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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

天王山を読めるか?

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2020年8月17日の記事のアーカイブです。


良いポジションで事業を展開できるかどうかという話です。
経営の勉強会では、レッドオーシャンではなくブルーオーシャンを進みましょうなんて話もありますが、みんながブルーオーシャンに行くのですから目に見えるブルーオーシャンを目指しても仕方ありません。
何か重要なのかというと、目に見えるブルーオーシャンではなく、目に見えないもっと本質的なブルーオーシャンを見つけることが天王山を取ることにつながるという意味です。


それはビジネスモデルなどではありません。
見えるものは真似をされてしまいますからね。
どういった想いを持って事業をしているか。
そこは意外と真似をされないのです。
そしてそれが企業内に浸透していった時には企業風土に変わっていきますね。


トヨタ自動車やJR東海はそれがわかりやすい会社ですが、他の自動車メーカーがトヨタの「カイゼン」を真似しようと繰り返しますが、改善することをいくら見よう見真似でやっても「カイゼン」にはならないのです。


ナノプラスも同様で、ただ資材として使うのか、何のためにそれを使っているのかを理解して使うのかでは結果はまったく変わってきます。



↓ここから過去記事


以前ポジション取りのコラム(2020年5月7日アップ)も書きましたが、それに関連する話です。

↑はサントリーさんのHPから拝借したヤマサキ蒸溜所の画像

天王山とは、1582年の中国大返しをした羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と明智光秀が戦った山崎の戦で、ここに陣取れば戦いを有利に進めることができるから、是が非でもここを取らないといけないということですね。(諸説あり)

他でどれだけ勝っても、ここが取れないと大局で勝てないということですね。
結果、天王山を取った秀吉がその後どうなったかはご存知の通りです。
昨今歴史認識は変わりつつありますが(歴史は勝てば官軍で、書き換えられるものなので)

で、何が言いたいかといいますと、


「事業において、自社の天王山が見えているかどうか」

ということなんです。
どんな会社でもここは落とせないというのは数字上の話は誰でもわかる話。
そうではなく、事業の展開を考えた時に、
・その現場はどれだけ赤字を出しても結果を出さないといけない現場だったり
・その現場をやることで知識や経験が身につくのでその後の展開に大きな影響を及ぼすものであったり
・人間関係によって、赤字でもやりきることであったり
そこを踏み越えることで、事業が優位に進むまさに「天王山」なんですね。
それがこれ!と分かりやすければいいのだけれど、それは後で結果的に分かることでもあります。
超1流の営業マンはこの「天王山」を見るのに優れていますね。
ここだけに注力して動きます。
伸びない会社って、この天王山を必ずと言っていいほど取れていないのです。
気がついていなかったり、予定をつめすぎて作業日程が取れなかったり。。。
チャンスを得るにはチャンスを掴む手は開けておかなければならないのです。

我々の仕事はそれぞれの会社にキャパがあり、できる仕事できない仕事はあるかもしれません。
2人しかいない会社が、応援も呼ばずに毎月30万㎡の洗浄ワックスの物件をこなすのは難しいでしょう。
毎日30日間作業をしても1日1万㎡、まともに作業してできる人は世界にもいないでしょう。
これは極端な例ですが、しかし人間と一緒で、会社もこれはちょっと無理かも?と思うような仕事をこなしていかないと伸びていかないのです。
そういった中には高い確率で「天王山」があるのです。
できないとお客さんに迷惑がかかってしまうので、もしそういった物件があればご相談ください。
できないものをできるようにしてしまうのは得意です。
1人や1社でしかできないことでも、集まれば色んなことができてしまいます。
2023年10月12日 05:55

剥離が簡単な被膜の誤解

「剥離が簡単」
と関われているワックスありますね。


半樹脂ワックスや亜鉛フリーワックスなんかに多い表記です。
しかし本当にそうでしょうか?
この意味はまったく逆で、
・半樹脂なのに
・亜鉛フリーなのに
剥離が簡単という意味なのです。
ちゃんとしたワックスメーカーの営業の方なら当たり前に知っていることです。

しかし使う側のビルメンさんの方はどうかというと、普通のワックスより剥離が簡単と思って使う方の方が多いのです。
わたしもこの仕事をはじめたころそう勘違いして使っていましたが、使ってみると逆であるということがよく分かりました。
現代でも半樹脂ワックスがあり、なぜラインナップに残しているのかをワックスメーカーさんと先日話をする機会がありましたが、需要があるからということでした。
わたしからすると「どんな需要???」という話です。
剥離しやすいワックスで言えばUAフィニッシュLは耐久性はしっかりあるものの剥離性は非常に良いのでビルドアップしにくくできていて、毎回の洗浄で剥がせる上に、ビルドアップした場合はphをアルカリにすこし傾けてやれば簡単に剥がせるように設計しています。



半樹脂や亜鉛フリーは一般的な樹脂ワックスに比べて組成的に剥離しにくい(減膜しにくい)のです。
なのになんとか剥離ができるようにしているという表記です。
剥離性が悪いワックスになるとどうなるか。
次回はそちらのテーマを書くことにします。
2023年10月09日 05:55

誰でもできるから難しい

2020年8月13日の記事のアーカイブです。


簡単と思えるシンプルなものほど難しいものはないのです。
床を洗ってワックスを塗ると一言で表現してもそれを何工程でやっているかと考えると人によってかなり異なります。
レベルの高い人ほど工程数が多くかつ短時間でそれを処理しています。
工程数が少ない人は粗く、多い人は緻密と言えます。


たとえばダスターをかける際に、隅や角をスクイジーで掻き出してからダスターをかけていますでしょうか?
ダスターをかけた後に洗浄液を塗る前、予備洗浄をかけていますか?
油汚れの多い現場や土砂の多い現場、汚れの多い現場では本来予備洗浄が必要です。
油汚れが多い現場では、油汚れがある部分とない部分があると思います。
そこを同じ洗浄液で同じように洗うとどうなるかというと、油汚れが多い部分が減膜量が少なくなりますね。
なので予備洗浄で油汚れを除去しておくことが必要なのです。
ここの油汚れを土砂や他の汚れに置き換えても同じことが言えます。


ちょっとしたことですが、年間で見るとかなり変わるものです。
そういったことをどこまで認識して仕事ができるかで1ヶ月では差が出なくても、1年、3年、5年とどんどん差の開きは大きくなっていくのです。



↓ここから過去記事

よく言われる話ですが、「清掃なら自分でもできると思ったから応募しました」という求人への志望動機。
「誰でもできるでしょ?」とか。
ナノプラスなら確かに誰でもできるでしょう。
しかしただできることと、上手くできることはまた違うのです。
誰でもできると言われるもの程、上手くやるのは難しいものはないのです、
料理でも一番難しいのは、白いご飯を美味しく炊くこと。
シンプルなものほど難しいのです。



例えば洗浄ワックス作業
一言で言えば洗ってワックスを塗ればいいというだけの作業。
しかしそれぞれ個別の作業を紐解いていくと、全てに理由があるので、それを理解して施工していく必要があり、その理解度が耐久性となり、それが収益性となって明確に現れます。
ただ白いご飯を炊く人と、炊けるまでのやるべきことを細分化し、必要なことができているかどうかですね。
以前仕事のやり方のコラムに書きましたが、業務の細分化をするように、現場作業の細分化をする必要があるのです。
そしてどこまで細かく細分化して動いているか(実質的にこなしている作業量)が重要で、あまりにざっくりざっくりやる人は、それだけ雑な結果にしかなりません。
営業も現場も経営も、仕事のできる人は仕事のできない人に比べ、仕事自体が細分化されて工程数が多いのです。
それをどうやって最適化してシンプルに仕組みかするかがポイントで、ブレやクレームの発生を抑えることにつながります。



アップライトやダスターも
アップライトも使い方によって大きく結果が変わる機械です。
正しく使えば定期清掃で洗わずに綺麗にしてしまえることもあります。
ダスターであっても、同じ環境で使う人に人によって、光沢の維持期間も変わりますし、定期清掃であれば洗浄機のタンクに入るゴミや、スクイジーに挟まるゴミの量も明確に差が出て、品質や作業時間に反映されていきます。



細かい仕事ができる人の方がそれだけ生産性が高い仕事ができているというのが分かりやすいですね。
細分化して作業するには、洗浄ワックス作業の解説動画を観るのが一番です。
1回観て全て理解して全てできる人などいません。
分かったと思っていても、できていないことは多く、理解できていないのです。
結果を出している人は何度も観ているようです。
2023年10月05日 05:55

経済は回る

すごく当たり前のことですが、経済は回っています。
しかしそれを意識して普段から生活している人はどれだけいるでしょうか?


海外のものより国産国産でもより自分自身の地域のもの。
特に口に入れるものは身体に合うのは地域のものです。
水が合うという言葉がありますが、水の合う合わないは地域によってありますね。


その地域のものを買うことがその地域の身近な雇用を産み、それが身近な仕事を作ることにつながります。
仕事をする人がいなくなればその技術や文化は廃れていき、一度無くなった技術や文化を取り戻すのはすごく大変なことです。
海外産のものは確かに安いものも多くあるかもしれません。
しかしお金は天下の回りものと言うように回っていて、それが海外に流れしまっていては


これからの時代の長期的な大きな流れでは通貨がすべて1対1、つまりは1円=1ドル=1ルーブル=1元=1ペソと変わっていく時代であり、安いから輸入という概念がなくなります。
人件費の安い国で作って入れるという考え方自体が植民地時代の名残の搾取でしかありませんから、当然の流れと言えます。
それを見据えたビジネスモデルの展開ができていないとなかなか厳しくなっていきます。


目の前しか見ていないとそこまで考えませんが、少し遠くを見ると見え方はそのように変わっていくのです。


 
2023年10月02日 05:55

現場は経営の一部

2020年8月6日の記事のアーカイブです。


しっかりした良い現場をつくれば良い!と思う人も多いようですが、現場は経営の一部でしかありません。
しっかりした良い現場を作るのは最低条件です。
飲食店で例えれば、どれだけ経営が素晴らしくても料理が美味しくなければどうにもなりません。
ちゃんとした商品やサービスがあった上でそこがスタートラインとも言えます。


現場の収益率が上がれば利益は上がりますが、経営の収益率が上がればあまり売上を上げる必要もなくなり、あまりたくさん仕事をする必要もなくなりますね。
経営者が現場に出っ放しというのが多い業界ではありますが、経営のことも学んでいかなければ、年齢とともに体力が落ちていくのに体を動かして量でカバーしていかなければならなくなるのです。
これは昔からある業界の大きな課題です。
分かってはいるけれど…という話はよく効きますが、同じ原因からは同じ結果しか出ません。
どこかの時点で行動を起こさなければならないのです。


セミナーではそういった相談にも対応させて頂いていますので、是非ご参加くださいね。




↓ここから過去記事

nano+では現場の施工技術だったり管理技術の話がメインになりがちですが、それ以外の経営的なこともHPやコラムに書くようにしています。
この業界はとにかく現場をキレイにすることを頑張ります。
それももちろん重要です。
しかしいい仕事ばかりしていれば仕事が集まってきて利益がたくさん残って、みんな幸せという昭和の時代は終わったのです。
もう平成を通り越して令和になっていますね。

企業であり事業であるので、正しい企業の形や正しい事業の形というのがそこにはあるべきで、現場も営業も財務も会計も税務もその他諸々、経営という大きな枠組みのうちの1つなんですね。
そしてトランプのゲームのルールのように、それぞれにルールがあります。
例えばポーカーをやるのにルールを知らずに勝負するとどうなるでしょうか?
熟知したプロが相手だと勝てませんね。
この業界だけでなく、ほとんどの企業には全てを熟知していないプロでない人の方が多く、一部のプロだけが大企業となっていて、プロ経営者と言われるプロの雇われ経営者がいたりします。
誰も最初からプロではありません。
しかし事業を進めていくうちにプロになる努力をしなければ勝てる確率は低くなってしまうのです。
これは経営者に限ったことではなく、なんとなくその日その日の仕事をしている人は多いのではないでしょうか?
逆にプロになれば効率的にラクに仕事が行えるようになり、時間にも余裕ができ幸せな人生を遅れる確率も高くなります。
だいたいある程度のプロになるには、以前のコラムにも書きましたが、10000時間という目安があります。
10000時間/8時間→1250日→実稼働日数で5年くらい。
本気で働く人なら3年くらい。
石の上にも3年ということですね。
それはその人の覚悟や本気度によって変わっていきます。



知るべきルール
現場作業のルールを知らないといけません。
しかし経営層の人はそれ以上に経営のことを知らなければなりません。
実際に税務会計財務を知るだけで利益率は上っていくのです。
税引後利益率が5%上がるだけでもかなり大きいですが、その部分だけで5%以上上げることは難しいことではないのです。
つまり同じように仕事をしていても、ルールを知っているか知らないかでそれだけ変わってしまうのです。

この業界はそういったことを勉強されない経営者が非常に多く、現場レベルで見た生産性を上げることはできても、経営的な生産性を上げることができない経営者も多いのです。
「自分は地域でNo.1の掃除屋さんだ!」なんて話をあちこちで聞きますが、それが得てして大したことしかないというのは置いておいて、いくら現場ができても経営者の方はそれだけでは幸せにならないということです。
作業する人としてどこかに勤めるのならいいかもしれませんが。。。

我々の仕事のメインなのは現場と思う人も多いでしょうが、現場も経営の一部でしかないのです。
近代では専門職という考え方が色濃かったのですが、最近ではそうではなく、個人の希少性というのが重視され始めましたね。
もちろん一流になれば専門職の方が強いですが。。。
この辺りはドラクエはファイナルファンタジーの職業で考えてみるとわかりやすいと思います。

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このコラムを編集し、投稿予定をしていて気がつきましたが、今日で当社も設立14年が終わるのかと。
現場の営業もナノプラスの営業も全くしない会社が生き残れたのは、それでも声をかけてくれたお客さんのおかげと、徹底した経営力の研鑽だったように思えます。
現場だけでなく、施工会社・管理会社としてのノウハウもどんどん残していければと思っております。
2023年09月28日 05:55

送料減額改定、ケミカル価格改定について

202311価格改定

この度11月1日出荷分(10月31日受注分)以降につきまして、原料高騰の関係からケミカル関係の価格改定を行わせて頂くこととなりました。

原料によって変動幅は異なりますが、おおよその目安として、
・多機能還元水17%
・UAフィニッシュL/UAフィニッシュL13%
・nano+クリーナー9%
・浸透剤(仮)8.5%
程度となります
つきましては、価格表およびBASEにつきまして10月31日に価格を改定させて頂きます。
尚、新しい価格表はこちらになる予定です。


価格改定に伴い4つの対応をさせて頂きます。

①定期便の価格据え置き
BASEおよびFAXでのご注文で毎月決まった数量のご注文を頂いている多機能還元水の定期便につきましては今回の改定では価格を据え置くことと致しました。
定期便では最低1年間継続が条件となっていますが、現行価格でさらに送料分が安くなっています。
(途中で停止はできませんが、停止になった場合は通常の価格との差額が請求されます。)
こちらに合わせてUAフィニッシュLも定期便も設定いたしました。
極端な物価変動がない限りは1年間定期便の価格を据え置きで対応させて頂きます。
またこれを機会に年間の数量契約も行います。
具体的に数量をまとめられる方はご相談ください。


②スターターセット価格の据え置き
スターターセットについては価格を変更せず現行価格を継続し、導入しやすさを維持することといたしました。
浸透剤(仮)スターターセットについても同様です。


③11月分の事前発注分の対応
10月20日までにご注文頂く11月分の予約発注分は改定前の価格で対応させて頂きます。
・会 社 名:
・住   所:
・電 話 番 号:
・発注予定日:
・発 注 内 容:
をFAXください。
BASEでのご注文の方はHPのお問い合わせフォームかメール、インスタDMで事前にお知らせください。


④送料の減額改定
5月分より送料を1,000円/個口から1,200円/個口とさせて頂きましたが、おかげさまで発送量も増え、運送会社との協議も進み送料を抑えることができましたので、11月分から送料を1,000円/個口に戻させて頂きます。
ただし皆様ご存知の通り、運送業界には2024年問題があり、その時に運賃はあらためて変動があるものと思われますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
また日付・時間指定も可能となっておりますので備考欄に記載ください。(※北海道を除く)


⑤量子フロアメンテナンスへのシフト
ケミカル価格の高騰によってよりケミカル使用量を減らしていくメンテナンスへのシフトを進める必要がある時期なのだと思っております。

量子フロアメンテナンスは量子技術によって、界面活性剤ゼロのメンテナンスは洗浄液のコストは結果的に変わらないとはいえ、ワックスの耐久性が3倍以上伸びることでワックスコストと作業時間の大幅な削減が可能になります。
ひと昔前のUAコーティングの耐久性は剥離が簡単なUAフィニッシュLで出せてしまうということで、光沢復元洗浄もより簡単になっていきます。
ぜひこれを機に取り組みをご検討ください。

量子フロアメンテナンスのセミナーの詳細はこちらをクリック

よろしくお願いいたします。
2023年09月25日 05:55

カーペットの洗浄液噴霧量②

前回からのカーペットの洗浄の話の続きです。


エクストラクターの回収率は高くて70%と言われています。
つまり水に溶かした汚れの30%は残留しています。
黒い水を作る訳ですから繊維はそれを吸って乾燥し、黒く染まるというのがカーペットメンテナンスの問題点です。
2回かけることでリンスできれば、100×70%×70%→残り9%となります。
このくらいであれば許容値であり、多機能還元水が乾燥過程で脱色してくれますから、よほどアップライトが下手でない限りは黒く染まるリスクも少なくなります。
逆に言えば2回かかるように作業しないとどうにもならないとも言えますね。


汚れが多いとカーペットの洗浄は大変です。
なぜ汚れるのかというと、洗剤を使うから界面活性剤が残留し、汚れの量が増えるのです。
アルカリ電解水も40倍や20倍のように濃く使うとカーペットの油分が抜け、カーペットはその油分を汚れで補います。(使い続けるとパサパサになっていくのが分かります。)
多機能還元水のようにカーペットに優しい洗浄液ならその心配もありません。
油汚れがひどい場合は、重曹を添加したり、アルカリ電解水を100倍くらいで添加することもあります。


多くの方が汚れを取ることに注力しますが、汚れなければあまり多くの汚れを取る必要がないのですから、うまくバランスをコントロールしながらメンテナンスすることがポイントで、汚れが少ないことは作業時間の短縮やメンテナンス周期の延長を意味し、それは利益率の向上を意味します。
これまで洗剤で洗ってきたカーペットに残留した界面活性剤は本当に大変です。
特にコロイド界面活性剤は通常のものより除去が大変です。
しかしすこしずつ抜けていくごとにカーペットは汚れにくく、メンテナンスは楽になっていきますので、エリアを絞って順番に界面活性剤を抜く作業をされるのをお勧めします。
その場合は、カーペット表面に洗浄液が浮くほど噴霧する場合もあります。
残留した界面活性剤の量に見合った水の量が必要になりますからなかなか大変です。


また残留した界面活性剤を抜くとなると泡もすごいですね。
消泡剤は各社ありますが、うちの現場では消毒用のアルコールを消泡剤として使っています。
安いのはもちろんですが、シリコン系のようにベタつきが残ってマシンが汚れないのが良いです。
2023年09月18日 05:55

アーカイブ ナノプラスのユーザビリティ

2020年8月3日の記事のアーカイブです。


ナノプラスはただ汚れ落ちが良いとか、ピカっと光るとか、そんなことに重点はおいていません。
それより結果の出るものだったり、収益性が上がるものだったり、建物のオーナーにとってメリットのあるものだったりします。
それには使いやすさ、運用のしやすさは非常に重要なところです。
洗剤にしてもワックスにしてもそんなところが変わるのかという話ですが変わるのです。
売る以前に自分が使う為に作っているという前提がありますから。


多機能還元水にしても、値段がどうとか、性能をああだこうだという議論もそうですが、ポイントはそこではなく希釈や運用が簡単でオペレーションコストが下がるということの方がはるかに大きなポイントになるユーザビリティです。
そのユーザビリティは目に見えないコストを大幅に圧縮します。
だからこそ導入先として病院で多く使われているのです。
病院だと、ケミカルの数×汚染エリア分け(5色のスプレーヤー)で10数本のスプレーヤーが清掃カートには乗っています、
使う時にそれぞれ色とケミカルを確認して使う必要があり、それを判断する時間、教育する時間、希釈する時間など、様々なコストがかかっていますが、多機能還元水だと5色のスプレーヤーで多機能還元水を1プッシュして希釈すれば良いだけですから非常に簡単です。


そういったところに着目できるかどうかが、ただの作業をする会社なのか、管理もよく考えて仕事をする会社なのかを分けていて、それが収益性に結びついています。



↓ここから過去記事

以前ナノプラスのユーザーさんと話をしていて、
「そんなこと考えているんですか!」と驚かれた話。
自分としては当たり前のことだと思ってやっていましたが、確かにこれは他のメーカーは全く考えていないことだなと。
一例として、


・安全であること
・洗浄液で手や素材が荒れない
・洗浄液が滑らない
・養生が不要であること
・汚水の産廃処理が不要であること
・剥離剤がなくても剥離ができる
・ワックスの乾燥時間が早いこと
・ワックスの耐久性が伸びること
・汚れにくくなること
・作業時間が短縮される
・疲れにくい作業で効率的
・カーペットからワックス床に出ても滑りにくいこと
・セラミックタイルでの転倒事故が防止できること
・モップの洗濯が楽で乾燥時間が短かい

                          などなど


これらは全て現場作業及び現場管理においてストレスになるものですね。
ナノプラスでは、これを排除して楽に作業できるようにしています。
ストレスが減るから本当に注力しなければならないところに注力できる。
そうなればクレームの発生率も下がれば、普段手の入らないところに手が入ったり、普段見えていないことが見えるようになります。


なぜこういうことを追究しているかというと、ナノプラスは売る為のものではなくて自分自身が使うものという前提があります。
売るものとして考えると、↑に挙げたものは非常に評価されにくい項目で、洗剤はガツンと落ちるもの、ワックスはやたらと光って汚れやすいもので設計してしまいます。
つまりは物を売るという感覚ではなく、自分自身の現場の成功体験を売っているとも言えますね。
私自身、物を提供するメーカーという感覚はもうほとんど持っていない感覚です。
実際には物を提供しているのですが、それ以外の現場での成功体験であったり、情報だったり、技術だったり、経営のことだったり、時代の変化に対するモノの見方だったり、ナノプラスを使う仲間を繋いだことだったり。
それもユーザビリティだと思うのです。
2023年09月14日 05:55

カーペットの洗浄液噴霧量①

カーペットの洗浄液を吹く量について質問を受けることがあるのですが、実際のところ作業内容によって変わります。
表面だけを洗う場合としっかりと中まで洗って残留した界面活性剤を抜く場合では、そもそもの考え方が異なります。


表面だけを洗う場合
表面をオーボットやポリッシャーに白パッドなどを付けて洗う場合ですね。
マイクロファイバーのパッドを使う方も多いですが、現場で洗うことのできないマイクロファイバーパッドより現場で洗って何度でも使える白パッドの方が運用に優れています。
当社でもトレールパッドというマイクロファイバーのパッドを作っていましたが、白パッドの運用の良さから廃番にした経緯があります。
中まで洗いませんから洗う部分に最適な量を噴霧する必要があります。
少なければ早く乾燥しますが、少ない分汚れも落ちませんし、回収もできません。
あくまで白パッドで汚れを擦って、汚れた洗浄液を吸い上げるイメージです。
寝癖なおしをするスプレーヤーで例えれば、髪はしっかり濡れるけど、頭皮は濡れない感じです。
細かい霧の状態の洗浄液を大量に噴霧するイメージで多めに撒ければ汚れも落ちやすくなり、洗浄スピードも上がります。
ここの噴霧量を間違えると汚れ落ちが悪く、作業時間が伸びてしまいます。



中まで洗う場合
ポリッシャーやオーボットで回した後にエクストラクターですすぎながら回収します。
中までしっかり洗うとはいえ、1番下まで洗浄液を打ち込むことは稀です。
蓄積した界面活性剤を抜く場合には多機能還元水250倍希釈をしっかり下まで打ち込んでゆっくりとエクストラクター(こちらには多機能還元水1000倍希釈)を引いてすすいでいきます。
エクストラクターは半分ずつ被せながら使うことで、
①洗いながらすすいで回収
②2回目のすすぎということになります。

カーペットの表面積はPタイルの200倍以上とも言われており、アップライトをどれだけ丁寧にかけるかでも変わりますが、土砂や埃の汚れが多いことには違いありません。
それはエクストラクターの汚水を見てもわかることです。
Pタイルで言えば、ダスターをかけずに洗っているような状態ですから、1回目の洗浄は予備洗浄、2回目で残った汚れの回収といった感じです。
エクストラクターに多機能還元水1000倍希釈を入れておくことでより回収率が上がります。
この1000倍希釈はハードフロアでも同様ですが、結構ポイントになるところだったりします。


②へ続きます。
2023年09月11日 09:55

アーカイブ 負のスパイラル

2020年7月30日の記事のアーカイブです。


以前、ワックスモップを作っているワックスメーカーさんから

「おたくのワックスモップは薄く塗れてワックスもあまり含まないから洗った時に捨てる量が少なく困っている」

という半分冗談のような話をされたことがありました。
おおよそ250ccくらい全国のビルメンさんが洗う時に捨てるワックスはチリツモで結構な量だという話でした。
たしかにハウスクリーニングをされていたり、小さなの物件の管理をされている会社では塗る量より捨てる量の方が多いかもしれませんね。
ビジネスとしては確かにたくさん消費するのがメーカーの売上ですから正しいのかもしれませんが、地球環境にとってはマイナスでしかありません。


先日もこれからは規模を追い求める時代は終わるという話をしていました。
人口減少で市場が小さくなる時期に規模を拡大するのは逆の方向を向かって走っているようなものです。
もちろんある程度の規模は必要です。
しかし首都圏では既に人手不足で日常清掃だけでなく、定期清掃すらままならないという状況のところもあるのです。
いずれはじまるベーシックインカムによってそれはさらに加速するでしょう。


以前京都の老舗の記事を書いたことがありましたが、要は効率なのです。
これまでも純粋に拡大なら良かったのですが、会社の内容が拡大で薄くなり、拡大ではなく膨張になっている会社も多かったように思えます。
膨張した会社に社会の大きな変化による人手不足が直撃した場合ひとたまりもありません。
この3年間におけるコロナ禍はそれを見直す時期とも言える時期でした。
負のスパイラルのようなことは終わりを迎えていきます。
早くそれに氣がついて次の手段を打てる会社かどうかが今後を決めます。




↓ここから過去記事

この間のコラムでチラッとでたこの業界の「負のスパイラル」
私が7年くらい前に清掃システムを作った時に提唱した負のスパイラル。
実際に私が経験してきたある意味業界のタブーとも言える負のスパイラル。
一般的な話で全ての会社がそうという訳ではありませんので、一般的な話としてお読み下さい。



ワックスメーカーというのは
黒ずむワックスを作り、よく汚れワックスを傷める洗剤を作ったもらって、たくさん定期清掃をしてもらい、たくさんビルドアップさせてたくさん剥離剤を使ってもらい、塗り直しでワックスをたくさん消費するというのが売上を伸ばす仕組みです。
この方法だとどんどんケミカルが消費されますので、本当によく売れるのです。
その為にビルメンさんにはあまり賢くなってもらっては困るのです。
ワックスモップも使い終わった後、絞るとたくさんのワックスが出てきますね。
ワックスメーカーさんがワックスモップ作っていませんか?
トレールワックスモップはそれが少ないので、トレールワックスモップ単体でもあちこちに売れていくとワックスメーカーの売上は落ちてしまいます。
トレールワックスモップは水で濡らして絞って使うので、ワックスモップを絞っても捨てる量が少ないのです。
そして洗いやすいので、ワックスが固着しにくく何年も使えて、ワックスモップが売れません。
某メーカーさんから、「そんなワックスモップが出回ってしまうとワックスの消費量が減ってしまう」と笑いながら言われたことも・・・
全国でビルメンさんが様々な現場でワックスモップを絞ってSKに流しているのはいったい何Lあることか・・・
nano+自体もそうですが、トレールワックスモップを作った時からメーカーのそういったビジネスモデルと向き合っています。

最近では中小のメーカーだと会費をとったり、研修費をとったり、フランチャイズロイヤリティのようなものを取る阿漕な会社まで出てきました。
特にサブスクリプションが流行っている現代では、それを真似てサブスクリプションの本質を理解せず会費を取るようなことをする会社もあるようで、それはユーザーさんの為になっておらず、もはや自社の売上のことしか見ていないようにしか見えない、新しい負のスパイラルか?と思ってしまいます。



マシンメーカーはどうでしょう?
現在マシンは日本だけという考え方はなく、世界展開をベースにしており、統廃合が進んでいます。
元々自動車のように台数が出ないものなので、台数を増やしてコストを下げようという流れになっており、日本のマーケットは世界で見れば10%未満。
早い話が見向きもされていないのです。
それでも10%弱あるという見方もありますが、色んなマシンメーカーがある中で、マシンの理論を正しく理解できていないメーカーが多くあることも事実です。
つまりは販売力で売れればいいと。
当社はテナントカンパニーの代理店を昔からやっていまして、テナントというのは非常にそういったマシンの構造を研究し、工夫されている会社です。
洗浄機の後ろをモップで拭いて歩くようなことはありません。
とはいえ、最近のマシンは日常清掃に特化しすぎて定期清掃では使えないので、古いタイプのマシンを使っています。
元々業界に入った時からテナントマシン育ちの私からしてみると、洗浄機の後ろをモップで拭いて歩いているのを見た時に、逆に衝撃的でした。
しかしまだまだそういう光景を見ることがあってたまげます。
本当にダメなものを売らないで頂きたい、売るのなら正しい状態で使えるよう教育をした上で販売をして欲しいと思います。
私が洗浄機を販売する時は、日本全国津々浦々赤字になっても訪問して自分で取り扱いの説明を行っています。


とメーカーだけでも色々とあり、管理会社、施工会社、販売店、コンサルタントとそれぞれの立場での負のスパイラルはあるのです。
重要なのは、この業界がどういうビジネスモデルで成り立っていて、それは誰の為にあるのか?
本来お客様の為にあるはずなのに現実そうではないのです。
お客様というのはビルのオーナーや店舗のオーナーなど、そのお客様の要望に応えることが仕事であり、お客様が思われている斜め上をいく「おぉ!」とお客様を唸らせる会社が生き残る会社なのです。
時代が変わっているのにまったく変わらないこの業界。

本当にもうお客様の為にならない業界慣習は無くなって欲しいものです。
nano+はそれをなくして、みんなが幸せになるものだと思っています。
2023年09月07日 05:55