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フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

アーカイブ 洗浄液のリンス

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2019年6月5日の記事のアーカイブです。
ナノプラスになってリンス作業を不要な洗浄液となりました。
とはいえ、剥離剤を使う場合にはリンス作業が必要です。
クエン酸などで中和しないといけないなんて人がいますが、それは大きな間違いです。
以下に書いてある酸を使った中和の話も、海外の製品を輸入する会社がよく言う話ですが、現実的に現場の床ではそのようなことが起こっていませんから、水を使うだけで問題ありません。
また多機能還元水でリンスすることで回収率も高くなります。


↓ここから過去記事

先日お客様と話をしている中で剥離剤を使った時に、水ではphを中和するのは物理的に不可能なので中和剤(酸)を使う必要があるというように言われたことがあるという話しがありました。
中和するには1㎡で1tの水が必要と。
ph11の1Lの剥離剤を薄めてphを10にするには10L、ph9にするには100L、ph8にするには1000Lとなっていくわけです。


 

ですが・・・

床にある剥離汚水を水で薄めるでしょうか?
汚水は回収してからリンスする水を撒きますね。
それだけの水の量は必要はないのです。
回収率を上げて残る水を少なくした上で、多めに水を撒いてリンスすることでリンス率を上げることができます。
例えば100cc/㎡撒いたところを90cc回収して、10ccのところに90cc撒いて95cc回収すると、残ったのは1cc。
最初の1/100になっていて、100倍に薄めたのと同じですね。
実際に現場でもphは2下がります。
nano+カスタマイズのT2だと回収率が上がりますので、さらにリンス率は上がります。


 

中和剤を使うと

床面全てが一定のphにリンスできるかという問題があります。
必ずにも一定にならず、また全体が酸に傾くこともあります。
賛成に傾いた床面でワックスを塗布するとパウダリングし、ちゃんとした被膜ができません。
そういったことから中和剤を塗布して回収し、もう一度水を撒いて回収することで中和します。
phだけでなく剥離剤に含まれる界面活性剤についても1回のリンスで中和することは不可能です。
また酸とアルカリの反応で残った塩(「しお」ではなく「えん」)
※説明はグーグル先生でどうぞ。
も残りますので、それを回収する為に結果、もう一度水で洗浄が必要です。



 

nano+の洗浄液は

多機能還元水500倍希釈→ワックスへ悪影響なし
nano+クリーナー→濃度的にワックスへの悪影響なし
汚水の抱き込みによる被膜のくすみは脱色できます。
一般的な洗剤で3回くらいリンスしたのと同じぐらいの状態です。
なのでリンスしなくても問題ありません。
リンス作業するということになると、2倍の面積を洗うということになりますので、実質的な作業面積が少なくなるわけですね。


作業面積が減ることで作業効率が高くなります。
多く減膜したいから250倍希釈とかを使われる方もいらっしゃいますが、リンス作業を入れるなら500倍希釈で2回洗う方が表面の荒れも少なく、塗布機が1台でも作業できますね。
もしくは1回洗浄してそのまま回収せずに数分放置して、除去した被膜の下をもう一度反応させてもう一度洗うことで減膜量を増やすことも可能です。
普通の洗浄液だと乾燥したり、水が足りずにうまく落ちないということになりますが、nano+の洗浄液は洗剤が薄く水が多いので、洗浄液が飽和せずサラサラのまま効率よく作業することが可能です。

今日はこの辺りで。


↑過去記事ここまで


よくある話ですが、リンス作業をする際に、パッドやモップを変えられない方がいらっしゃいます。
そんな状態でリンスしてもリンスになりません。
作業的に面倒なのであれば、一度全ての面積を剥離して、道具を洗った後、水洗浄を2回行えば良いだけです。
度々道具を洗ったり交換するのは面倒ですから、道具を持っている会社は2セット使ったりすることもありますね。
パッドドライバーを2枚用意して、モップや塗布機をもう1セット準備しておけば良いのです。
2022年10月06日 05:55

パッドとワックス被膜の滑り

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前回パッドの回転数と洗浄の話をしました。
今回はその際に出たパッドとワックス被膜の滑りの話です。
パッドの外周速度(単純にポリッシャーや洗浄機の回転数ではない)が早くなると滑りが発生するという話でした。
滑りによって汚れが取れなかったり、反応したワックス被膜が除去しきれないことが問題になってきます。


また滑りには単位加重(1㎠にどのくらいの荷重がかかるか)も関わってきます。
いくら重量がかかってもパッドの接地面が広くなると荷重が分散されてしまいますから単位荷重は小さくなります。
そういったことからプロパンのトラッカーは重量とパッドの外周速度、抵抗が高くても回し切れるトルクなどからよく洗えるので、剥離作業で重宝されてきました。


そういったこともあってナノプラスでは洗い切ることを重視して、白パッドではなく黄パッド、青パッドやSPPファインでなくSPPパッドを標準の設定をしてきました。
滑りが大きなパッドで比較するとわかりますが、洗い上がり自体もそうですが、汚水の色がはっきりと変わります。
※被膜の状況によってはあえて白パッドで洗うこともあります。


例えば量子フロアメンテナンスでは界面活性剤ゼロですが、nano+クリーナーを添加して洗うものと比べて界面活性効果を同等レベルにして使いますが、nano+クリーナーを入れた時のように滑らなくなります。
滑らなくなるだけで様々なメリットが生み出せ、洗浄スピードのアップや光沢復元洗浄の復元幅、耐久性の向上など様々なメリットを生み出すことができ、全体のレベルの大きな底上げができるようになっていくのです。
これは既に長期間テストを行って出ている結果で、実はパッドの選定も変わり、光沢復元洗浄の復元幅を広くすることもできているのです。
2022年10月03日 05:55

アーカイブ パッド回転数と洗浄の話

コラムのイラスト.001
2019年6月6日の記事のアーカイブです。
ポリッシャーや洗浄機のパッドの回転数ですが、あまり氣にされていない方も多いのですが、回転数が高い方が良いと勘違いをされている方もいらっしゃるようです。
またサイズによっても回転数の適性は変わるのですが、その辺りも認識されていない方が多いようです。
何を言っているかというと、洗浄中もパッドと反応したワックス被膜の間で滑りが起きているのです。
そして滑っているということは洗い切れていないということ。

なので、パッドの回転数とパッドのサイズ→外周速度というのは非常に重要なのです。


↓ここから過去記事

今日は少し短めのコラム。
セミナーでは必ず話をするこの話題。

パッド回転数は180~300rpmと幅広くありますが、重要なのはパッド回転数でなく、実質的なパッドのスピード。
例えば12インチと20インチでは、同じ220rpmでもパッドが設置している外周の床を擦っている速度は20インチの方がはるかに早くなります。
早くなると滑ってしまって十分に洗うことができないこともあり、nano+でのパッドサイズは20インチは外してきた経緯があります。
洗浄にこだわる方は、180rpm程度でないといけないと言われます。



 

ただしこれは一般的な話!

一般的な洗剤だと滑るのでそうなってしまいますが、nano+の場合はこの限りではありません。
洗浄の研究も継続して色々とやっていますが、nano+の洗浄液では滑りにくいのに加え、US SPPパッドは摩擦抵抗値が高いので、17インチ240rpm(ペンギンのリチウムバッテリーのポリッシャー)でもちゃんと洗うことができ、回転数が高い分擦る回数が増える分、ワックスも汚れもよく落ちてくれますので作業時間の短縮が可能となります。



 

正しく洗えると

洗浄液に反応したワックスが確実に除去しやすくなるので、上にワックスを塗った時の密着率が上がります。
またワックスを塗らない場合も、ヒールマークが入りやすくなるということが起こりにくくなります。
長期的な管理においては、耐久性の向上や、耐久性が向上したことにより洗浄のみでメンテナンスを行っていくことが増えていきますので、この差が大きな差になっていきます。


低速・高速でどう変わるか是非お試し下さい。

↑過去記事ここまで


またこの滑りの話には盲点が一つあり、洗浄液によっても異なります。
次回はこちらの話を進めていきます。
2022年09月29日 05:55

ワックスを塗る前に

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うちの現場ではエアコンがあることが普通ですし、ワックスを塗ること自体があまりないので、送風機を持っていくことはほとんどありませんが、それでも一年に数回使うこともあります。
ワックスを塗ったら送風機を回すのが当たり前なんていう会社もまだまだ多いようです。
しかしワックスを塗ってすぐ乾かすのに送風機を使うのはおすすめできません。
また直接ワックスに吹くのも論外です。


ホームページの図解にもありますが、ワックスは塗ってから10分経過しその間にワックスがレベリングして乾燥するのがまず理想的なレベリングですで、平滑になるから汚れにくく傷にも強くなります。
そしてそこからさらに10分以内に乾燥するくらいが1番ワックスの性能を引き出せるところです。
それ以上長くなると耐久性が落ちていき、塗ってから30分以上経過するとまともな被膜ができません。


ポイントになるのは↑にもありますが、ワックスを塗る前に換気して湿度を下げておくことです。
洗浄作業で空間の湿度は上がっていますから、その上がった湿度の空間でワックスを塗って空間に水分を吸わせようとしても吸わないのでワックスが乾かないのです。
また床面もしっかり乾燥していないのに塗るわけですから密着も悪いのです。


しっかり換気させた上でワックスを塗って7、8分経ったところくらいで送風機で空気を動かします。
換気をするという意味から言えば送風機ではなくダクトファンの方がおすすめです。
圧倒的な換気量で換気できるので、湿度が上がった空気を外に排出することで乾燥を早くできます。
階段ではダクトファンをうまく使って下から空気を抜くことで上から湿度の低い空気を入れることができます。


良いメンテナンスは良い被膜があってこそです。
2022年09月26日 05:55

アーカイブ 全ては自分が使う為

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2019年6月12日の記事のアーカイブです。
農家さんで売る為の作物の畑と自分で食べる作物の畑が違うなんて話を聞いてことがありますでしょうか?
すべての農家さんがそうであるという話ではありませんが、これは我々の業界でも同じことが起こっています。
ひどい話ですが、自社で使うものと売るものが違うなんていう会社があるのも事実です。

我々の業界ではその製品やシステムがどういったコンセプトで作られているか、明確でないものが多いのが実情です。
「〇〇用と書いてある!」という声も出そうですが、それは単品の用途であって、思想ではないのです。
メーカーとしてどういう業界にしたいのか、管理会社・施工会社としてどういった業界にしたいのかということが重要なのです。
売れればいいなんて会社は社会的価値を創造できない会社であって、本来は会社としての思想があって製品やサービスが存在するはずなのです。



↓ここから過去記事

そこまで細かいことをやるのですか?とよく言われます。
先日洗浄ワックス作業の図解もupしましたが、おそらくそれも見て細かい!という人は結構いると思います。
別に細かいのではなく当たり前のことを当たり前にやっているだけで、大変ではありません。
仕事ですし、細かいことの積み重ねが結果に反映されることなのできっちりやるというだけ。
逆に結果に反映されないことはやりません。


 

ワックスメーカーさんで例えてみましょう

洗剤やワックスというのは基本水ですので、生ものなんですね。
なので海外から何ヶ月もかけて60度を超えるコンテナの中に詰められて運ばれてくるなんていうのは論外。
野菜だったら腐ったり、凍ったり。
真夏の車内に放置なんてのもあまりよくはありませんので、現場に着いたら陽の当たらない室内へ移動します。

 
ワックスを作るその水を、いわゆる美味しい水と言われる名水と汚い川の水で作っているメーカーさんのどちらを選ぶでしょう?
流れている水をそのまま使うわけではないのですが、水の持つ酸化還元電位には差がありますから、傷みやすいか傷みにくいか違いはあります。
もちろん名水の方が!と思いますが、そこまで考えてケミカルを選定する人はいませんね。
しかしそこまで気にして生産するメーカーと、そうでないメーカーでは品質管理の精度にも大きな違うが出ることは言うまでもありません。
またそれが現場でどのように差になるか?
ほとんどの人がそれだけではあまり結果は変わらないでしょう。
その違いがわかるレベルで作業しているかどうかという問題もありますが。。。



 

この話の趣旨というのは

そこまで気にして作業をしている人とそうでない人は明らかに差が出ると言う話です。
直接的な品質に差が出るのはもちろん、作業全ての精度が違うので丁寧でクレームが発生しにくいということにつながります。
たかがワックス、たかがマシン、たかが一つの作業。
車が汚い、マシンが汚い、こんな会社は大体現場を見るまでもなく、汚いですね。
車やマシンが綺麗にできない会社が、それよりもっと難しい現場を綺麗にはできません。
この仕事をしていますと、業界の1流の方に会うことも多いですが、1流ほど車もマシンも綺麗です。
本当にすごい会社は洗浄機も新車状態です。
そのたかがを積み重ねていくことが目に見える明らかな差(品質・耐久性・作業時間)に出てくるのです。

nano+と他のシステムや資機材を比べた場合、nano+は圧倒的に優位でしょう。
そのように研究して作っておりますので。
しかし競合他社もnano+を使う可能性はゼロではありません。
その時はそういった細かい積み重ねが差に出てしまいます。
(もちろん営業的な面などもあるので現場の品質だけで決まりませんが。。。)
もし現場で施工のコンペとかがあったり、競合する会社の作業が見れれば、どのくらいのレベルでというのは丸裸なので対策を講じることはできます。
SNSなんかで作業をupしている会社がありますが、それだけでだいたい分かってしまいます。
あーあ、こりゃダメだとか、これは本当に素晴らしい思うことも色々。
もっと良くなって欲しいと思うので、メールやインスタにコメントさせて頂くことも。



 

全ては自分で使う為

これが他のメーカーさんの商品とnano+の一番大きな違い。
売る為の清掃システムではなく、自分自身が、自社のスタッフが現場で使う為を第1の目標としていますので、自分が使う為に理想を追求しています。
売る為、利益を得る為だと洗剤の希釈が濃いシステムを作ります。
そして洗剤が濃くなれば、ワックスもたくさん必要になります。
20倍希釈ぐらいの洗剤と500倍希釈の洗剤では、売れる本数は比較になりませんから。
なので、nano+はなかなかリオーダーが来ません。
ワックスの密着率も高く、既存ワックスでもそれが改善されていくので、ワックスの消費量もどんどん減ります。
実際に1年にUAフィニッシュLを120本使われていたお客様が1年で20本程度になってしまうことも。。。
うちの現場でさえ、月に18L1本を消費しなくなってしまいました。。。

自分で使うからこそ、短時間で高い品質が出せるよう、コストがかからないよう設計をしているということです。
そして使うもの全てに細かいところまで気を使って製品が出来上がっています。

↑過去記事ここまで



これまで色んなメーカーさんと話をしてきましたが、良い洗剤って何ですか?と聞くと、「スプレーした瞬間に汚れが簡単に落ちる洗剤」とよく返ってきていました。
なぜ?と返すと「それが1番売りやすいから」と。
確かに言っていることは間違っていないのだけど、色んな意味で間違っていますね。
多機能還元水はどんな汚れにも対応はできますが、どの洗剤よりも劇的に落ちるなんてことはありません。
まったく別の部分に重きを置いていますから。

これまでの業界は売る側都合でできてきた業界でした。
しかし使う側がそれを使って現場を作るのですから、もっとそういった本質的なことを学ばねばなりません。
「落ちてナンボ!」なんて言っているのではなく、いかに安全なもので汚れを落とすのか、いかに汚さないようにしていくのか、これはその人本人の知識や技量です。
知識や技量を置いておいて簡単に落とせる危険なものに走るというのは成長になりませんし頂けません。

この洗剤は安全です、とかアルカリ電解水だから安全ですとか、よく聞きますがではそれを飲めますか?
つまりは安全ではないのですよ。
何を持って安全を判断していますか?メーカーが言ったから?
天然素材だから安全ですか?トリカブトは天然ですが危険ですよ。
天然素材だから必ずしも安全なんてのは安易なのです。

そういったことがあるからこそ、作っている自分自身が使うものというのは意味が大きいのです。
2022年09月22日 05:55

未来から現在を視る

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「目標達成の方法は色々」というアーカイブ記事を再編集しましたが、どこに視点を設定するか、つまりテレビやラジオと同じようにをチャンネル(周波数)をどこにセットするかで見えるものは変わります。
大変な時代では目の前のことをこなすのが大変だから、明日のことしか考えられないという声も多いかもしれません。
しかし明日のことだけやっていれば大丈夫なのかというとその選択肢の先に断崖絶壁があっても直前まで氣がつかず、引き返すことができないところまで行ってしまう人も見ることがあります。


もちろん目の前のことをこなして最低限生活に必要な収入を得ることは現代では必要でしょう。
それに執着しすぎて遠い先のことを見ていないとそのままで良いのかという話です。
同じ仕事をこなしていればそれなりに収入は入る仕事であることは間違いありません。
しかし違うスキルをつけることができればもっと色んな展開も行えますね。
それはメンテナンス業界には何も関係ないことかもしれませんが、わたしのようにまったく関係なさそうな量子エネルギーの研究が仕事に生きることだってあるのです。
目の前のことは80%くらいにして、20%くらいは将来のことをやっておかないと、現状維持するのがいっぱいいっぱいになります。
体力は年齢と共に衰えていきますから、現状維持すら大変になっていきますという話は以前にもしたことがありますが、その為には視点を遠くに設定して、もっと広い視野で視ることが必要になってきます。


これは現場と同じで、現在から未来を見るのではなく、未来から現在を視るのです。
そうすれば普段の行動も自ずと変わってきます。
わたしの視点では、宇宙の為に何ができるだろうかという視点で仕事をしています。
おそらく「何を意味のわからないことを」と思う人が多いでしょうが、その視点を持てば宇宙のことも色々情報が入ってくるからこそ、地球の現代文明では解明できないことを実用化することもできるのです。
まさに宇宙の視点にチャンネル(周波数)を合わせるということですね。
2022年09月19日 05:55

アーカイブ UAコーティングでなくUV照射コーティング光沢復元洗浄の話

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2019年6月13日の記事のアーカイブです。
春先のこの写真の物件は建物の用途が変わり改装され、床のデザインが変わりましたが、結局10年以上綺麗な状態で光沢復元洗浄のみで管理してきました。
ワックスより耐久性があるのは確かですか、傷の補修は大変なものです。


まず被膜の種類を大きく分けると、

◯剥離できるワックスと言われるグループ
・アクリルワックス→一般的なワックス

・アクリル&ウレタンワックス→ウレタンが入っているので密着率が高くなるが剥離性が悪くなる。
※某メーカーの昔あったワックスは、その作ったメーカーですら剥離ができないという伝説も残っていますね。


◯剥離できないコーティングと言われるグループ
・水性ウレタン系
→頑張れば濃い剥離剤で剥離は可能とも言われるけど、現実的には難しい。
 ナノプラスの洗浄液で光沢復元洗浄可能。

・UV照射系
→剥離剤不可、ナノプラスの洗浄液で光沢復元洗浄可能。

・シリカ系(ガラスコーティングとも呼ばれる)
→ベースにウレタンを使い、トップにシリカ系を使うもので、大きな傷を入れてウレタンを剥離してなんとかしようというタイプ。
 現実的にそれを施工できる人はほとんどいない。

※アクリル系によっても剥離できないものも存在しますが、概ねこう言った分類になります。

 

↓ここから過去記事

コラムを書いてアップを忘れていたネタ。
うちの会社も10年以上前はUV照射タイプのコーティングにはまっていた時代がありました。

しかし、

・UV照射による作業者へのダメージ

・メンテナンス性の悪さ(剥離不可能)
・床材の反り

・被膜の割れ

・照射時間にムラによる被膜品質のムラ

・ノンワックスタイルに密着できない

などなど、いろいろな理由がありやめました。

それでもいくつかの現場には塗った場所が残っているんですね。

UV照射機などは売却したのでリコートはしていません。

nano+だと洗浄で被膜を減らして光沢復元ができるので管理は可能です。

しかし、これまでの技術では大きな傷が入る前に手を入れる必要がありました。

そして最近気になっていたのですが、これはそろそろやばいなと。。。

 

このUVコーティングは覚えていないぐらい洗っておらず、太陽光がよく当たる部分は過度に酸化して割れが出ていました。
またリコートする度に下に塗っている被膜はUVの照射を何度も受ける為、さらに酸化が進みます。

こうなってしまうと割れの下まで削るしかありません。

本来はその前に多機能還元水で洗浄して被膜の柔軟性を維持してやらないといけないのですね。

ワックスの場合はUV照射しないので割れるのはかなり先ですし、剥離もできますので問題ありませんが、コーティングの場合は剥離ができないので割れてしまいます。

 


 

洗浄前の写真を撮り忘れていましたが・・・

過度に効果して被膜の耐久性が落ちてきているので、傷が多くなっていました。

そして被膜の汚れもひどいものでした。

多機能還元水とnano+クリーナーをそれぞれ100倍希釈、使い古しのUS SPPパッドで傷の入った部分を除去して平滑に洗浄するので光沢が復元できます。
それでも光沢をさらに上げたい場合は、3Mのダイヤモンドパッド(紫)と500倍希釈の洗浄液で再度洗浄をかけて細かいレベリングを取ります。

となれば、管理には高いレベルが要求されますが、UVコーティングでも被膜のメンテナンスが実用的になるんですね。

実際にうちの現場の一部に残ったUVコーティングの部分は、洗浄だけで光沢を復元して管理をしています。
コーティング剤はケミカルコストが高いですから、リコートがなくなればケミカルコストが下がるだけでなく、照射までの溶剤の揮発待ち時間も短縮でき作業時間も短縮に。
さらに光沢復元洗浄ができますから、コーティング剤の薄塗りも可能となり、リコートする場合も作業時間が短縮が可能。


 

そしてこれはまだ序の口。

さらに研究は続きます。。。

↑過去記事ここまで


ワックスを傷はワックスを塗って消すものだと思っている方もまだ多いようですが、それは間違えた認識であって、目で見えるレベルでは傷の入ったところをワックスを塗っても、傷のないところは光沢が上がりますが、傷のないところは光沢は上がらないので、結果傷が目立ってしまうという現象が起こります。
傷を消すのは被膜を減膜するのが1番簡単で、光沢復元洗浄の理論というのは傷がないところまで平滑に減膜しましょうねというものです。
つまり減膜性(剥離性)の良さ=光沢復元洗浄の良さになっていく訳で、UAフィニッシュLをそれが良いので光沢復元性が良くなるのです。

耐久性の高い被膜を使っても基礎技術レベルが低い人では、レベルが高い人がUAフィニッシュLを塗った方が耐久性が出せるのです。
食品スーパーで1年びくともしないコーティングなんてなかなかありません。
そして剥離ができないのはただのリスクでしかありません。
ちゃんと作業手順や理論にそって作業すればそれは簡単なことなのですから、下手にリスクを負うことなく、知識や技術を磨いてリスクを負わず、初期投資もかけずに現場管理を進めて頂くことをお勧めします。

2022年09月15日 05:55

現場での視点

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先日ちょうど前回のコラムで書いた理容院の定期清掃でした。
洗った感じだと洗って終わりで良さそうな感じでした。
それは今回の作業としては良いのですが、この先を見た時にどうでしょう。

作業は9月と3月の年2回。
現場は1階で床温も低いので、良い被膜を追求すると3月に塗りたくありません。
そして1年後の作業の日に気温や湿度がどうかも分かりません。
かと言って2年後の9月は?マークです。

今回は気温・湿度・床温が非常に好条件でした。
つまりは塗らなくても良いのですが、塗るのにはベストな条件だったのです。
この先1、2年のうちに塗らないといけないかもしれないのなら、良い時期に塗ってしまった方が良いですよね。

この視点が非常に重要で、目の前だけ見て毎回洗って塗っていれば簡単かもしれませんが、
洗浄→乾燥→ワックス塗布→乾燥→物の移動→反対側も同様に作業ですが、
光沢復元洗浄のみでいけるのなら、
洗浄→物の移動→洗浄→物の復旧
で終われます。
そして5年や10年などの長期のスパンで何回塗布作業を入れないのかが収益率向上のポイントになります。

収益率向上のポイントで1番重要なのは「良質な被膜を作ること」というのはこれまでも記載している通りです。
ただ光れば良いなんて話ではありません。
5年楽ができるなら今回多少時間をかけてでも良い被膜を作った方が良いのです。

この視点こそが未来から現在を見ている視点ですね。
早く終わればいいというのは現在しか見ていない視点です。
収益率は別としても、作業自体が早く帰れて楽なのか、作業時間が長くてしんどいかという違いも出てきますね。
2022年09月12日 05:55

アーカイブ 目的達成の方法は色々

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2019年6月4日の記事のアーカイブです。
この記事を読むともう3年も経っているということがわかります。
美容院を塗らずに3年も光沢復元洗浄だけで管理しているということです。
変わったことといえば、来店客数が多く、ホームセンターで売っているマットではマットが持たないので、3Mの高いやつを敷き変えたことくらいでしょうか。

物がありますから、洗って乾かしてワックスを塗って乾かして戻して反対側をまた・・・なんて面倒な作業を毎回できるはずもありません。
そんなことをするから利益が出ないのです。




↓ここから過去記事

↑の写真は新規で契約になった美容院へ持っていくもの。
売ったのではなく、無償貸与です。
しかも年2回のUAコーティングでの管理現場。
そこに上記のセット約12,000円分を貸与します。

これだけ無償貸与しても、これによって維持ができれば実は安いものだったりします。
お客様の希望は、「年間予算の中で今までより綺麗に維持をしてくれ」
まぁ綺麗ならなんでもいいいよという話。
その目的を達成する為に、道具とお店の人に頑張ってもらいます。
土砂取りマットで土砂の流入は半分に。
今回は年2回の現場なので、ホームセンターで売っていた1980円のやつ。
来客が多い商業店舗で予算が大きい現場だと高くても10年以上の耐久性のある3Mの大きなものを使用します。
とりあえず今回は年2回で美容院なのでホームセンターのやつで。
トレールモップで日常清掃、使用する洗剤を間違えないよう多機能還元水を使用してもらえば、ワックス被膜を傷めることなく管理が可能になります。

床のメンテナンスの契約をしたからといった年2回の定期清掃だけしていては年2回の維持はできません。
目的は維持することですから、こういったことをするんですね。
ちなみに12,000円無償貸与して、初回剥離をしたら若干赤字が出ます。
それでも2回目以降は洗浄のみでクリアでき、ありえないレベルで利益率が高くなるので、初回の赤字なんてなんとも思っておりません。
逆に、年4回、6回入る方が現場の年間予算で収まらなくなってしまいます。

お店の方に日常清掃をやってもらってでも年回数を減らすことで、単価の安い、金額の小さい現場も収益性が高く、単価の高い、まとまった金額の現場に化けてくれます。
もちろんそれには的確な施工も必要にはなってきます。


洗浄スピードを上げていくことも重要ですが、きっちりとした施工で耐久性を最大限伸ばすことも収益性を高くする為に重要なことです。
手段と目的を正しく認識して、うまく現場管理をしていきましょう。

↑過去記事ここまで


4年と思えばこんな初期投資は軽く回収できていますね。
先週のアーカイブ記事にも書きましたが、目の前のお金に左右されて本来必要なポイントを理解できていないと見えてきません。
これは現場を目の前から見ているとできず、未来から現在へ見ていないとできません。
その視点こそが高い利益率を出す為に必要なことなのです。

一般的には理解されない方法ですが長期的視点だからこそできるのであって、この世界のほとんどの成功者は視点が数十年単位、王族貴族は数百年単位で物事を考えています。
2022年09月08日 05:55

多機能還元水のリンス活用

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今日は現場のテクニック的な話ですが、
多機能還元水はある程度なら残留させても問題のない洗浄液ではなく、むしろある程度残留させた方が良い洗浄液です。
だからこそリンスが不要であったり、リンスをする際にリンス率を上げる為に使ったりもするのです。
カーペットのエクストラクターやソファなどを洗うリンサーには回収率向上に効果的です。


普通のワックス床の洗浄でも油汚れやその他の汚れがひどい場合はリンスが必要です。
洗浄液自体は問題なくても汚れの残留はワックスの密着に影響を及ぼします。
それが面倒な場合は洗浄機で1パス予備洗浄をかけて対応することもありますが、リンス作業を入れる場合は多機能還元水1000倍を使用します。


量子フロアメンテナンスになれば界面活性剤ゼロになりますから、洗浄で使った同じ洗浄液でもう一度洗えばリンスできて便利なのです。
そうすれば道具が増えず非常に楽になります。



 
2022年09月05日 05:55