ccくらい全国のビルメンさんが洗う時に捨てるワックスはチリツモで結構な量だという話でした。
たしかにハウスクリーニングをされていたり、小さなの物件の管理をされている会社では塗る量より捨てる量の方が多いかもしれませんね。
ビジネスとしては確かにたくさん消費するのがメーカーの売上ですから正しいのかもしれませんが、地球環境にとってはマイナスでしかありません。


先日もこれからは規模を追い求める時代は終わるという話をしていました。
人口減少で市場が小さくなる時期に規模を拡大するのは逆の方向を向かって走っているようなものです。
もちろんある程度の規模は必要です。
しかし首都圏では既に人手不足で日常清掃だけでなく、定期清掃すらままならないという状況のところもあるのです。
いずれはじまるベーシックインカムによってそれはさらに加速するでしょう。


以前京都の老舗の記事を書いたことがありましたが、要は効率なのです。
これまでも純粋に拡大なら良かったのですが、会社の内容が拡大で薄くなり、拡大ではなく膨張になっている会社も多かったように思えます。
膨張した会社に社会の大きな変化による人手不足が直撃した場合ひとたまりもありません。
この3年間におけるコロナ禍はそれを見直す時期とも言える時期でした。
負のスパイラルのようなことは終わりを迎えていきます。
早くそれに氣がついて次の手段を打てる会社かどうかが今後を決めます。




↓ここから過去記事

この間のコラムでチラッとでたこの業界の「負のスパイラル」
私が7年くらい前に清掃システムを作った時に提唱した負のスパイラル。
実際に私が経験してきたある意味業界のタブーとも言える負のスパイラル。
一般的な話で全ての会社がそうという訳ではありませんので、一般的な話としてお読み下さい。



ワックスメーカーというのは
黒ずむワックスを作り、よく汚れワックスを傷める洗剤を作ったもらって、たくさん定期清掃をしてもらい、たくさんビルドアップさせてたくさん剥離剤を使ってもらい、塗り直しでワックスをたくさん消費するというのが売上を伸ばす仕組みです。
この方法だとどんどんケミカルが消費されますので、本当によく売れるのです。
その為にビルメンさんにはあまり賢くなってもらっては困るのです。
ワックスモップも使い終わった後、絞るとたくさんのワックスが出てきますね。
ワックスメーカーさんがワックスモップ作っていませんか?
トレールワックスモップはそれが少ないので、トレールワックスモップ単体でもあちこちに売れていくとワックスメーカーの売上は落ちてしまいます。
トレールワックスモップは水で濡らして絞って使うので、ワックスモップを絞っても捨てる量が少ないのです。
そして洗いやすいので、ワックスが固着しにくく何年も使えて、ワックスモップが売れません。
某メーカーさんから、「そんなワックスモップが出回ってしまうとワックスの消費量が減ってしまう」と笑いながら言われたことも・・・
全国でビルメンさんが様々な現場でワックスモップを絞ってSKに流しているのはいったい何Lあることか・・・
nano+自体もそうですが、トレールワックスモップを作った時からメーカーのそういったビジネスモデルと向き合っています。

最近では中小のメーカーだと会費をとったり、研修費をとったり、フランチャイズロイヤリティのようなものを取る阿漕な会社まで出てきました。
特にサブスクリプションが流行っている現代では、それを真似てサブスクリプションの本質を理解せず会費を取るようなことをする会社もあるようで、それはユーザーさんの為になっておらず、もはや自社の売上のことしか見ていないようにしか見えない、新しい負のスパイラルか?と思ってしまいます。



マシンメーカーはどうでしょう?
現在マシンは日本だけという考え方はなく、世界展開をベースにしており、統廃合が進んでいます。
元々自動車のように台数が出ないものなので、台数を増やしてコストを下げようという流れになっており、日本のマーケットは世界で見れば10%未満。
早い話が見向きもされていないのです。
それでも10%弱あるという見方もありますが、色んなマシンメーカーがある中で、マシンの理論を正しく理解できていないメーカーが多くあることも事実です。
つまりは販売力で売れればいいと。
当社はテナントカンパニーの代理店を昔からやっていまして、テナントというのは非常にそういったマシンの構造を研究し、工夫されている会社です。
洗浄機の後ろをモップで拭いて歩くようなことはありません。
とはいえ、最近のマシンは日常清掃に特化しすぎて定期清掃では使えないので、古いタイプのマシンを使っています。
元々業界に入った時からテナントマシン育ちの私からしてみると、洗浄機の後ろをモップで拭いて歩いているのを見た時に、逆に衝撃的でした。
しかしまだまだそういう光景を見ることがあってたまげます。
本当にダメなものを売らないで頂きたい、売るのなら正しい状態で使えるよう教育をした上で販売をして欲しいと思います。
私が洗浄機を販売する時は、日本全国津々浦々赤字になっても訪問して自分で取り扱いの説明を行っています。


とメーカーだけでも色々とあり、管理会社、施工会社、販売店、コンサルタントとそれぞれの立場での負のスパイラルはあるのです。
重要なのは、この業界がどういうビジネスモデルで成り立っていて、それは誰の為にあるのか?
本来お客様の為にあるはずなのに現実そうではないのです。
お客様というのはビルのオーナーや店舗のオーナーなど、そのお客様の要望に応えることが仕事であり、お客様が思われている斜め上をいく「おぉ!」とお客様を唸らせる会社が生き残る会社なのです。
時代が変わっているのにまったく変わらないこの業界。

本当にもうお客様の為にならない業界慣習は無くなって欲しいものです。
nano+はそれをなくして、みんなが幸せになるものだと思っています。
2023年09月07日 05:55

美容院の髪の毛②

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前回、美容院の髪の毛をいかに回収しておくかという話をしました。
シャワーヘッドなどを使って大量を水を撒いて手作業で回収しますが、それをどうやってうまく回収するのかという話です。


洗浄機やウェットバキュームを使う人もいるでしょうが、美容院くらいのサイズでは、その洗浄機やウェットバキュームを積み下ろしする時間や機械自体を洗う時間の方がかかってしまうので、剥離などの作業を行う場合だったり、吸い込みの多い床材以外は基本的に手作業です。


答えは非常に簡単で↑のようなザル100円ショップのダイソーに売られていてペール缶にピッタリです。
そのまま使うと後が大変ですから、これもダイソーにある排水溝のネットをザルに被せて使い、ここに排水することで前回のような細かい髪の毛だけの汚水に近づきます。
髪の毛が大量に排水管に入るとつまりの原因になることもありますので、注意が必要です。
塗布用の洗浄液と汚水のペール缶をそれぞれ1台の平台車に載せておくのがちょうど良いですね。


このネットやザルも含め、髪の毛がついた道具は一つのペール缶に入れて持ち帰ってから洗います。
ネットの乾燥させて捨てるだけです。
ワックス塗布する場合は、髪の毛が後で出てくるとワックスにサンドイッチになってしまいますからこういったところにも注意が必要ですが、普段の光沢復元洗浄のみの作業からこれをやって標準としておくことで要らぬクレームの発生を防ぐことができます。
何より道具に髪の毛がたくさんつくとモップやパッドを洗うのが大変で、そこに無駄な時間がかかってしまいますから。
2023年09月04日 05:55

アーカイブ 評価の基準

2020年7月9日の記事のアーカイブです。


現場で作業する人は差別化をするために過剰品質を出しがちです。
その結果、そこまでしなくていいから減額してくれと言われるのはよくある話で、わたしも昔、総合スーパーや食品スーパーのメンテナンスをしていた頃、「こんなに綺麗にしなくていいから20%減額してくれ」と店長や総務課長によく言われたものでした。


20年近く前の技術レベルでは、品質を落とさないから原価を安く管理できるという状況で、品質を落とすと逆に手間がかかるのでそれは難しいことでした。
しかし今はそうではありません。
光沢をさほど出さなくて良いのであれば、ワックス塗布はワックスの層がなくなる寸前まで塗らずに、ずっと光沢復元洗浄で管理することで、作業原価をかなり抑えることができ、管理も非常に楽になるので、10%くらいならコストダウンしても逆に毎回塗らなくて良いのであれば逆に利益率は高くなります。


つまりは多機能還元水によって光沢復元洗浄の復元幅が昔より大きくなり、そういったことも可能になったのですね。
またガラス清掃についてもそうです。
多機能還元水によってこれまでのようにガラスが汚れなくなるので、年1、2回程度のメンテナンスでも十分になっていきます。
その分単価を上げれば良いだけですね。


品質はそこそこで良いので、年間コストを削減する提案をしてくれることが顧客の評価基準になっているのです。
ナノプラスはそれを実現する為の手段。
業界の他メーカーや他のビルメンさんがどれだけそれを理解し実行できているでしょうか?
つまりはほとんどやっていないのならやってしまえば良いのです。


昨今、特に首都圏では人手不足が顕著です。
年間回数を減らしたり、作業時間を削減しなければもはやメンテナンス自体が成り立たなくなっているのです。
これは地方でもそのうち同じことが起こってきます。
それなのに単価は上がらないという経済学では謎の現象が起こるのがビルメン業界ですが、そうやって単価を上げていく方法も知っておかなければ取り残されてしまいます。



↓ここから過去記事

以前経営の勉強会で取り上げられたMoney Ball。
Netflixにもありますが、財源に乏しい球団が、これまでのスカウトの常識を無視して、野球を統計学で分析してチーム作りをしていき勝利するというもの。
打率や打点、ホームランの数は無視するのです。
打点は運、投手の勝ち負けも運

 
評価基準は出塁率


この話メジャーリーグの実話を映画化したもので、メジャーリーグでも日本のプロ野球でも非常識のような話なんですが、実際に結果を残していて、勝敗には打率や打点、ホームランの数ではなく、出塁率が一番勝率の関わる要素だったのです。


 

現場品質もそう

光沢度計とか汚染度計というのはビルメン業界が勝手に言っていること。
ビルのオーナーさんがそんなこと求めているでしょうか?
黒光するワックスなんて不衛生極まりない価値のない状態。



 

お客様の求めるものは?

建物の用途によって色々あるかもしれませんが、見た目の問題や衛生面の問題から判断すると、経常的に汚れていないことを求められている傾向にあります。
常に汚れがあれば、見た目の汚さに加え、菌の繁殖、害虫の発生につながります。
それを防ぐには、常に綺麗にすることだけでなく、汚れにくい状態を維持することが重要。
化学的にも物理的にも汚れにくく汚れが除去しやすい被膜、汚れを呼ばない洗浄液というのは地味ではありますが、管理面では非常に重要です。


びっくりするほど綺麗でなくても汚れていなければ良いというのがビルオーナーによくある意見。
そしてコロナショックによってコストを削減していく必要があります。
そうなると、光沢を抑え気味で毎回ワックスを塗らず、光沢復元洗浄で管理する提案ができる方が強くなっていきますね。

清掃会社は自己満足の人が非常に多い業界です。
過剰な品質は過剰なコストがかかっているのです。
過剰なコストは無駄でしかありません。
お客様にちゃんとヒアリングして、評価を受けていきましょう。
2023年08月31日 05:55

美容院の髪の毛①

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うちのインスタで人氣なのは、美容院の床を洗う前にシャワーヘッドから水を大量の水を撒いて髪の毛を回収する動画ですが、↑の画像はそれをやってから美容院の床を洗って汚水回収した汚水を捨てた後にそこに残った微細な髪の毛です。(100円ショップにあるキッチンの排水溝につけるネットで大きな髪の毛は濾しています)
最初にドライバキュームを使うとこのくらいの細かい髪の毛が舞い上がってしまって、ワックスを塗る時に落ちてくるのです。
大きな髪の毛は最初に回収できていても、まだこのくらい細かいのも洗っているうちに出てくるものですね。


どうせあとで回収するから除塵なんてという人もいますが、除塵を行っていないと汚れやワックスが洗浄液に溶ける前に土砂や埃が溶けてしまい、肝心の汚れが落ちなかったり、ワックス被膜の減膜ができないのはもちろん、道具が髪の毛だらけになって、その道具を綺麗にする時間の方がかかってしまうのです。


洗う前に水を撒いて回収する作業ですが、わたしは毎日事務所でペットボトルに入れた多機能還元水500倍をまいてスクイジーで引っ張って回収することで除塵を行っています(モップより綺麗になるのとモップを洗うのが面倒な為)が、このやり方は土砂や埃の多い現場では結構有効です。
(回収する際にウェットバキュームや洗浄機ではゴミだらけになってしまって大変なのでソニカルのチリトリを使っています)
トレールモップでウェットダスターをかけても汚れが多い現場ではすぐに目詰まりしてモップを交換したり、洗ったりと作業が捗りません。
多機能還元水を撒いて回収しておけばモップより高い回収率を出すことができます。


②に続きます。
2023年08月28日 05:55