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開発者コラム

7月ナノプラスセミナーのお知らせ

7月ナノプラスセミナーご案内です。
大人数のセミナーではなく、1社1グループ4名様までのセミナーになります。
セミナー費用は無料です。


19日 大 阪 1030~1230 
    名古屋 1500~1700 枠なし
20日 東 京 1230~1430 検討中の方あり
              1500~1700 
21日 東 京 1230~1430
        1500~1700 枠なし

広島でのセミナーおよび上記以外のセミナー、会社に訪問してのセミナーは、24日の週で個別に調整させて頂きます。
また以下の点、お願いいたします。

・先着順とさせて頂きます。
・ご参加の方は必ずHPを一読の上、お申し込みください。
・セミナー内容は参加される方の課題により決定しますので、セミナー参加への目的を明確にお願いいたします。

いずれもご希望の方はこちらから申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
2023年07月04日 15:33

病院のメンテナンスにおける洗浄液の話

6月の月初と月末の土日3日間で総合病院の床の定期清掃をしていましたが、病院のフロアメンテナンスでは通行止めが原則です。
そんな病院の現場をすればするほど、ナノプラスの洗浄液は作業が楽だなと感じます。

何が楽なのかというと、通行止めなしで床を洗えるというメリットがあるからです。
ワックス塗布前の洗浄で使う多機能還元水とnano+クリーナー500倍や、光沢復元洗浄で使う多機能還元水250倍を塗って作業していても滑らないから通行止め不要する必要がありません。
また洗浄液がついた足で歩いてもワックスが解けないので痕ができません。
ワックスが擦らなければ取れないから養生も不要というのもポイントです。


大きなメリット
すごく地味な部分なのでほとんどの方はここには着目しませんが、病院のメンテナンスを現場でされている方ならどれだけメリットが大きいか分かると思います。
通行止めをして半分ずつ作業しなければならないからこそ、本来病院の単価は通常の3倍くらいになるのです。
半分といいながら実際には3倍近く手間がかかっていますからね。
また光沢復元洗浄によって、ワックスを2層塗るところを1層でも良くなればさらに作業時間は短縮されますね。
洗うのは全面洗っても、塗るのは半分ずつにして、広い病院の通路なら片方塗り終わったら、塗り始めは乾いているくらいですから、どんどん塗れます。
湿度の低い空気に入れ替えてから塗る為にうちの現場でもダクトファンを塗る前から回しています。
床に直接風が当たらないようダクトファンをペール缶の上において回しながら塗ってしまえば、乾くのも早いものです。
建物の構造上、迂回ルートが取れる場合には、マスキングテープで区切り、どちらの通路から回ってもらうのか案内の紙をクリアホルダーに入れて置いて通行止めにしてから塗ってしまいます。



通行止めせずに洗うのに
気をつけておかなければならないのは事前の病院側の確認と了解をとっておくことです。
実際に洗浄液を塗って看護師長や事務長に滑らないことを確認してもらい、了解をとっていれば通行止めなしで作業できます。
いくら滑らない洗浄液と言っても裏がツルツルの革靴やビーチサンダル、クロックスなどで走れば滑る可能性がない訳ではありませんから、そこは注意が必要です。


洗浄液というと
よく落ちるということが重視されがちですが、メンテナンスにおいてはそれ以外のことも現場ではかなり重要になってきます。
落ちる洗剤に目がいきがちですが、総合的に考えて洗浄液を選択する必要があります。
アルカリタイプや溶剤タイプの減膜を目的とした洗剤を使うと転倒事故が起こってしまいますから、周りへの注意も必要となり、人の往来が気になって作業は捗らない物です。


次回は商業店舗のメンテナンスにおける洗浄液の話をしていきます。
2023年07月03日 05:55

トレールモップで光沢復元②

前回に引き続き


本題のトレールモップで光沢復元洗浄ですが、これができることに気がつけた人は業界トップレベルです。
今のところ、うちのスタッフで1番ダスターが上手なスタッフを含め3人しか自分自身でそこまで辿り着けた人はいません。
原理は非常に簡単ですが、トレールモップの繊維は捻ってループになっています。
マイクロファイバーはたくさんの細かい手が汚れをキャッチしてなんていう説明がされますが、我々の業界の汚れはそれよりはるかに大きなものばかりです。
ですので、繊維を捻ってループにして大きな汚れも小さな汚れも両方に対応できるようにしています。


ワックス被膜というのはよほどきっちりレベリングさせられる量をコントロールして塗れる人でなければ見えないレベルで波打っていますし、普段の歩行によって傷が入ることはどうやっても防ぐことができません。
トレールモップの正しい使い方は、作業の図解のところに記載があるので復習してみてください。
ハンドルの上を親指で持って、そこに胸を当ててしっかり体重をかけまっすぐ押していくのが正しい使い方です。
そうすると、細かい傷の角を飛ばしてくれます。
波打った頂点や傷の頂点や角は体重がかかったトレールモップによって飛ばされて丸くなっていき、結果それが光沢の復元に繋がります。
光沢復元洗浄のように大幅に減膜するわけではないので驚くほどの光沢復元にはなりませんが、毎日の積み重ねは大きいものです。


さらに多機能還元水2000倍(週1回1000倍)を入れた洗浄機(光沢により白もしくは黄パッド)をかけることでさらに光沢は戻ります。
傷がひどいところはダブルスクラブ(スクイジーで回収せずに2回目を洗う)と洗浄液の量が増えるのと反応時間が増えるので減膜量が増え、光沢復元の幅が増えます。(モップで塗ってからやるのも良いですが、手間がかかるのでダブルスクラブの方がオススメです。)
日常清掃の方でここまでできる方がいらっしゃれば定期清掃自体が数年は不要です。
定期作業でも多機能還元水を塗ったところを洗うだけですからやっていることは変わりません。
日常清掃での希釈をコントロールしてしまえば同じ作業です。


ちなみにトレールモップをドライのままで同じように使うと傷が入りますのでご注意くださいね。
そもそもドライで使ったら埃は舞いますし、回収率も落ちますから、何のためにトレールモップを使っているのかという話です。
2023年06月29日 05:55

トレールモップで光沢復元①

ダスターモップで光沢復元だなんとおかしなことを…と言われそうですが、実はこれ可能なのですよ。
もちろん光沢復元洗浄やバフのような復元幅ではありませんが、毎日の作業できっちりとダスターをかけることのできる人なら可能で、長期間良い被膜を維持する為には、傷の原因となる土砂を確実に除去した上で光沢復元を行うので非常に効果的です。
うちの現場で年間の定期清掃の回数を減らして利益を出しているのもトレールモップの存在はかなり重要です。


まずはトレールモップについてですが、
モップを濡らして固く絞ったトレールモップでダスターをかけるウェットダスター専用のモップです。
埃が舞い上がらないので空気を汚す心配がありませんし、土砂や埃の回収率が上がります。
繊維の素性や構造上、油汚れを取るのにも優れています。
上手な人が使えば回収率の悪い下手な洗浄機を使うより良い現場管理を行うことができます。
毎日使っておおよそ1年半〜2年くらい使え、その辺りを過ぎてしまうと回収率や汚れの落ちが悪くなっていきますので交換になります。
このモップの性能低下を気がつける人はなかなかのレベルの人です。
慣れてくると繊維が生きていないという感じが見えるようになります。


トレールモップはもう15年も前からウェットダスターを謳っています。
最近ではその真似をしてウェットダスターを謳うメーカーもあるようですが、どのモップでもウェットダスターができるのかというとそうではありません。
一般的に言われているそのようなモップは、ウェットでかけてもモップが突っ掛からず使うことができるというレベルであって、本当に綺麗にできるかどうかではありません。
それ用の設計ができていないモップでウェットダスターをやるとどうなるかというと、土砂や埃が水に溶けて黒い水となり、被膜を黒ずませ、汚れが被膜のようになっていきます。
いつも言いますが、見様見真似で本質が理解できていなければ本来求めるべき結果は出ないのです。


長くなったので、次回に続きます。
2023年06月26日 05:55

8月〜テナントカンパニー製マシン価格改定のお知らせ

スクリーンショット 2023-06-23 14.36.50
テナントカンパニーにより上記の通り案内がありましたのでお知らせ致します。
尚、7月末までの発注で納品が12月末までのものであれば、現在の価格で納品時の決済という経過措置もあるようですので、予定のある方はお早めにお声がけください。
パーツや消耗品の価格改定はありません。

詳細はこちらよりどうぞ


 
2023年06月23日 14:36

ワックス被膜の話⑤

前回からの引き続きです。


ここまでくると氣がついたひとがいるかもしれませんが、あのワックスが〜とかあの洗剤が〜とかいうこと自体大きな間違いだということがわかります。
〇〇用ワックスとかありますが、それぞれ単体で考えてもダメなのです。
メンテナンスに対する目的があってそれに沿って設計していく必要があるのです。
それには使う人のレベルによっても違うので、同じ洗剤を使うにしてもワックスを変えたりする必要があるのです。


現代の業界の流行は手間のかからないコーティングにシフトしています。
剥離ができません(剥離ができると言われていても剥離剤のようにはいきません)から、傷を入れると補修不可能です。
塗って傷を消せばいいと言っているメーカーがいるのだとしたら現場を知らない素人です。
減膜するか剥離するかしないと傷は消えません。
傷を入れたらおしまいな訳ですから、非常に高い日常管理の能力を問われますし、コーティングの施工ですら、10年以上持つ被膜を作るのであれば冬の作業は論外で、良い時期にレベルの高い施工技術が必要です。


ワックス管理すらまともにできる人が少ない今の業界レベルでは不可能に近いです。
それができる人がUAフィニッシュLなりUAコーティングを使ったらどうでしょう?
剥離可能なUAコーティングでも10年どころか30年持たせることもできます。


目の前のお金のことだけを考えて現場を見ていないと結果業界全体の沈下を招いてしまいます。
学ばない人は生産性が上がりません。
生産性が上がらなければ、数で稼ぐという選択になり、体力が年齢とともに落ちていく中しんどくなるばかり。
1時間あたりの生産性が1年前より伸びていなければそれは成長していないと言えます。
つまり学ばないと成長しないし、学ばなければいつまでも楽にはならないのです。


そろそろ業界全体が自分のことだけでなく、業界全体のことを考えて活動する時期ではないのでしょうか。
2023年06月22日 05:55

顧問契約のご説明

先日インスタに「元顧問先に・・・」という内容の投稿があったことでお問い合わせ頂いたのですが、わたしは元々管理会社や清掃会社のコンサル業もやっておりまして、大きなところでは全国に1万以上の管理現場を持つ管理会社だったり、バリバリ現場の実務をやっている会社だったり、顧問として様々な改善やコスト削減のアドバイスをさせて頂いてきました。
実務をされている会社で年間数千万円のコスト削減ということもありました。


この数年はナノプラスの研究で忙しかったこともあり、新規の顧問先は募集してきませんでしたが、時間にも余裕が出てきましたので募集を再開することと致しました。
会社によって問題になることも違いますので、内容はご相談の上になりますが例としては以下の様なものがあります。


◯コンサルの内容
・現場のこと
現場の問題点の洗い出し
困っている現場の改善提案
現場立会いによる作業指導
実際に現場に同行して見させて頂きます。


・管理について
現場管理の効率化
管理の仕組みの構築
管理担当者との現場同行など


・営業について
見積書、仕様書、提案書の添削など
重要な営業案件への同行
現場調査への同行


・教育のこと
定期的なスタッフさんの教育の実施
経営戦略に基づいた教育計画など


・経営のこと
総合的な経営戦略立案のお手伝い。
バックヤードオフィス(総務、経理など)の効率化サポートなど
※特にバックヤードオフィスについては経営的な得意分野です。


・監査
企業によっては第3者の現場の監査のような仕事として依頼されることもあります。
インスペクションの資格なども存在しますが、メーカーとして研究開発を第一線で行っている人間の監査ですので、その信頼性も変わっていきます。
一般的なインスペクションと違い、具体的な改善提案と改善時期の報告まで含みます。
首都圏の大手さんでは当たり前に行われていますが、地方ではまだまだ浸透していませんが、広がっているのでお客様の評価につながります。
監査として行う場合は、メーカーとしての信用に関わるので、ナノプラス製品を使っているからという色眼鏡なしで厳しくチェックします。


◯費用
例)月1回訪問(半日以内の時間)で10万円〜
交通費別途
企業規模によっては金額だけ見ると高いかもしれませんが、範囲が広いのでそれぞれの分野のコンサルタントと契約することを考えるとリーズナブルかもしれません。


◯特典:ナノプラス製品の割引
また顧問先においてはその会社の利益になる提案をさせて頂きますので、他社の製品であっても良いものはご紹介させて頂くこともありますが、当然ナノプラス製品の方が良いという事例も出てしまい、自分でコンサルしながら自分の製品を勧めてしまうということもあります。
なので顧問契約企業につきましては、契約期間中は代理店価格とさせて頂いています。


以前はいくつかの企業の社外取締役もしていましたが、そちらはまた責任が変わってきますので、別途ご相談ください。


ご興味のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
2023年06月21日 05:55

ワックス被膜の話④

前回からの引き続きです。


そもそもワックスの最大の強みは、剥離ができないコーティングの類と比べて圧倒的な剥離性の良さという話をしました。


特にUAフィニッシュLは汚れにくさとともに剥離性に重点を置いているので、ビルドアップさせてしまったかなと思ったら、洗浄液のphを少し上げるだけで大幅に減膜できるようにできています。
多機能還元水500倍にユシロ化学工業のハイブリッドクリーナーを100倍くらいで添加すればかなり変わります。(ただし回収後に水をまいてのリンス洗浄が必要になります)
ハイブリッドクリーナーのカタログの希釈の記載は、当時のニューベクトルをベースワックスとしてわたしが現場で数ヶ月洗って検証して書いたもので、開発段階で色々と意見をしていたものですからかなり思い入れのある洗剤です。
いまだに人気のある商品とのことで嬉しく思います。


ハイブリッドクリーナーは基礎ができていない人が使うと失敗しますから、正しい技術を身につけるのには良い洗剤です。
そこから比べるとナノプラスは誰でも簡単に使えて、ワックスの耐久性もはるかに高く出せるので世の中本当に便利になったものです。
↑に「ニューベクトルで」と記載していますが、これをUAフィニッシュLに置き換えると2倍以上減膜が可能になります。
耐薬品性が違うと減膜量が変わります。
減膜量が多いと剥離は必要なくなりますし、より深い傷を消し込めるようになりますから、光沢復元洗浄を行った際の光沢復元幅も大きくなります。


ワックスにはその設計によって、アルカリで落とせる被膜、溶剤で落とせる被膜、その両方が必要な被膜があります。
剥離剤に安いのと高いものでは、高いものの方が良い剥離剤なのだという意見もありますが、まったく間違っていて、割と値段が安い剥離剤はアルカリタイプ、値段の高いものは溶剤タイプです。
逆に使うと剥離できるものも剥離できないので、リンレイのテイクバックやコニシのハクリスタープロXは両方のバランスが良いタイプですね。
しかし両方取りしようとすると相性が良い剥離剤の方が簡単に剥離できてしまうということになりますから、必ず作業する前の現場調査で両方の剥離剤を比較して反応を見ることが必要です。
できる会社は必ずそれをやっています。
アルカリも溶剤も必要な場合は、ユシロ化学工業の製品であればチャージ100にハイブリッドクリーナーを添加しphを上げて使ったりしています。


他社が塗り込んで真っ黒にしたワックスが剥離が難しいのはそういった背景があるのです。
ナノプラスはそもそもアルカリとか溶剤とかに依存していないので関係のないことではあるのですが。


次回に続きます。
2023年06月19日 05:55

ワックス被膜の話③

前回からの引き続きです。


ワックスの設計をする時に油汚れをしっかり落としたいので、一般的に耐アルカリ性を高く設計します。
そうすればアルカリ洗剤やアルカリ電解水のダメージを少なくすることができるというコンセプトです。
(UAコーティングはかなりアルカリに強いですが、アルカリ電解水の継続使用で溶けましたので、ほとんどのワックスはそれ以下ですから同様の結果になります)
洗うことに関してはアルカリに強い方が油汚れはよく落ちますね。
しかし日常清掃だと多機能還元水やナノバブル水でも十分なのですよね。




耐薬品性を上げる
結構簡単なやり方ですが、洗ってワックスを塗って完全に乾燥・硬化した被膜にクエン酸や次亜水を塗って回収し、強制的に酸化させます。
被膜も強くなり、耐薬品性も上がります。
他にはワックスでも2液性のコーティングのように硬化剤を入れてそのようにできます。
(これも昔からできますが、うまくいかないことがやる前からわかっているのでやらないのです)
これが自然に起きる状況は、何十年も剥離をしていないワックス被膜です。


ただし良いことばかりではありません。
むしろ良くないことばかりで必ず失敗します。
これも何年もかけて実験したことで、現場で作業しない人にはわからない現象です。
問題なのは、
・耐薬品性が高くて減膜が難しい
 洗剤の希釈が濃くなる→リンス製が悪い→密着率の低下、汚れやすい被膜
 減膜できないので黒ずんでいく被膜
 剥離が困難な状況へ
・コストアップ
 洗剤コストがかかりメーカーが儲かるという負のスパイラル
・光沢復元洗浄が困難
 洗浄液とワックスの反応が悪くなるので光沢復元幅が出ない。
 結果減膜できないのに塗布回数が増え剥離が発生する。
・被膜が脆くなる
 柔軟性がなくなるので、しなやかさがなくなり脆くなる。
 追従性がなくなるので、椅子の下のように柔軟性が必要な場所は被膜が見えないレベルで割れて黒ずみの原因になる。



そもそもワックスの最大の強みは、剥離ができないコーティングの類と比べて圧倒的な剥離性の良さです。
その強みを捨てて中途半端なものを作っても仕方ありません。


次回に続きます。
2023年06月15日 05:55

ワックス被膜の話②

前回の続きです。


そこし話は逸れましたが、ワックスが汚れるなり、被膜の上に汚れが乗るなりすればそれを洗って除去する必要がありますね。
油汚れであれば水洗浄では限界がありますから、中性洗剤あたりから使うでしょう。
そしてそれでもカバーできなくなればアルカリ洗剤を薄めに・・・
しかし洗剤を使えば界面活性剤が残留し、さらに汚れを寄せつけどんどん汚れの量が増えていきます。
そうなると今度は洗剤の希釈を濃くしていきます。
濃くなるのに回収率は同じなので残留が増えさらに汚れの繰り返し。
最後にはアルカリ洗剤になり被膜を痛めてしまい、結果定期というのがこれまでの業界慣習でした。


それではいけないのでアルカリ電解水という手段を取る人もいます。
界面活性剤を含まないので汚れにくい上に、水ですので汚れの回収率も高くなりますね。
謳い文句としては「ワックスを溶かさず油汚れは取れます!」というものです。
それを提供したのがワックスを作るメーカーだったら良かったのですが、それは機械屋さんが機械を売る為に提供した手段でした。
もちろんワックス被膜に関しては素人です。
実際にこれを実験された方はいらっしゃるでしょうか?
わたしは実験しましたが、耐薬品性が高いUAコーティングですら日々の継続使用で被膜が溶け始めます。
そしてダメになって過度に溶けた被膜汚れが中に入ってしまいます。
検証は継続的に行わないとわからないことが多いのです。


多機能還元水でも油汚れは十分に落とせます。
そして被膜が溶けることもありません。
うちの事務所はUAコーティングが塗ってあって、毎日多機能還元水500倍を撒いて回収していますが、溶けることはなく、適度な柔軟性を維持しています。
図解にもありますが、洗浄の方程式を理解していればさほど難しいものではありません。
(何年も蓄積した汚れは別です)


次回に続きます。
2023年06月12日 05:55