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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

アーカイブ 動画による無償作業研修サービスのお知らせ

2018年1月20日の記事のアーカイブです。


最近ナノプラスをはじめられた方は、これをご存知ないかもしれません。
作業してみてうまくいかない場合、思うような結果が出ない場合、状況を伺って悪いところを修正していきますが、動画を頂くのが1番手っ取り早い方法だったりします。
間違っているところを直せば、その分作業は楽になり、収益性も向上していきます。
つまりは「成功の法則」
ナノプラスで結果を出されている方に共通するのは、疑問に思って問い合わせ頂いている回数が多いこと。
だいたいの人は分からないことが分からないのです。
分からなければ作業動画を観るのが1番の改善方法なのです。



↓ここから過去記事


nano+ではこの度、無償で動画による作業コンサルタントの
サービスを開始致します。
スマートフォンで30㎡程度の作業を動画撮影頂き、
それを確認させて頂き、作業の改善ポイントを
ご提案させて頂きます。
youtube等にアップ頂くか動画を宅ファイル便で
お送り頂くだけで対応させて頂きます。

対象:nano+を導入のお客様
回数:1社3回まで無料
申し込み:お問い合わせフォームより申し込み下さい

作業時間短縮や品質向上にお役立て下さい。


↑過去記事ここまで


今時はスマホのスタンドも100均で売っている時代になりました。
ペール缶を逆さにして、その上に置いて撮影というのも一般的ですね。
上手くいかないのを修正するのはもちろんですが、今よりさらに高いレベルを目指すという方も多くいらっしゃいます。
インスタにアップされている方で、#ナノプラスや#多機能還元水などつけて頂いている方には都度コメントやシェアさせて頂いておりますが、このように動画で送って頂いても構いません。
↑には1社3回まで無料とありますが、現在は前に比べ時間がありますので、特に制限はしておりません。
お気軽にこちらよりお問い合わせください。
2021年10月14日 10:00

予備洗浄の重要性

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前回のアーカイブ記事で、洗浄液の飽和の話をしました。
洗浄液の飽和に1番効果的なのは、ウェットダスターであり、予備洗浄なのです。
ウェットダスターを超える除塵の方法はまた後々コラムでアップする予定ですので、今日は予備洗浄の重要性についての話です。

洗浄液の飽和は、汚れがたくさんあるから洗浄液の中に早く溶け切らず、洗浄液が飽和し、汚れが落ちないという現象が起こってきます。
工場だったり、土砂の持ち込みが多くワックス被膜の土砂がたくさん刺さってしまっていてダスターでは除去できない汚れがある場合にそういうことが起こります。
↑の写真はまったくメンテナンスをされていなかった店舗の改装で、オープン前の清掃に入った時の写真。
洗浄機に新品のSPPパッドをつけて1パス洗うだけです。
ワックス表面を物理的に飛ばして洗います。
※多機能還元水の250倍くらいを入れて洗うとより除去することができます。
1パス洗うだけでも十分綺麗になりましたね。
ここから洗浄液をまいて洗うのがスタートします。

このような現場で予備洗浄を行わないと、汚れや汚れたワックスの被膜量に対して水の量が足りないので、一度洗っても汚れが除去しきれず、もう一度洗うようになってしまいます。
洗浄液をまいて洗って回収するのと、洗浄機で1パス洗浄するのとでは、作業量も違いますから、洗浄機の有る無しの差は大きいと言えます。
またホームページには記載してありますが、SPPパッドで予備洗浄を行うことで、被膜の表面積を増やすことで、減膜を増やすことができるメリットもあります。



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

現在研究と実証実験を進めている量子技術を使った量子フロアメンテナンスでは、通常のメンテナンスでは多機能還元水だけでnano+クリーナーを使わなくなります。
 
2021年10月11日 10:00

アーカイブnano+の洗浄液は作業効率を考えて設計されています

2017年12月16日のアーカイブ記事です。
洗浄液の飽和についての話はナノプラスではあまりしませんが、それをしなくて良い設計にしてあるからなんですね。
アイスコーヒーに砂糖はあまり溶けませんからシロップを使います。
この砂糖が完全に溶けなくなることが現場レベルでいうところの洗浄液の飽和です。

我々の仕事はアイスコーヒーで床を洗っているようなもの。
洗剤が濃くなれば水の量は相対的に減っていきます。
剥離剤になれば尚更。
そして洗剤が濃くなればなるほど、汚れやワックスを落とす量は増えるのです。
なのでさらにシビアなのです。
寒くなっていくともっとシビアに。

なので今月は洗浄液の飽和の話を掘り下げていきます。


↓ここから過去記事
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良い洗剤といえば聞かれるとほとんどの方が
・よく落ちる洗剤
・環境に優しい洗剤 etc
そういった意見が一般的なところでしょう。

それは当たり前のところです。
特によく落ちる洗剤というのは一番求められることかもしれません。
しかしそれが全てという訳ではありません。
結果的にどう落とすか、落とした後どうかも重要です。
以前ワックスのところでも書きましたが、そういった表面上のことだけ重視するのではなく、それに+αをやってこそnano+。現場でどのように使われるかまで想定した上で、システム設計をしています。

具体的なところで洗浄ワックスを行う際の洗浄液を例に挙げますが、


 

乾燥しにくいので一度に広い面積に塗布が可能

・水を塗りたしせず長時間手間をかけずに塗布時間が取れるので、ワックス除去量が増やせます。
・一度に塗布できれば洗浄作業⇆塗布作業の行ったり来たりが減るので作業が単純で効率が良くなります。


 

洗浄液が飽和にしくいので失敗にしにくい

・洗浄液の飽和とは、洗浄液中に汚れやワックスがそれ以上溶け込まない状態で、ワックスがパッドが詰まってしまうような状態になっていることです。水が足りていない状態ですね。反応したのにワックスが取れきれない部分も出てくるので洗いムラができたりする原因になります。
・洗浄液の飽和により、反応したワックスが完全除去できないので、上にワックスを塗っても十分な耐久性が出ない(それを補助するのにUS SPPパッドが必ず必要)
・カーペットだとほとんどの洗浄液が飽和している状態なので、多機能還元水1000倍で洗浄すれば極限まで飽和にしくいので回収率が上がります。

↑の写真の汚水をご覧下さい。特に左上の写真のような濃い洗浄汚水(ただの洗浄)を出すことはサッと洗浄機を通しただけではまず無理です。
より多くの汚れやワックスを取り込める洗浄液の特徴です。
 

 

洗浄液の塗布量の減少

・飽和が起こりにくいので、洗浄液の塗布量を減らしても洗えます。これまで150cc/㎡必要でしたが、100cc/㎡でも洗浄できるので、洗浄液の量が減り、ケミカルコストも削減できます。もちろんリンスもなければ水はもっと減りますね。
・使う水の量の削減は、給排水時間の削減につながります。地味ですが機械から給排水する間は機械が30〜60秒程度止まってしまいますね。60秒あれば17インチの洗浄機でも20㎡以上は稼げてしまいます。給排水場所が遠いショッピングセンターでは、5分以上かかるところもあります。


 

ただしポリッシャーのタンク出しは宜しくありません。

・洗浄液の反応時間が取れない
・洗浄液の量が少なすぎる
ことからワックスも汚れも十分に除去しきれません。
ポリッシャーのタンクに洗剤を入れるのは間違えた使い方です。(ひどい人になるとカーペットでもタンク出しする人がいます。)
→技術資料集のページの洗浄関連資料の洗浄の方程式を確認下さい。


 

こういった部分は気がつかない部分

こういった洗浄液の違いは言われないとまず気がつかない部分で、言われてみれば楽になっているという誤差のような部分なんですね。
しかし、現場ではこういった細かい部分がトータルの時間や品質に大きく関わってくることがあります。
細かい部分まで詰めて設計していますから、なぜ楽に綺麗になるかがわからないのがnano+なんです。

これまではそういった理論を習得した人だけが、耐久性と美観を両立し、高い収益性を確立してきましたが、nano+を使えばそれが初日からできるようになります。
ただ導入事例を見ますと、マニアックな人ほどそういったところに気がついてさらに楽にさらに早く作業ができるので大きな恩恵を受けているようです。
一般的に使いやすいから性能が低いのではなく、誰でも使えるようにスイートスポットを広げながらこれまでのシステムより性能を上げたのがnano+です。


 

色々と理論はありますが・・・

あまり考えることはありません。
考える必要はありません、それが理解できても理解できなくても現場での結果に大差はでません。
お客様に洗浄液が汚れを落とす仕組みを教えて欲しいとか、製品についても様々な質問を頂きます。
技術面と違って製品の理論はそれがわかったからといって現場が大きくかわる訳でもありません。
大きく変わらないならそこに時間を割かず、管理面に時間を割いた方が良いですね。
なので、あまり考えることなく、まずは適当に使って頂ければと存じます。




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↑過去記事ここまで

ダスターをかけずに洗浄するなんていう人もいます。
なぜか聞いてみると、「あとで洗剤と一緒に回収するからいいじゃん」なんて言われます。
ダスターをかけないと、アイスコーヒーに既に砂糖を溶かした状態で、そこからはなかなか溶けていきません。
溶けなくはないのですが、たくさんかき混ぜたり、時間がかかったりと現実的ではないのです。
飽和率が低いうちは汚れやワックスを素早く溶かしていきますが、飽和が進むと遅くなっていくのです。
つまりは溶けるはずの汚れやワックスが溶けない→つまりは落とせないのです。

またSPPパッドというのも大きなポイントです。
角砂糖と粉砂糖どちらが早く溶けるでしょうか?
感覚的に粉砂糖という回答を多くの方がされるのですが、その理由を明確に説明できる人は多くありません。
粉砂糖の方が表面積が広く、水との接地面が広いからですね。
SPPパッドは細かい研削ができるパッドです。
つまりはワックスも溶けやすくなりますね。
実はこういったところもポイントになっているのです。

いずれもホームページには書いてあることなので、ちゃんと読まれている方はご存知かもしれませんが、このように一つ一つのことを詰めていきナノプラスはできているのです。
そして量子フロアメンテナンスシステムに進化した今では、多くの現代人の知覚では認識できない部分のことも行っていきます。
Wifiやテレビ電波が見えないのにそれを使うようにというイメージです。
それには開発する側としては、近くする必要があるので様々な鍛錬も必要だったりするのです。
これまでのナノプラスのさらに3倍以上の耐久性や汚れにくさが出せていますから、UAコーティングの耐久性はUAフィニッシュLでも出せるということ。
これをどう運用していくかが楽しみです。



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

上級者向けのテクニックですが、


 
2021年10月07日 10:00

洗剤塗布機の作り方 更新しました

塗布機の作り方
製品技術資料集のページにありました、洗剤塗布機の作り方を更新しました。
塩ビパイプで作っていくと、たまにコックとゴミ箱の間が外れることがあり、悲惨な目にあってしまうことがあります。
以前より何台か作っているのですが、1番最初に作ったホースのニップルとジョイントで止める方が簡単で漏れもないかことから、最終的にこちらを選択しています。
うちの塗布機は元々の配管を生かしてVP20を使っていますが、細い部分がVP13になってしまうので、出る量はVP20でもさほど変わりません。
VP13と18mmホースは、ピッタリはまって抜けなくなりますので、接着とホースバンドも使いますが、作業が簡単です。

こちらからリンクで飛べます。


いまだにポリッシャータンク出しなんてことをしている方もいらっしゃるようですが、作業としては遅いです!
先に塗ってポリッシャーの速度を上げる方が作業時間も短く、またタンク出しでは、反応時間も洗浄液の量も十分ではありませんから、前提条件として十分な洗浄ができないことは明白です。
洗剤塗布機を購入するとそれなりにコストもかかりますが、この作り方であれば1万円くらいのものです。(ほとんど大きなゴミ箱の金額です)
ゴミ箱方式が良いのは、現場での移動や車への積み込みでたくさんのものをまとめて入れることができること。
当社でも、ポリッシャーのスカートや、モップホルダー、洗浄機のバキュームホースなど、まとめて入れています。
広い現場であれば個別に物を持っていかず、そのまま使うところまでゴミ箱を台車に載せて(車に積むときに台車に載せています)作業するところまで先に持っていき物を降ろしてから水を入れます。
尚、ゴミ箱に物を入れるときには、底にある塩ビの13mmオスネジの部分に荷重がかからないよう、横に高さのあるものを置いてカバーしましょう。


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---


洗剤塗布機なんて必要ないと作らない方も多いようですが、90Lのゴミ箱を使うと中にペール缶が入ります。
 
2021年10月04日 10:00

多機能還元水でお風呂と洗濯

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すこし家庭的ですが、よく受ける相談事です。

多機能還元水のラベルを変えて、お風呂に入れるBath+として販売していたりしますが、多機能還元水は還元の軟水を作る還元水ですので、希釈を濃くすれば汚れも落ちますが、希釈を調整すればお風呂のお湯の質を変えるという使い方もできるのです。
水道水には塩素が多く含まれ、カルシウムやナトリウムなど、いわゆる金属イオンが含まれており、井戸水の場合はその影響が非常に大きくなります。
清掃では界面活性剤とそういったものがくっついてしまうので、より多くの界面活性剤を入れる必要がありますが、お風呂の場合は髪や肌への影響があり、特に髪はバサバサになりやすくなりますね。
沖縄の方はご存知ですが、浄水場によって、水の硬度が40から高いところでは200以上と幅があるのです。
珊瑚礁が近いところでは、カルシウム分が多い関係か、硬度が高いようで、清掃用の水を買われる方もいらっしゃるようです。
そういったこともあって、沖縄や宮古島、石垣島方面の方からBath+をご注文頂くこともよくあるのです。
またあちこち行っていますと、水道水をオゾン殺菌している浄水所の水は酸化度が高いようで、少し多めに入れてやる必要があります。



実際に使うには
通常5000倍
髪や身体も浴槽内で洗うなら3000倍。
分かりにくいでしょうから、だいたいで表記しますと、5000倍→キャップ1杯、3000倍→キャップ2杯くらいの想定です。
お風呂の大きさによっても変わりますので、体感しながら要調整ですね。
濃い希釈なら、浴槽内でタオルなどで擦るか、10分くらい浸かっていれば綺麗になります。
私は10分くらい使って、手で撫でる程度にしていますが、それでも十分綺麗になり、そのままタオルで拭いて上がります。
清掃と違って希釈が薄いと言われそうですが、温度が高く洗浄液の量が多いので、このくらいの希釈でも十分なのです。
ちなみに浴槽の内側も、浸かっている間に手で撫でてやれば綺麗になるので、お湯を抜いてシャワーで流すだけで浴槽の掃除から解放されます。
水道水のオゾンを使っている地域では多少酸化度が高い感じを受けますね。



洗濯をする
お風呂に入る前に洗濯をしていますが、お風呂のお湯を使います。
洗面器に3プッシュ(汚れがひどいと5プッシュ)してジャブジャブ洗って絞る。
洗面器のお湯を変えながら、これを3,4回くらい繰り返すと、界面活性剤を使わず、汚れを完全に落とし切れます。
最後はお風呂のお湯で濯いでいますね。
これをやって分かるのは、洗濯機に放り込んで、洗剤を入れて回して濯ぐだけで、汚れが完全に落ちるはずがないということ。
濯ぎきれないので、残留も多いのです。
今まで洗濯機で洗っていた服を↑のように洗ってみましょう。
残留した界面活性剤を抜く為に、最初だけ10プッシュと濃くして使います。
濯げど濯げど、泡が出てきて止まりません。
そんな衣類を我々は着ていたのかとびっくりさせられます。
特にビーズでいい香り系のものは、残留させることが目的なので、抜けきるまでが大変です。
完全にこの方法で洗うなんて無理という方は、最初の1回だけこれをやってから洗濯機に放り込んで、洗濯機に多機能還元水10プッシュと洗濯洗剤を通常の半分入れましょう。
落ちきらない汚れが落ちて、残留も減らすことができます。
ワイシャツの襟元汚れなんかも効果的ですね。
やはり体に直接触れるモノですから、界面活性剤ゼロの方が知覚できないレベルのストレスもなく快適です。



ちなみにですが
先日よりBASEのナノプラスストアにて、Bath+のプレゼント用パッケージを発売しております。
ご自身で使われる場合は、多機能還元水を入れればいいので、経費を落とせるという特典がありますが、どなたかにプレゼントをするには、あまりに無骨ですので、こういったものも準備させて頂きました。
これまではBath+用のページのみでしたが、現在は普段お使い頂いているnano+のページでも購入できるようにしましたので、ぜひお使いください。

 
---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

多機能還元水は普段現場でしか使わない人も多いかもしれません。
しかし日常生活でも使うことで新しい視点を持つことができますので、実は有効な手段だったりします。
2021年09月30日 10:00

数値に出ない感性

数字では出せない感性は客観性がないからなんて見落とされがちですが、数字では表せてなくても、感性として知覚している訳ですから、大切なことなのであり、本来は重視しなければいけないところ。
しかし数値化できないものは、客観化されないので評価されず、評価されないからメーカーとして販売する時に売れないことから、重視されないのです。
ワックスなら初期光沢、洗剤なら塗った瞬間によく落ちるというのが売れるケミカルの条件とされています。



我々の仕事で数値といえば
ワックスなら光沢度で表しますが、正直まったく意味のない数値です。
そもそもワックスで光沢を出すということ自体に意味はありませんし、光ればいいのなら黒光りだろうが、ちゃんと密着していなかったり、硬化していない被膜だろうが塗れば光るのは光るのです。
いくら光沢度が高くても、そのような質の低い被膜に価値などありません。
光沢が欲しいのなら最初からセラミックタイルを貼っていれば良いのです。
ワックスにはそれ以外の目的がありますから。
密着率や硬化に数値なんてありませんね。
測ろうと思えば測れますが、それを点で測っても意味はありません。
全面でどうなのかということですから。
我々の仕事の上での感性って、他にはどこにあるでしょう?



例えばワックスを塗る時
モップが軽いとラクに塗れますよね。
ラクに塗れればその分疲れにくく、より短い時間で広い面積を塗ることができます。
しかしそれは数値としてこの業界では評価されません。
これはワックスの粘度だけでなく、洗浄後のワックス被膜の表面によっても変わるものです。
ナノプラスでは他のものと比べて、ワックスを塗る時のモップは軽い傾向にあり、洗浄によってワックス表面が整うからであり、ワックスの必要量はワックス被膜の表面積で決まります。
ワックスが塗られていなかったり、傷が多い現場や茶パッドで洗った後にワックスがかすれてしまうのは、塗布対象の表面積が大きく、塗ろうとしているワックスの量では足りないことを示しています。
光沢復元洗浄で表面を整えることを行っているのですね。



接地面積のコントロール
その傷はパッドの接地面積でコントロールしています。
洗浄の方程式にもありますが、単位荷重というのは実に大切なポイントです。
100kgの圧がかかるプロパンのトラッカーと、せいぜい10数kgくらいしか圧がかからない15インチポリッシャーでは比較になりません。
しかしもっと重要なのは、実際に床と接地しているパッドです。
白パッドや黄パッド、SPPパッドのような目が詰まったパッドは接地面積が広く、ハイプロパッドのように目が開いたパッドは接地面積が少なくなりますね。
接地面積が大きなところに100kgと少ないところに100kgだと少ないところの方が荷重がかかるので、縦方向に深い傷が入ります。



上級者になると
ハイプロを使って大幅な減膜をする際には、1回目の洗浄はハイプロ、2回目はSPPパッドだったり、1回目を新品のSPPパッド、2回目を使い古しのSPPパッドのようにパッドを変えて表面を整えるのです。
うちの現場でも、ポリッシャーだけで洗い切って、洗浄機は回収しか使わない場合では、洗浄機には黄パッドをつけて回しながら回収を行います。
そうすると深い傷がより細かい傷に変わりますから、表面積が減ってワックスを薄く塗ることができます。
減膜したい訳ですから、薄く塗れる下地を作っておくことで、総合的な被膜の厚みを減らすのです。
たくさん減膜しても、たくさんワックスを塗っていては意味がないのです。



今回はワックスモップの重さで例えてみましたが、様々なところでメンテナンスの感性を整えています。
例えば養生をしなくても洗剤の痕がつかないことだったり、汚れにくさは数字には出ない感性ですね。
あれ?これってなんかラクだねと思ったら、それはそこに配慮して清掃システムとして設計しているということです。
ぜひ普段の作業の中で探してみてください。

ナノプラスは、他のメーカーと違って自分が使う為に設計していますから、「売れる製品」ではなく、「自分自身やその周りの人も使いやすい」ことを重視して設計しています。
売れる製品を作るのは正直難しいことではありません。
しかし売れて事業的に儲かるとか儲からないとか、そういったことはもう卒業してしまったのです。
使う人や建物のオーナーさんに喜んでもらえる製品を創ることに喜びを感じ、ナノプラスを使い始めて人生が変わりましたと喜んで頂けるのが何よりのモチベーションです。


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

数値にでない感性は非常に重要です。
一般的にはワックスの床なら光沢度計で数値化しますが、現場では写像性は測れません。
研究所にある機器でテストピースを測ることは可能ではありますが。
2021年09月27日 10:00

アーカイブ 見た目綺麗で満足というのは低いレベルの考え方です。 この被膜が示す「上質な被膜」とは

2017年11月12日のコラムのアーカイブです。


ワックスを塗りました、光りました、綺麗です。なんてのはプロの仕事ではありません。
ワックスを塗れば光るし、バフをかければ光るのです。
そんなことはプロでなくてもできるのです。
要はそのワックスの質が重要です。
先月から生産性の話を書いていますが、生産性を向上させることのできる「上質な被膜」とは何なのか理解することが大切ですね。



↓過去記事



洗浄やバフで研磨すれば見た目の光沢はある程度まで出せます。
ただしそれでは不十分ということ。
上質な被膜は、日常清掃の時間が短縮できる被膜。
ヒールマークも入らなければ、汚れもしない。
正しく密着しているので、正しくトレールモップでウェットダスターをかけて頂ければ、事務所ビルなら3年間は定期清掃なしでも管理することは可能で、次回定期清掃は「指差し点検👉」のみ
その上質な被膜を一般的なワックスレベルで出せる設計というのが重要です。
nano+のトップコートであるUAフィニッシュLですが、
・洗浄で簡単に剥離できるので失敗しない
・次回の洗浄スピードが速くなる
・密着率が高くなる
・油汚れに反応しない
・ヒールマークを逃して入れない
・乾燥が早い        etc
というような特徴があります。
定期作業でこれを2層塗ることはまずありません。
写真は、下地のUAコーティング1層。トップのUAフィニッシュL1層です。

 

そして上質な被膜というのは、その光沢の限界値もさらに高いのです。

↑の写真みたくワックス乾燥前に写真を撮った被膜も簡単に出せてしまいます。(これは乾燥していますが)
この被膜を特別な技術があるからできるのでは?とよく聞かれますが、普通に洗剤を塗り洗いして、リンスなしで乾拭きしてワックスを塗るだけの簡単作業。
指示だけ出せば、その辺を歩いている人を雇ってもできます。
うちの会社の1年前の無駄に丁寧すぎる作業を知っている人は、「今までのは何だったんだ!」と怒ってしまうかもしれません。
でもこれが簡単にできるのが「nano+」なんです
 

先日施工した月1定期事務所ビルの現場

写真の事務所ビルの現場は、定期はうちで施工し、日常はお客様がnano+の資材で管理する現場。
リセットすると翌月も無傷なのは通路だけでなく、テナントさん専用部も同様なので、ウェットダスターのみで終了してします。
専用部の写真は企業や個人の情報があるので掲載できませんが、1度施工すると半年〜1年はダスターのみでも管理可能です。実際に今回もダスターでした。椅子の下が黒くなることもありません。

 

作業している内容といえば

先月リセットしてUAコーティングを1層だけ塗って帰り、今月洗浄してリンスなしに乾燥させてUAフィニッシュLを1層塗り足す作業の繰り返し。
nano+の洗浄液はリンス不要です。
塗ってすぐに写真を撮ったと言われないよう、靴を置いて撮影。
通路はピンヒールの凹みが多く、綺麗に見えないが、
右側のEVホールの写真は綺麗な被膜。


 

今週は東京ビッグサイトでヒューマンフェアですね。

11月13日は東京ビックサイトの会場に15時ぐらいから出没します。
今回は出展していません(3日+設営半日の日程の確保が現状忙しくてできない)ので、のんびり見学致します。見かけた方はお声がけ下さい。
ご相談がある方がいらっしゃれば会場で打ち合わせ致しましょう。

また翌週24日は月刊ビルクリーニングさんのセミナーでnano+を取り上げて頂きセミナーを開催予定です。


次回展示会の出展予定は、2018年2月21日〜23日に大阪で開催されます病院イノベーション展に出展予定です。セミナーも行う予定となっています。
来場ご希望の方は招待券をお送り致します。


↑過去記事終わり


そういえば今年のビルメンヒューマンフェアですが、出展しないのは例年と変わりません。
設営も含め、4日間も遠いところまで行って拘束されたくありませんから。
その代わりに1日だけ、出展者セミナーで界面活性剤フリーの技術について講演をしようかなと思っていましたが、事務局に聞いてみたところ出展者セミナーが大幅な値上げになっていたようで、そこまでしてヒューマンフェアで講演する価値もないので見送らせて頂きました。
こちらのホームページで情報公開だったり、月刊ビルクリーニングさんのオンラインセミナーでも良いのかなと思ってみたりしています。
とはいえ、当日は色んな挨拶回りもありますので、3日間のいずれかで会場には出没予定ですので、ご用事のある方は事前にお声がけください。
その週は都内にいる予定です。


上質な被膜とは
・反応した被膜を洗い切る(洗浄機かバキュームかでここに超えられない壁があります)
・洗浄汚水の回収率
・乾燥時間
・均一なワックスの塗布
・ワックスのレベリング
・ワックスの適切な乾燥時間と硬化時間
ポイントはこれだけしかありません。
これを抑えていれば素人さんでも上質な被膜を作ることは可能です。

そうやって答えは出ていますから、あとは作業動画や作業の図解の通りに作業をするだけです。
考えなくても良いのです。
コピーするだけで良いのです。


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

上質な被膜を作るのは知識があり、条件が整えばさほど難しいことではありません。

 

2021年09月23日 10:00

収益性を上げる管理技術

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現場を作業する時、どう効率よくやろうか頭を捻りますね。
しかし作業する前から9割は決まっているのです。
そこで1番大切なのが管理技術。

いわゆる現場を作業するのではなく、管理する人の仕事です。
一般的には、営業・管理・施工と業務が分かれているのですが、1人で全てやっている人も多いのです。
しかし営業と施工についてはやっていてもこの「管理」についてやっていないので、利益率が頭打ちになります。
というのも、管理をしないことで、売上=人件費のような状態になってしまいますから、頭打ちが起こるのです。

この管理を勉強するのに1番良いのは大きな物件です。
総合病院だったり、ショッピングモールだったり、GMS(総合スーパー)だったりですね。
広い現場を一年間計画を立てて作業していくのは、ただ作業すれば良いのとは違います。
広ければ単価は下げる傾向にありますから、ただ単に機械化すればなんとかなるのではなく、うまく頭を使わないとダメなのです。



↑の写真 7月に作業した総合病院
救急受付からの通路であり、休日の出入り口でもあります。
手前は明らかに洗っていないですね。
綺麗な方は光沢復元洗浄しただけです。
例えばここを洗浄してワックスを塗るとしましょう。
昼間には作業不可能です。
通路を分けるにしては狭くて人の行き違いやベッドを通すことができません。
やるのなら平日の夜中に全面を洗って、塗る時だけ半分づつ塗るなんてことが必要です。
しかし夜中に作業はしたくありませんし、光沢復元洗浄ならいつでも作業できます。
一応お見舞いの方もいらっしゃるので、半分ずつカラーコーンで仕切りましたが、多機能還元水なら滑らないのであまり気も使わず、病院関係者しか通らないところは半分にもせず常時通行のまま洗ってしまいます。
ただ単に洗ってワックスを塗るという作業をしていては、収益率もそうですが、リスクも上がっていきます。



GMSでも
お店によって売り出しの日がありますね。
毎週何曜日は〇〇祭りとは、◯日はなんとかの日とか。
そういう日は出ている催事品も多いので、作業に入ると物の移動だけで無駄に時間がかかりますから、その日は必ず外します。
また閉店後の片付けや明け方の商品の搬入などもあるので、どこから作業していくかも非常に重要です。
早いところは午前3時に牛乳が搬入されるなんてこともあります。
台車に載っているとはいえ、重いですし、場所も取ってやっかいですね。
塗って乾いたばかりのワックスの上を通したくありませんから、そういうところは早めに塗って乾かしておきます。
そういった作業のエリアと時間の指示だったり、お店との調整なども管理の仕事です。



管理を進めていくと
そして定期的に入るので、どこがどのくらい痛むか把握できるようになります。
ワックスを塗ると大変なところは少し早いタイミングで作業に入り、光沢復元洗浄でワックスを塗るスパンを伸ばしていきます。
逆にワックス塗るのにさほど問題がないところは、作業に入る回数を減らしてコストを抑えます。
その判断を先のことまで計画するのが管理です。
作業する前にそれを決めるのは行き当たりばったりと言います。
優秀な管理者になればなるほど、1年先にその場所がどうなるかも把握して予定を組みます。



季節によるもの
平野部の人は気にされないかもしれませんが、雪国や山間部の方は、寒くなるとワックスを塗ること自体が不可能になってしまうので、ワックスを塗る月の管理をしていく必要があります。
9月くらいまでにたっぷりUAフィニッシュLを塗っておいて、冬は光沢復元洗浄のみにしておきたいところです。
しかしこれは日本全国どこのエリアでも理にかなっていることなのです。
寒い時期だと良い被膜もできにくいだけでなく、厚く塗ることができない為、多機能還元水と黄パッドで洗ってはみたものの、ワックスが残っておらず、塗らないといけないことが頻繁にあるということが起こります。
実際にわたしの現場でも、長期間持たせようとする現場では、環境の良い時期に1層ベタ塗りで仕上げてしまいます。
30cc~40cc/㎡くらいUAフィニッシュLを塗ることもありますが、環境が良い時期なら十分に乾燥し、素晴らしい被膜ができます。
素晴らしい被膜ができると、その後手がかからないので収益性が上がりますね。
3ヶ月違うだけでかなり違うのですよ。



床温とワックスの関係
余談ですが、気温が低いとワックスが乾燥しないのは誰でも知っていることです。
しかし床温が低いとどうでしょう?
ワックス被膜の硬化時間が遅くなるだけではありません。
寒い時は暖房でしっかりと建物を温めようとします。
空気が温まると1階の場合、床温との温度差ができますね。
温度差=結露の原因となり、床面の湿度が100%になります。
床材自体も乾きませんし、そこにワックスを塗っても密着もしなければちゃんと乾くこともありません。
だから床温が低い場合も塗ってはダメなのです。
また寒いからといって、石油ストーブで温める人もいるようです。
しかし湿度が上がるので、余計に乾かなくなってしまいます。
そういったことから夏の間にたくさんワックスを塗って、冬は塗らないという「北海道ドライメンテナンス」なるものができたのですね。
今では光沢復元洗浄によってバフを使う必要はなくなりました。



管理技術とは色々なものがありますが、要は段取りのことなのです。
昔から段取り9割と言いますね。
どこまで深く先まで段取りできるかで収益性は変わります。
良い管理者がいると、現場で施工する側は非常に楽なのです。
そして管理者がいる会社といない会社では、収益性の違いだけでなく、売上の上限も変わってしまいます。
地方によっても違いますが、管理者がいない会社は年商◯億が限界なんてこともありますね。
現場のこともよく理解できていて、管理もできて、見積もその場で即決できる営業は、正しい原価計算ができます。
そうやって個人の生産性も上がっていき、収入に反映されるというのが、業界のあるべき姿かもしれません。
現場を知らない人が見積をするほど怖いものはありません。
施工の技術や管理の技術も実は営業に必要な最低限の技術なのです。

 
---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
 
段取りで重要なのは、作業する際に作業以外のことをしなくて良かったり、気にしなくて良いことを指します。
 
2021年09月20日 10:00

アーカイブ nano+と他のシステムの違いを一言で!

2017年9月28日のコラムのアーカイブです。


先月のコラムで生産性について取り上げましたが、当時ナノプラスができるまでにわたしが開発した別の某システムや、他の業界の清掃システムと比べてどう違うの?ということがよく聞かれる質問でした。
そもそも綺麗にすればいいということしか考えていない視点と、経営的な視点や業界内業界外の視点も考慮しているナノプラスでは、明らかな差があるのですが、その質問が出ること自体、当時のホームページでは説明しきれていなかったことが分かります。
その結果、作業スピードが3倍早いという分かりやすい表現で説明をしていました。



↓ここから過去記事

最近問い合わせを頂くお客様からよく聞かれる話です。
HPへのアクセス解析も毎日していますが、昔facebookメインでやっていたころとはアクセス数がまったく違うので、お問い合わせ頂く件数もかなり増えています。

話は逸れましたが、そう聞かれるとHPに全て書いてありますのでご確認下さいと心の中で思いながらも、もっとわかりやすいHPにしないといけないなと感じ、丁寧に説明させて頂きます。

一言で説明してと言われてもなかなか難しいもので、このところずっと考えていましたが、一番簡単に表すと、

 

目安は3倍以上(だいたい3〜5倍ぐらい)

赤い彗星ではありません・・・笑
洗剤の希釈でもありません。。。
そんな濃い希釈を使わせるメーカーがいるとしたら詐欺です。。。
濃すぎて作業にもなりませんし、ケミカルの㎡単価いくらよという話で、それなら危険なものを薄く使う方が安全で効果的です。
例えば、水酸化カリウムなんかは結構危険なものですが、安全と言われる洗剤にも微量含まれているように。(1%未満はSDSに記載義務はありません)
安全なものしか使わないというのは大事ですが、それが過剰なコストになり現場が負担するのはおかしな話でで、メーカーに騙されていてメーカー丸儲けです。
よくあるのが、あれが危険これが環境に良くないと謳って営業しているメーカーさん。そういうのはだいたい一部でそういう説があるいわゆる諸説ありというやつですね。
信じるも信じないも自分次第とということはありますが、それに過剰な反応をするのもいかがなものか。

ちなみにnano+の洗浄液は基本1,000倍でもちろん微力ながらも危険なものを含みません。安全で素手で触ると手が綺麗になりますのでご安心下さい。
個人差はありますが、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方にも素手で使われていらっしゃる方がいます。



3倍以上というのは、定期清掃の耐久性と収益性の話です。

色々見ているとこのくらいの数字に皆さん落ち着きます。
(日常清掃は人件費25%カット、ケミカル50%カットぐらいです)
収益性の根幹は耐久性のある被膜が作れるかどうか。
それが日常清掃の時間短縮だけでなく、定期清掃の年間回数の削減と洗浄時間やワックス塗布回数にもリンクしてきますので。

 

密着させることのできる技術

これまではそれを勉強したマニアックな人だけの特権でした。
しかしそれでも完全密着には程遠い。
そういった人たちと、何も勉強していないnano+を使う人が現場コンペをするとどうなるか?
勉強していない人の方が作業時間でも品質でも勝ってしまうんですね。
もちろん勉強した人がnano+を使うことでさらなるメリットも出てはきますが、自分自身がこれまで開発したシステムと、他の人がnano+を使うのでは、nano+には99%勝てません。密着率が3倍以上違いますから。

 

その差を補うのがnano+

これが勉強なしで出せることが一番の強み。
また誰でもできるので、
大手の管理会社さんが外注先に広げる時も簡単で、水平展開がしやすいというメリットがありますね。


 

細かいところはHPでご確認頂くか、お問い合わせ頂ければと存じます。



↑過去記事ここまで


つまりは作業が早いのに、ケミカル構成のおかげで、誰でもワックス被膜を高いレベルで密着させることができ耐久性が上がるというのがポイントですね。
これまではそれを行うには、それなりのレベルの知識を勉強して習得する必要がありました。
リンス作業をしなければいけないので、汚水回収後に水を塗って再度洗浄と回収も必要です。
今となってはアホらしい作業で、同じ面積を2回洗うことになるということは、2倍時間がかかるということです。
塗布機やモップ、水の量も2倍かかってしまいます。
フロアメンテナンスの基礎を知っている人からすると、リンス作業が不要であることはものすごく大きなことなのです。


---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

ナノプラスの一番のポイントはシンプルであること。
一番最初のテーマは、「メンテナンスにシンプルをプラス」でした。
2021年09月16日 10:00

パッドの取り扱い

IMG_9508
先日インスタにはチラッとアップした↑のパッドの写真。
もちろん、うちの現場のものではありません。
とある現場で別の業者さんが置いていた道具です。
それ以外の道具はもっとひどくモザイクが必要なレベルでしたので、ここではパッドだけにしました。
銀ポリが黒ポリになっていたレベルで、この衛生管理で本当に病院の清掃をするのかというレベル。
病院だけでなく、衛生面も考慮し道具の管理というのは大切なのです。
消毒作業を十分な知識がないのにやる業者さんのように、作業している本人達が一番の感染源になっていることに気がつかず作業しているなんて論外です。
今回はパッドの取り扱いについて気にされていない方が多いような印象を受けたので、今日はパッドの取り扱いの話です。



パッドの種類
ナノプラスで使うパッドの種類は、
・SPPパッド→ワックス塗布前の洗浄やワックスの剥離
・黄パッド→ワックスの光沢復元洗浄やセラミックタイルの洗浄
・ハイプロパッド→ワックスの剥離
・白パッド→カーペット
しかありません。
これにはちゃんとした理由があり、現場でのばらつきを防ぐ為、意図的に種類を減らしています。
カーペットのパッドであればマイクロファイバーのパッド(昔でいうところのトレールパッド1やトレールパッド3)というもっと洗浄力が高いパッドもありましたが、パッド自体を洗う時間や枚数の問題からあえて若干洗浄力が劣る白パッドを選択しています。
実はセラミックタイルで使う、自動床洗浄機用マイクロファイバーパッドというのはうちの実用新案なのですよ。
もう要らないので失効させましたが。
多機能還元水の希釈や放置時間の差で洗浄力がカバーできますし、洗わず汚れたままで数百㎡洗うマイクロファイバーパッドより、こまめに綺麗な白パッドで洗う方が結果的に綺麗になるという面もあります。



洗浄面とパッド台の面
日本で流通しているパッドはだいたい両面使用できます。
昔のアメリカのパッドは洗浄面とパッド台面で表面構造が異なっていました。
だから両面使えて日本のパッドはお得なんですよなんて説明をする人もいますが、それは大きな間違いです。
洗浄面よりパッド台面はささくれだってしまう傾向にあり、ずっと使っていれば見た瞬間にどちらがパッド台側かすぐに分かります。
床面に抵抗があり、ポリッシャーや洗浄機がパッド台を回すので、そこではわずかな滑りがあり、パッドとパッド台が擦れる訳です。
テナントの洗浄機のようにポリッシャーのモーターが唸るような音を立てる場面でも、パッドモーターの力で落ちきって回してしまうパワーのあるパッドモーターをもつマシンはよりその傾向が強いですね。



洗浄面のささくれ
ステンレスの見切りやスーパーのレジピットなどにパッドを通していると切れてしまいます。
人間の肌でも切れますから、パッドが切れてしまうのは当然です。
パッドが↑の写真のようにささくれだった状態で洗ってしまうと、ポリッシャーが暴れるだけでなく、その部分だけ単位荷重が上がるので、黄パッドであっても回し傷がつくことがあります。
SPPパッドはひどいことになります。


その他にも、わたしの想像を超えたことをする方々がいらっしゃいます。



地面に置く人
ダスターをかけていない床やアスファルトの上にパッドを置く人もいます。
そこに土砂があってフロアパッドに絡まり、そのまま床を回すと回し傷なんてことはよくある話です。
ゴミもあるし、よくないですね。



他の種類をパッドを重ねて収納する人
例えば黄パッドとSPPパッドを並べて収納すると、黄パッドにSPPパッドの研磨剤が付着する可能性があり、光沢復元洗浄しようとしたのに傷が入ることがあります。
パッドは必ず違う種類を隣り合わせにしないようにしましょう。
ホームセンターで売っているプラスティック段ボールをちょうど良いサイズに切って、間に入れると良いでしょう。
うちの現場のパッドを入れる箱には、パッドの種類とパッド台入れる場所もテプラで貼ってわかるようにしています。
また新品のSPPパッドと使い古しのパッドも入れ分けています。


フロアパッドは1枚で15,000㎡ともいいますが、ちゃんと使えばそれ以上に使えます。
SPPパッドも白パッドに重ねたり、SPPパッドを2枚重ねにして使いますから、それこそパッド自体がなくなるまで使われる方もいらっしゃいます。
1㎡あたりの価格で計算してもパッドは1円未満です。
フロアパッドをケチって現場がひどくなり、その手直しを追われるのは無駄な作業でしかありません。
あまりに洗うのが大変になったパッドなどは捨ててしまった方が、人件費より安かったりします。
高いものではありませんので、常に良い状態のものを使いましょう。


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たかがパッドなんていう人もいるかもしれませんが、床と接地しているのはパッドです。
2021年09月13日 10:00