ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

アーカイブ 被膜の話

2018年1月26日のアーカイブです。
被膜に関する基礎的な話になっています。


過去記事はこちらから

↓ここから過去記事

最近お客様から頂いたご意見

・nano+のUAコーティングの類似品が他社もあるが、長い目で見ると明らかに差が出るね。
・施工した時はそんなに変わらないけど、半年もすると明らかに違いが出る。
・類似品は洗剤の反応が悪く剥離性が悪くなり、洗剤の希釈が濃くなりケミカルコストが高くなる。
・洗浄のスピードを落とさないといけないので作業性が悪い。
・復元するのに洗浄スピードを落とす必要があるので塗った方が早い。
・剥離性が悪くなるので、ビルドアップし、汚れもサンドイッチになってしまう。

といったお話がありました。
nano+自体は施工直後のことだけでなく、長期的に考えたバランスも取っていますので、それらが起こらないように設計していて、そんなことは当たり前なんですが、机上と想定だけで真似をしても、長期にわたり現場で検証した真似ができない根本的に違う部分ですね。
結局は被膜のこと、洗剤のこと、機械のこと、作業のことそれぞれを正しく理解できていないので、バランスが取れるということはありません。
できているつもりの方も多いようですが、被膜を正しく見れる人間がみれば何をやっているかは一目瞭然。
ということで今日は被膜の話です。

 

被膜はどうなっているか

被膜は日々酸化していきます。
また洗浄の度にワックスやコーティングの可塑剤も抜けていきます。
その結果、被膜を固くなりもろくなります。
そして密着率が落ちていきます。
耐久性の高い被膜は剥離性も悪いので、一般的には洗浄やバフで光沢を復元していき塗布回数を減らすようなメンテナンスになります。
しかし、ワックスやコーティングも塗り足さないと可塑剤補給ができないので、柔軟性のある被膜は維持できません。
なのでドライワックスにはそれ相応の仕掛けをした設計になっています。
これを知らずウェット用ワックスでやってしまうと数年後に痛い目に合います。

また洗浄で酸化した被膜を還元し柔軟性を維持するという考え方もありますが、一般的な還元洗剤やアルカリ還元水では、下地になる被膜までを十分に還元させることができず、柔軟性を取り戻すことはできません。
昔は次亜水やクエン酸で強制的に酸化させたこともありましたが、被膜を継続的に研究していると長期的に見てそういったのは絶対にダメです!
施工してすぐは硬化が進むので耐久性は伸びますが、上記のような問題が加速しますので、だいたい3ヶ月経過後ぐらいから?やれどもやれども耐久性が維持できなくなります。


多機能還元水はそこをカバーできるように開発しています。
 

被膜の耐久性を決めるのは硬化より密着率

耐久性を左右するのは密着率。
密着率を決めるウエイトが大きいのは実は洗浄液なんですね。
他はパッドの種類や洗浄スピードなども関係してきますが。
nano+の洗浄液はHPにも全て記載していませんが、それを考えた上で開発しています。
一般的には、汚れやワックスが落ちるのがいい洗剤ですが、現場では必ずしもそうではありません。
密着率が高くなる洗浄液にしておけば、あとポイントになるのは良い乾燥と良い硬化。

 

良い乾燥とは

ワックスやコーティングを塗布する前に、被膜やタイルに含まれる水分を確実に抜いてから塗布すること。
塗布後は、送風機やエアコンの風が直接当たるような乾燥させないこと。
また正しくレベリングした上で乾燥する必要があります。
薄く塗って3分程度で早く乾燥させると、被膜表面は見えないレベルでモップの痕がついて乾燥するので、表面にかかる衝撃を面ではなく点で受けるようになってしまい耐久性のある被膜にはなりません。
 

良い硬化とは

ワックスやコーティングを塗った場合、乾燥して歩けるがベタつきがある時間があります。
このタイミングで2層目を塗ってしまうと1層目が溶けてしまい密着率が落ちてしまいます。
良い硬化には乾燥時間と同じぐらいの硬化時間がかかります。
歩けるようになるまでが15分なら硬化時間も15分とる必要があります。
ただし既存被膜がある場合は、nano+の洗浄ではUS SPPパッドであっても表面のレベリングが取れて光沢が復元するので、ワックスを1層しか塗る必要がありません。
1層で仕上げる場合は、15cc/㎡ぐらいと少し多めに塗ってやるといいですね。


気温が高く湿度が低ければ乾燥は早くなり、硬化は床温に左右されます。
だから夏の方が質の良い被膜ができて耐久性が高くなるんですね。
 

実際の作業でどうするのが一番か?

乾燥を早くするには、換気が一番ですので、外の湿度が高くなければ窓を開けて空気を入れ替えるのが一番です。
またエアコンをつける(ただし風は下に吹くと変な乾燥になるので上向き)
洗浄作業中は洗剤を塗布しますので、その水分を空気が吸い込んでしまいます。
その湿度が上がった空気にワックスやコーティングの水分を吸わせようとしても、部屋の空気は既にお腹いっぱいなんですね。
なので、空気の湿度をさげるか、空気ごとフレッシュなものに入れ替えてしまうのが一番なんですね。
 

質の良い被膜だと

数年前に正しく施工し、正しく管理ができるお客様の現場でUAコーティングだけで初期施工をした病院がありましたが、その現場は2年間定期清掃なしの日常清掃の洗浄機だけで維持ができていました。
今の技術だと以前より当時より3倍以上の耐久性が出せるので病院でも最大5年程度の定期清掃スパンでいけるようになるのではと思います。(もちろん環境や技術もあります)
病院をUAフィニッシュLで運用されているお客様の現場で見ていても、3ヶ月、6ヶ月と見ていてもまだまだ定期清掃の必要性がないので、UAフィニッシュLで1年ぐらいでしょうか。

 

実際の運用は

病院や介護施設、事務所ビルだと店舗のように痛むことがありません。
痛みがあまりない場所はUAコーティングの耐摩耗性と密着性の高さで徹底的に作業回数を減らすことをお勧めします。
逆に店舗や病院でも診察室などの痛むところはUAフィニッシュLの剥離性による洗浄スピードを生かしてコンスタントに作業された方がコストは安くなる傾向になります。(下地に1層UAコーティングがあってその上に3、4層UAフィニッシュLがあれば洗浄だけで終了できる回数が増えるので理想的)
一般的にはUAコーティングの方が耐久性が高いので痛む場所に使いがちですが、実は逆なんですね。


色々と細かい部分はありますが、だいたいの概略だけわかっていればnano+の運用は難しくありません。
製品の技術的な情報があってもなくてもnano+は現場での結果に大きな違いが出ないように開発していますので、気軽にお使い下さい。
とりあえず今日はここまで。

↑過去記事ここまで


過去記事にもありますが、上質な被膜を作るには
正しい
・洗浄
・乾燥
・レベリング
・乾燥
・硬化
がポイントになってきます。
たったこれだけなのです。
これらをどのレベルまで深く掘り下げて作業できるかが技術上達への近道なのです。




---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

量子フロアメンテナンス(QFS)になると、界面活性剤を使いませんから、それだけでワンランクもツーランクもさらに上質な被膜を作ることができるようになります。
 
2021年11月11日 11:11

制約のある中のメンテナンス

空気を汚すと呼吸器を痛めるので,感染リスクが上がる。
→ドライダスターやバフが使えないのです。

10数年前、ある大手管理会社さんのお手伝いをさせて頂いていた時、当然空気を汚すメンテナンスはいけないなんてことは知らなかったので、ワックスの剥離の方法もかなり荒っぽいことをやっていました。
剥離剤をまく前に、プロパンのバフにハイプロや黒パッドをつけてゆっくり削り倒して(回転数の調整と荷重の掛け方にコツがある)、ダスターと洗浄機をかけてから剥離剤をまく。
と簡単に剥離ができると。
その根本的理論は現在もハイプロで予備洗浄や2度洗いという形で残っています。
しかしバフでそんなことをしてしまっては、大量に削れたワックスの粉が出てきてしまい、あたりは真っ白です。
総合スーパーのその現場の商品にもワックスの粉はかかるし、自分自身も粉をたくさん吸い込んでしまっています。

 
剥離が簡単にできさえすれば、何をやっても良いのでしょうか?
我々は社会生活を行う中で、法律に触れてはいないけど、社会通念上やってはいけないことがありますね。
不文律とも言ったりしますが。
メンテナンスの方法も、健康を犠牲にして行うことはやってはならず、まして呼吸器を喫煙やPM2.5で痛めた際にそれを補修するACE2受容体に引っ付きやすいウイルスの構造になっている感染症が流行している場合は、感染リスクが上がるので、空気を汚すメンテナンスは、法律には触れないけどやってはいけませんね。
呼吸器系に悪いことは当然です。


メンテナンスはそんなたくさん制約がある中で行わないといけないのです。
しかし制約があるから技術や製品の開発が行われるのです。
例えばお金や環境問題という制約がないのであれば、床のメンテナンスをせずに、床を張り替えるという選択肢もありますから。


費用に制約がある現場というのも大切です。
そこでなんとか利益を出そうと知恵をひねることは全ての現場での原価を下げることにつながります。
1つの物件の単価を上げるよりも、作業原価を下げる方が全体に効果がありますから、こちらの方が大切です。

全ての現場において制約があると窮屈でしんどいですが、進歩の為に数件はそういった現場は必要です。
制約がなければ自分自身で制約を作れば良いのです。
終了時間を早く設定したり、人数を減らしたり。
そういうことをやっている会社や、極限状態の現場を持っている会社は圧倒的に伸び率が高いですね。
2021年11月08日 10:00

アーカイブ 多機能還元水を希釈

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2018年2月1日のアーカイブ記事です。
過去記事はこちら

多機能還元水の希釈についての記事です。


↓ここから過去記事

日常清掃で多機能還元水を希釈する場合、スプレーヤーぐらいならいいですが、搭乗式クラスの洗浄機となると100Lにもなります。
洗浄機の希釈は2000倍ですので50プッシュ必要となります。
しかし50プッシュするのは困難です。
これは定期清掃の洗浄液を作る際も同じです。
90Lを500倍希釈液を作るのに180cc必要(1000倍でも90cc)ですから、希釈ポンプでやっていては手がどうにかなってしまいます。
その際に活躍するのが、多機能還元水のキャップ。
これを上まで入れると40ccになります。
こちらをうまく使うと希釈時間も簡単ですね。
精密に簡単に計測されたい方はメートルグラスが5cc単位でオススメです。
これで希釈時間もさらに短縮できますね。

↑過去記事ここまで


洗浄液を作る際には、必ず多機能還元水から希釈を行ってください。
還元の軟水を作ってからnano+クリーナーを入れないと、より多くのnano+クリーナーが必要になってしまいます。
浸透剤(仮)を希釈する時のみ最初から多機能還元水と浸透剤(仮)を一緒に入れます。
浸透剤(仮)はバシャバシャと混ぜるようにナノバブル水を入れていかなければ希釈が安定しません。
元々浸透剤(仮)は水と混ざらないものですから。


この仕事をしていても希釈の計算が苦手な方がいらっしゃいます。
希釈を正しくしなければ正しい結果は出てきません。
それでも苦手な方に分かりやすく説明するとしたら、

500倍:1Lに2プッシュ
250倍:1Lに4プッシュ
ですから、
500倍:使うL×2cc
250倍:使うL×4cc

なので、250倍を50L作る場合は、50L×4cc→200cc→キャップ5杯
となり、計量カップを使う必要はありません。
1cc単位の細かい部分は希釈ポンプを使います。


また多機能還元水を希釈してどのくらいの期間まで使えますかという問い合わせを頂きます。
直射日光が当たらない状態で14日間くらいまでは安定した洗浄力を発揮します。
とはいえ、現場で作った洗浄液は使い切る方が良いですね。
良い洗浄液を正しい使用方法で使ってくださいね。
2021年11月04日 10:00

メンテナンスにアートをプラス

労働でなく価値の上がる作品創り


以前オンラインサロンのネタに書いたことがある話で、コラムでも少し触れたことがある話ですが、仕事の本質についての話です。
我々の業界では、大きく分けると、メンテナンス・清掃・代行の3つに分類されています。
そしてナノプラスでは、メンテナンスを目指すという方針で進めています。
それには理由があり、
・継続的なものであるから安定し、設備投資がしやすいことで収益性も上がりやすい
・作業した時だけ綺麗でも意味がない
・メンテナンスは生産性の上限が高い
などなどの理由があります。

そしてそれをさらに突き詰めていくとアートになるというのがこの1年でわたしが出した結論。

「労働でなく価値の上がる作品創り」

というのが大きなテーマです。
おそらく現時点でこの意味がわかる人はほとんどいないないかもしれません。
定期的なメンテナンスによって、手を入れることが減っていき、物件価値が上がっていく。
そのレベルになると美観は高いレベルで変化がないので、顧客にとってもその価値が上がっていく。
それをさらにアートのレベルに高めていくのが量子フロアメンテナンスシステム。
その土地や建物、人、空間のエネルギー上昇(※熱エネルギーではありません)によって、その場所をパワースポットに変えてしまいます。
パワースポットを作ってしまうなんて、もはや芸術と言えますが、実はこれは可能です。

現在の地球上の文明ではこれを科学的に説明することは非常に難しいでしょう。
わたしのような特殊な訓練を続けた能力者でないと知覚はできないかもしれません。
しかし知覚できなくても、神社がパワースポットであるように、誰にでもその効果はあるのです。
自宅や事務所、管理する物件がパワースポットになっていくとしたら、この仕事は非常に素晴らしい世界の貢献できるやりがいのある仕事だと思いませんか?
もう掃除して綺麗にするだけという時代は終わります。

あとは皆さんの認識と意識の上昇すればすぐに量子フロアメンテナンスにシフトしていきます。
・完全に界面活性剤ゼロのメンテナンス
・UAコーティング、UAフィニッシュLの耐久性がこれまでの3倍に向上
など、他にも様々なメリットがあり、業界の30年〜50年ぐらい先の技術と言えるかもしれません。
今の意識レベルだと、わたしが意味のわからないことを言っている頭のおかしい人になってしまいますので、一定の条件を満たし、この人なら可能という人には既にこの2週間で各地に行き個別に研修を行って、運用をスタートしております。
もちろん科学的に解説できる資料も研修しながら作成と内容の充実を図っているところです。
早く意識の向上がなされるようコラムの内容も色々と考えているところです。

多くのナノプラスユーザーさんがこれを使えるようになった時に、メンテナンスをする人からアーティストの集団になっていくのだと思います。
アーティストは単価も言い値ですから、ビジネス展開も楽になり、顧客も選べるようになります。
そうすれば嫌な仕事を引き受けることなく、好きな仕事だけをしていれば良い世界になっていきます。
そう遠くない将来、ナノプラスを使う人がそうなっていると確信しています。
意識が新しい時代の価値観にシフトできれば、量子フロアメンテナンスを使うことはさほど難しいことではありません。
2021年11月01日 10:00

採用のポイント

新人さん面接
最近は履歴書を見ただけでどんな人かだいたい分かるので、面接前から採否がきまっていて面接でなく実はただの顔合わせだったりします。
見には見えないエネルギーの研究をしているので、エネルギーで見れば分かるのですか、それができない人でも簡単に分かるポイントがあります。



誰でもできる見分け方のポイント
・応募前に会社のHPやSNSを見ていること
・写真の人相
・履歴書がデータか手書きか
・手書きの場合、字が綺麗か
・応募の動機が前向きで、この会社で仕事をしたい気持ちが伝わってくるか
・応募者SNSの確認(ある場合のみ)

ちなみにうちの会社は、未経験者だけにしています。
その方が変な癖もなく、他の業界の人の方が良いですからね。



面接時の再確認としては
・聞いたことに過不足なく無駄なく答えているか。
 過がある話が長くて中身が薄く、足りない人は情報量が少ない
・言葉遣い
 下品だったり、雑な言葉を使わないか
 ネガティブな言動をしないか
・挙動
 いらいら落ち着きがない人はダメ
 動きがセカセカしていないか
・服装
 清潔感があるかどうか


つまりは普通に会話ができる、変ではない人ですね。
仕事のことは教えられても、人間性や習慣は変えられません。
採用面接の際には是非参考にされてみてくださいね。
2021年11月01日 00:00

バッテリーの話③

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バッテリーの話もこれが最終回の3回目です。


バッテリーに必要な容量
以前に納品したマシンの充電ができないとの連絡を頂き、電話でやりとりしながら症状を確認したところ、バッテリーの寿命で電圧が上がらず、普通の充電器であればバッテリーが過剰に熱を持って大変になるところが、賢い充電器なので、充電を自動的に止めているという症状でした。
そのマシンはなんと4年7ヶ月前に納品し、一度もバッテリー交換をせず、総合スーパーで365日毎晩使われている機械です。
洗浄機の管理をされたことがある方なら、これがどのくらい普通でないことかご理解頂けるかと思います。
これはバッテリーのポリッシャーや他のマシンでもそうなのですが、バッテリーは充放電を繰り返すことで寿命が短くなり、稼働時間を短くなっていきます。
新品時に必要稼働時間を洗浄機の稼働時間(普通のマシンはおおよそ2時間〜2時間30分程度)に合わせていては、1年後に稼働時間が落ちた頃、使えなくなってしまうのです。
つまりは新品を購入する際に、ワンサイズ大きなマシンを購入するか、バッテリーの容量が大きなものにして購入する必要があるのです。



バッテリーの痛み
は放電深度の2乗で決まります。
放電深度とは、どのくらいバッテリーを使い切ったかというものです。
数式で表すと、y=1/x2(x=放電深度 y=寿命→サイクル数)のような式になりますので、あまり使ってなくても充電した方が良いのです。
お昼に1時間充電をしておこうという人もいらっしゃいますが、フル充電で12時間かかるものですから、1時間くらいならそこまで気にすることはないでしょう。
昔は80%使ってから充電しないと過充電になるような充電器でしたが、今の充電器は賢いのでそんなことはありません。
放電深度を下げる為に1番手っ取り早いのは、元々のバッテリー容量を大きくしてしまえば良いのです。
100という容量のバッテリーと120という容量のバッテリーがあり、80を現場で消費すると、100なら放電深度80%)ですが、120なら放電深度67%)です。
その差は13%しか違いませんが、2乗になりますからその差は大きなものなのです。



ちなみに当社にあるマシンT5/T2はこのバッテリーを搭載していますが、定期清掃を1日していて、途中でバッテリーの積み替えは必要ありません。
昔は1日持たないので、予備バッテリーを持っていって積み替えるなんてことやもう1台必要ということもありました。
しかも洗浄汚水を回収する時は、バキュームだけでなく、パッドも回していますから、普通の会社の作業に比べ、かなりのバッテリー量が必要になります。
そして作業は普通の会社より早く、バキュームホースやスクイジーを改良し小走りで作業しますから、バキュームする量も多くかなりの面積を稼ぎバッテリーの負担も大きくなります。



ちなみにこのバッテリーはテナント社製以外のマシンにも搭載可能ですのでご相談くださいね。
↑の写真は搭乗式のT7に積んだものです。
AGMではトラブル続きでしたが、触媒付きGELバッテリーになってからはトラブルは起こらなくなりました。



今後はテスラタワーなどのフリーエネルギー技術が公開され、様々なものがバッテリーレスに変わる時代と言われています。
実際にGoogleパテントにはアメリカ海軍のフリーエネルギーの特許も公開されていますね。
清掃業界はそういった技術が入るのは遅いですが、車で使われ出したら我々の業界にも導入が進むかもしれませんね。
2021年10月28日 10:00

バッテリーの話②

前回は液入りバッテリーとメンテナンスフリーバッテリーの話をしました。


リチウムバッテリー
最近ではペンギンワックス社製のマシンが、同じバッテリーで様々なマシンに流用できるという仕組みを作り上げました。
1番の?マークはマキタのバッテリーで作れば良かったのに。。。
容量などの問題もあったのかもしれませんが、工事現場で使われるマキタのバッテリーは非常に頑丈です。
またパナソニックのバッテリーも自転車や、車のテスラで使われていたこともあり、安定しているようですね。
つまりはそういったメーカーのものに比べて、振動に弱いのです。


メリットは
1時間で70~80%の充電が可能と充電時間が短く、現場で運用するのに、1台の機械に対して2個のバッテリーがあれば、使っていない方を充電し、バッテリーがなくなったら差し替えていくことで、理論上無限の稼働時間を出すことが可能になりました。
またコードレスなのにポリッシャーやバキュームのパワーも問題ないレベルというのが画期的でした。
昔の鉛のバッテリーのポリッシャーは本当に力がありませんでしたから。
最近ではマキタもリチウムバッテリーのコードレスを発売していますね。
コードレスポリッシャーの実用化は、業界全体において大きな進化です。
コードがないから作業に集中でき、初心者でもすぐにポリッシャーを回すことができます。
またコードがないことで、洗浄機一緒に作業をしても、洗浄機の動きに干渉することがなくなりました。
これによって大型の洗浄機も非常に活かしやすくなりました。



リチウムバッテリーの
使用上の注意は、大きな衝撃を与えないこと。
これは鉛のバッテリーも共通ですが、床がガタガタなところを毎日通る洗浄機は様々な部品の寿命が短く、バッテリーも例外ではありません。
ポリッシャーやバキュームでも、マシンを建物の外で移動する時必ず外しておくこと。
落下防止のことも考慮し、ペール缶などに入れて持って移動することです。
アスファルトでガタガタポリッシャーなどを転がすと、バッテリーには想定以上の振動がかかり、これが故障の原因であったり、充電した際に火を吹いたりという原因にもなります。
落としてしまうのは論外です。
また充電器の持ち運びについても、充電器も繊細で持ち運びはあまり想定して作られていないので、作業車の後ろに投げておくようでは故障の原因になります。
車のシートか助手席に乗る人の膝の上くらいが妥当でしょう。


カプラーが小さく弱い
その為、充電時やマシンに差し込むときはゆっくり差し込む必要があります。
カプラーを割ってしまった人もいるのではないでしょうか?
またパッドモーターに抵抗をかけると過電流が流れます。
カプラーが小さく、熱が逃げにくい構造であることもあり、普通に使う分には問題ありませんが、抵抗のある石床だったり、カーペットを長時間回していると、カプラーが溶け固着してバッテリーが抜けなくなるなんてこともあるようです。
カーペットで使うにしても、パッドにも多機能還元水を噴霧してある程度濡らして、こじったりせず綺麗に回す必要があります。
それができない人は素直に、カーペット用の低速ポリッシャーを使いましょう。
抵抗のある床材で回す時は低速の方が良さそうです。



③に続きます。
2021年10月25日 10:00

バッテリーの話①

最近はもっと基礎的な内容も入れて欲しいというご希望も頂きましたので、今日はバッテリーのことを2回に分けて書いていきます。


我々の現場には、大きく分けて
・洗浄機の鉛バッテリー
・ポリッシャーやバキュームのリチウムバッテリー
の2種類があります。

鉛バッテリーは、
・液入りバッテリー(液の補充が必要)
・AGMメンテフリーバッテリー(グラスファイバーマットに液を吸収させている)
・GELメンテフリーバッテリー(GELに液を吸収させている)
・触媒付きGELメンテフリーバッテリー(触媒で発生したガスを水にしてバッテリーに戻すので、液濃度変化が少なく長寿命)
↑下に行くほど性能が安定して長寿命です。

バッテリーの液補充ですが、これを会社全体できちんと管理するのは不可能に近い作業です。
またバッテリー補充の際は、バッテリーの希硫酸が入っていますから、ゴム手袋やゴーグルは必須です。
しかしそれをしている人は見たことがありません。
非常に危険なのです。
補水キットなるもののありますが、それをつけるぐらいなら触媒付きGELバッテリーを積んだ方が安上がりです。
実際に当社で販売している触媒付きGELバッテリーも1個55,000円ですから、洗浄機メーカーのGELバッテリーと比べても安く、さまざまなメーカーのマシンに搭載可能です。
耐久性についても、以前同じマシンで、触媒付きGELバッテリーと大容量のAGMバッテリーとで比較しましたが、容量が1.3倍以上あるAGMより触媒付きの方が安定的な性能で耐久性が高いことも証明されています。
たかが1.3倍と思われるかもしれませんが、バッテリー容量の1.3倍は耐久性に置き換えると約1.7倍にもなります。(こちらの詳細は②にて)
1個あたりの単価が安いからと液入りを選ぶ会社もいまだにあるようですが、以前当社から総合スーパーに納品したT5に積む触媒付きGELバッテリーは無交換で4年7ヶ月使えていますから、1日あたりのコストを考えるといかに安いかが分かります。



充電時間
鉛バッテリーは充電時間が8〜12時間かかります。
使ってすぐ充電したり、充電が終わってすぐ使ったりと熱を持ちっぱなしの状態だと寿命が短くなります。
以前、ショッピングセンターの現場で、夜間に使用して充電、また朝に使用して充電と、24時間熱を持つような使い方をされている現場では、1〜2年程度しか持ちませんでした。
これは明らかに洗浄機のサイズ選定のミスですね。
バッテリーの稼働時間は落ちていきますから、大きめの洗浄機を選ぶ必要がありますし、可能な範囲で大きな洗浄機にした方が、人件費が削減できます。
大きな洗浄機は、洗浄面積もそうですが、清水/汚水タンクのサイズの大きさの関係もあり、給排水回数も減らすことができます。
テナント社製の洗浄機で例えるなら、17インチのT2と28インチのT5では、実際の作業で比較すると、3倍くらいの差になることもあります。
汚水タンクの容量が3倍あったり、パッド圧が高い分洗浄スピードを上げることができるという特徴もありますね。



バッテリーは純正品でなければと思われている方も多いですが、純正品もメーカー製造ではなく、バッテリーメーカーから購入しているのです。
新車のバッテリーの交換が必要になる時期である保証期間を過ぎてしまえば、保証対象外ですから、より性能の高いものに交換されることで、コストダウンになるだけでなく、作業効率を上げることもできるのです。


長くなりますので、②に続きます。
2021年10月21日 10:00

効果的な除塵方法

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インスタグラムを見て頂いている方はご存知かと思いますが、わたしが理美容院で作業する時にはダスターも掃除機も使いません。
ダスターをかけても髪の毛は取り切れませんし、掃除機なんて使った日には、細かい埃や髪の毛が舞い上がり、それを吸い込むようになります。
そしてワックスを塗る頃落ちてくるというのが理美容院のメンテナンスでは失敗の原因です。

ではどうするかですが、まずはこちらのリンクから動画をご覧ください。
その動画はこちら
注意点は壁や巾木に水を散らさないことです。
この水をスクイジーでうまく隅に持っていき、全体を水で洗ってちりとり(ソニカルのウォーターパン)で回収します。
こんな便利なものが昔からあるのに、今でに街を車で走っているとてっちりの掃除屋さんを見かけます。
シャワーヘッドを使うのは大胆なやり方ですが、ペットボトルや柄杓でまくのもありですね。
うちの事務所では、わたしか事務スタッフが毎日床にペットボトルで多機能還元水500倍をまいて回収しています。

水をまいてバキュームや洗浄機で回収する方もいらっしゃるのですが、道具が髪の毛だらけになり、機械を洗うのが大変です。
大きの理美容院はさほど広くはありません。
作業の時間とマシンを降ろして掃除する時間を考えれば、剥離でもしない限り回収は手作業の方がトータルの時間を短縮できます。
またあとから水で回収するから、ドライのままスクイジーで集めて洗うという実験もしたことがありますが、パッドやモップに付く髪の毛の量や、残る髪の毛の量が多くて満足いく仕上がりにはなりません。
工場で鉄粉が多いような現場でも有効な手段です。
掃除機だったりダスターだったり、ウェットバキュームや洗浄機など、道具が増えれば増えるほど邪魔になるので、狭い面積ではいかに道具を使わないかが重要です。
道具があればそれだけ作業できる面積も圧迫されます。

ウォーターパンから出す時に、↑の写真のようにザルにネットをかけてからペール缶に排水するのがポイントです。
これをやらないと、汚水を捨てる時に往生します。
これなら倉庫に戻ってネットをポイするだけですみます。



---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

今の所、理美容院のメンテナンスはおおよそ3年に1回くらいUAコーティングをリコートしておけば良い感じです。
傷によって塗らないといけないというより、洗うことで被膜がなくなるので、塗らなければならないという感じです。
2021年10月18日 10:00

アーカイブ 動画による無償作業研修サービスのお知らせ

2018年1月20日の記事のアーカイブです。


最近ナノプラスをはじめられた方は、これをご存知ないかもしれません。
作業してみてうまくいかない場合、思うような結果が出ない場合、状況を伺って悪いところを修正していきますが、動画を頂くのが1番手っ取り早い方法だったりします。
間違っているところを直せば、その分作業は楽になり、収益性も向上していきます。
つまりは「成功の法則」
ナノプラスで結果を出されている方に共通するのは、疑問に思って問い合わせ頂いている回数が多いこと。
だいたいの人は分からないことが分からないのです。
分からなければ作業動画を観るのが1番の改善方法なのです。



↓ここから過去記事


nano+ではこの度、無償で動画による作業コンサルタントの
サービスを開始致します。
スマートフォンで30㎡程度の作業を動画撮影頂き、
それを確認させて頂き、作業の改善ポイントを
ご提案させて頂きます。
youtube等にアップ頂くか動画を宅ファイル便で
お送り頂くだけで対応させて頂きます。

対象:nano+を導入のお客様
回数:1社3回まで無料
申し込み:お問い合わせフォームより申し込み下さい

作業時間短縮や品質向上にお役立て下さい。


↑過去記事ここまで


今時はスマホのスタンドも100均で売っている時代になりました。
ペール缶を逆さにして、その上に置いて撮影というのも一般的ですね。
上手くいかないのを修正するのはもちろんですが、今よりさらに高いレベルを目指すという方も多くいらっしゃいます。
インスタにアップされている方で、#ナノプラスや#多機能還元水などつけて頂いている方には都度コメントやシェアさせて頂いておりますが、このように動画で送って頂いても構いません。
↑には1社3回まで無料とありますが、現在は前に比べ時間がありますので、特に制限はしておりません。
お気軽にこちらよりお問い合わせください。
2021年10月14日 10:00